GUNSTA

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試作型グリムゲルデ
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試作型グリムゲルデ

試作型のグリムゲルデを考えました。余分な装甲はヴァルキュリアフレームの特性には合わないと思い外しています。
以下設定です。

ごめんなさい。
涙目で女性は少年に謝った。

ギャラルホルンでは2組に別れ対MAの開発を行なっていた。
一方はガンダムフレームと呼び「ツイン・リアクターシステム」を採用し爆発的なポテンシャルのコントロールをパイロットに阿頼耶識システムを施術する事で操作を可能とした。
もう一方はヴァルキュリア・フレームと呼びガンダムフレームの様に高いポテンシャルは無い分、高い操作性に特化しておりパイロットの技量によってはガンダムフレームを凌駕出来るはずだった。だが兵士の中で誰もこの機体を満足に扱える者は居なかった。

開発スタッフ達は検討の末一つの結論に達した。この機体を操るだけの人間を作ろうと。産まれたてで何も情報入って無い赤ん坊に戦いだけの情報だけ与えると言う計画がスタートされた。アリス・ナガノも心理学のスタッフとして配属された。そして計画が始まって数年がたった、72機のガンダムフレームが開発されているのに対し、ヴァルキュリアフレームは10機にも満たしていなかった。パイロット育成が上手くいかなかったのだ。
機体の数=パイロットの数と言ってもいい。アリスが担当した子供はおパイロットとして残っていた。
彼ら特徴としては喜怒哀楽の差が少なく、言葉は話さないし理解もしていない。戦闘以外に関しては無関心な所だった。アリスが担当の少年も基本同じなのだが目付きが悪い!いつも不機嫌な顔でアリスを睨み付ける。何で私のとこだけーー(T . T)。
アリスは友人でもある他の子の担当に愚痴を漏らす。しかし彼女の望む答えは無く「名の無いモルモットに一喜一憂するアンタが変なんだよ。」と渇いた返答しか無かった。

ガンダムフレーム、ヴァルキュリアフレームとちらを採用されるコンペが開かれた。
2機の試作機がMA相手に戦うといった実戦でのコンペだった。
ガンダムフレームにはアグニカ・カイエル、ヴァルキュリアフレームにはアリスの少年が乗っている。
当初ツインリアクターを搭載されたガンダムが優勢と思われたが、ガンダムは苦戦を虐げられていた。それに引き換え少年の方はMAの攻撃を最小限でかわし反撃を行なっている。
実戦の違いだ。人として当たり前の事を犠牲にして実戦さながらの訓練だけを受け続けた少年と人として生き、周りからも愛されてきたアグニカ。差は歴然だ。ハシュマルのテイルブレードを躱し大剣でハシュマルの頭部を切り落とした。軍配はヴァルキュリアフレームに上がった。圧勝だった。
しかしコンペを勝ち取ったのはガンダムフレームの方だった。
赤ん坊から育てると言った生産的効率の悪さもあったが、第1の理由は「人であるということ」少年は確かに戦闘能力は高かったが、人と言うよりは獣でありMAと戦う様はまるでもう一体のMAの様だった。ギャラルホルンは強力な兵器と英雄を求めていたのだ。
ヴァルキュリアフレームの開発は中止となり、育てられた少年達は社会への適合性の低さと非人道的な計画の隠ぺいの為殺処分が決定された。

アリスは反対し同意してくれる者を捜したが見つからなかった。
「あの子らは何も知らないまま死んじゃうんだね。」
…。」とアリスの同僚がポツリと呟いた。

二日後、同僚とその担当の少年が射殺された。少年と一緒に脱走を試みたのだ。
アリスはショックだった。綺麗事を言うだけで行動に移せない自分自身に嫌悪した。

後に知った事だが、彼女の担当の少年は彼女が代理母出産で産んだ子で素性を隠して彼の担当になったらしい。

彼女は意を決して、ギャラルホルンの幹部に直談判した。
少年達の処刑は免れたがコールドスリープによる保管となり
場合によっては永遠に眠り続ける事となる。
それでも彼女は生きる可能性があるのであればとそれを受け入れた。

目の前にはいつも不機嫌な少年がいる。最後の別れである。
彼女は涙ぐみながら彼に謝った。
涙を拭いて彼の顔を見ると彼の顔は微笑んでいた。
そして、「バイバイ アリス」と別れを告げた。

彼がいつ言葉を覚えたのかはわからない。たぶんアリスが少年に不必要なほど話し掛けていたからかもしれない。

彼が長い眠りについた後、ラボでは先日殺された同僚と少年の事で盛り上がっていた。
彼らの部屋には隠しカメラが設置されていたのだ。
その映像の中には少年と愛を深めている同僚の姿があった。その姿は人と言うよりは動物の交尾しているかの様にも見える。快楽を感じながら必死に腰を振る少年と悲壮な表情でそれを受け入れる同僚。泣いている様にも見える。「あの子らは何も知らないまま死んじゃうんだね。」
…。」彼女は死ぬ前に彼に何かを与えたかったのかもしれない。そして自分も死を覚悟していたのかもしれない。

もしかしたら少年がいつも不機嫌だったのは隠しカメラを知っていて必要以上の干渉をアリスにさせない為の優しさだったのかもしれない。

皆が好奇の目で映像を見ている中、彼女だけが涙した。そして彼女は研究所を辞めた。

厄祭戦から300年後
冷凍カプセルの老朽化から少年は目覚めた。冷凍カプセルの中には少年の周りに沢山の食料が入っていた。アリスが入れた物だった。少年はその食料を口にした。初めて味のする食べ物を口にして戸惑ったが。「うみゃい(美味い)」と呟いた。砂に覆われ廃墟と化した研究所には彼しかいなかった。辺りを探索するとそこには見た事のある機体が。
コンペで一緒に戦ったガンダムがそこにあった。採用にはなったが、無様な結果だった為、改修も登録もされず廃棄されていたのだ。

少年はガンダムに名前をつけた。彼が知る唯一の名前。アリスと。

掃除屋の少年時代編でした。

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