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『牙を持つ月光』(エピソード0. side-B.ver)
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『牙を持つ月光』(エピソード0. side-B.ver)

世界観:GBF次元(以下、実際の団体・法律とは一切関係無し、サンライズ公式設定とも異なります)

あのアシムレイトが医療的に発達した(フォトンストリームスーツ、通称PSS)、GBFT本編から数年後の世界。
また、機体を筐体にセットすることでネットワークに送り込めるようになった傍らで、PSSの暴走による都市機能の混乱がちらほらと発生しはじめていた。

……………………

とある探偵事務所のアルバイトをしはじめた青年は、休日彼の妹弟子と共に、仕事で使うヘッドギアの買い出しと彼らの私用である知人の芸術展示の設営作業手伝いの帰りに、事務所からPSS撃墜の指示を受ける。

午後5時30分。
街がクラクションの音で溢れ返っていた。

政治家の脅しで公安警察がだんまりを決め込んでいるらしく、代わりに事務所側が何者かから撃墜依頼を引き受けたというのだ。

現実世界で犯人の位置が特定できないので、近くの筐体を探し買ったばかりのヘッドギアを装着すると、手持ちガンプラ(素組みのインパルス、ブラストシルエット装備)で仕方無くネットに潜り込む。喫茶店なので妹弟子には周囲の見張りを担当してもらった。

PSSは通常を遥かに越える別次元のレスポンス・耐久力・防御性・攻撃性を誇るが、撃墜されるとその操縦者に命の危険があった。

『殺人依頼か!』と青年は激昂したが、事務所は既に取引を上手く交わしたようで、且つ暴走PSSを警察権の無い一般市民が撃破しても『都市機能防衛』の違法性阻却事由で無罪になること、そして何より生活のために、青年一行は渋々任務を開始する。

………………………

交戦開始から2時間半以上が経っていた。
現場での戦闘は、事務所の先輩方や有志の協力のおかげで暴走PSSの4機のうち3機を沈黙させたが、次の瞬間、主戦力であった先輩の機体が凶弾に倒れてしまった。これで青年のインパルスを残し、全滅である。

爆散せずぼろぼろと外装だけ残しフレームだけ灰化していくガンダムバルバトスを横目に、ぼんやりとした『影』は、目前の蒼い光線模様のブリッツに持久戦を仕掛けるのであった。

ちなみに『影』はこの時既に背中の切り札を溶かされており、頭と左腕も吹き飛んでいる。

……………………

そこからさらに1時間半。
外のざわつきが漸く落ち着いてきたという。

フィールドの地面は崩壊し、目の前には宙域が広がっていた。

拾った武器も底をついたインパルス。GNショートブレイドを払い落とされると腹を決めたように蒼い光へ回し蹴りを放ったものの、ビームサーベルで蹴り出した足が飛ばされる。
しかし影は勢いを保ったまま回転し、腰の後ろのナイフを引き抜くと、すかさず目標の胸部に力の限り突き刺した。

光は全身がぶくぶくと沸騰し、機体が水のように弾けた。

影の方は勢いよくバックステップしデブリに叩きつけられると、もう動くことはなかった。よく見るとその表面は飛沫を受けて蒼く光っている。

……………………

この後、事務所側はやらなくてもよいと言っていたが青年一行は律儀にその場から最寄りの警察署に伺い、事情を説明した。
署の方も既に事の顛末(あろうことか例の取引の件まで知ってるような素振り)把握しており、彼らの良心を静かに認めると、青年たちは遺体安置所に案内してもらえた。4人のうち3人が亡くなったのだそうだ。

PSSの撃墜の衝撃はそのままその操縦者にも反映される。
遺体はどれも全身が破裂した、見るに絶えないものだった。

青年一行はめいいっぱい黙祷し拝ませてもらってから帰路についた。

……………………

後に事務所の調べで暴走していたPSSの乗り手の情報が確認された。

彼らは4人共にとある企業の従業員であった。
そこは一部公共料金の取り立て代行や財務官僚などのお偉いさん達の警備業務で最近かなり羽振りをきかせているらしい。極めつけは、名こそ知れ渡っていないものの御国の足元で暴力団をも黙らせる、いわゆる筋金入りの半グレ企業、ということだった。

しかし精神療養として従業員が次々休職し、社宅でPSSの治療用自主トレーニングをおこなっていたところ暴走が起きた。実は本件の累計暴走機体数は倍以上の9人は確認されており、青年一行の任務日は既に1人目の暴走から2週間に迫る日数が経っていた。

そこで探偵事務所は例の半グレ企業に、本件の混乱を大々的に拡散しないことと暴走機体駆逐を約束する代わりに、一部公共料金(本来取り立て自体が不当なものも含む)の永代免除を取り付けたのだったが、それは任務日当日のことであり、

それを差し引いてもこれほどの一大事が地方紙ぐらいしか報じてない……ということは裏側にいけない流れを感じずにはいられなかった。

最後に、これは青年一行が警官から伺った話だが、暴走機体の操縦者はいずれも身寄りがいない、あるいは金銭的理由で身寄りを確認してはいけない者のどちらかであった。

より詳細を伺ったら、『それ以上は、…言えない』の一点張りで、警官が小刻みに震え青ざめていたのを青年は察してそれ以上はやめておいた。

……………………

以上が青年の『初仕事』であり、これ以降、
①何の変哲もない機体が超絶装甲のPSSを単機でも撃墜してしまったこと、
②彼の名前の一部、
③そしてその晩は月の光がやけに鋭かったことから、
公安及び一部関係者から『牙を持つ月光』と呼ばれ青年は目を付けられるのであったが、当の青年はまだ知る由もない。

これは、物語がはじまるおよそ2年前のできごと。

(終)

インパルスを複数仕入れると、どうしてもシルエットが余ってしまうもの。
そこで今回は、フォースシルエットからナイフを作成した。

インパルスを複数仕入れると、どうしてもシルエットが余ってしまうもの。
そこで今回は、フォースシルエットからナイフを作成した。

最後の特攻をジャンプ回し蹴りで仕掛けたが、対象からの反撃(ビームサーベル)で切り飛ばされた……片足。

最後の特攻をジャンプ回し蹴りで仕掛けたが、対象からの反撃(ビームサーベル)で切り飛ばされた……片足。

左腕。

今回の世界観では、ヘッドギアを用いることで脳波でガンプラを操作できるという設定だが、

左腕でジャベリンの刺突を繰り出した際にシステムアシスト(操縦者の実際の肉体の強度や動きと機体との同期をする操作設定)を知らなかったために、力の掛け方に機体が耐えきれず、弾けてしまった…という展開。

左腕。

今回の世界観では、ヘッドギアを用いることで脳波でガンプラを操作できるという設定だが、

左腕でジャベリンの刺突を繰り出した際にシステムアシスト(操縦者の実際の肉体の強度や動きと機体との同期をする操作設定)を知らなかったために、力の掛け方に機体が耐えきれず、弾けてしまった…という展開。

交戦中ハンマーで飛ばされた(仮)……頭部。

交戦中ハンマーで飛ばされた(仮)……頭部。

初期レイアウト。後に、『蹴りを入れた時に破損した』というシチュエーションを鑑みた際、支えの足ではなく蹴る足が飛ばされる方が自然であると判断し、破損箇所を左右差し換えた。

初期レイアウト。後に、『蹴りを入れた時に破損した』というシチュエーションを鑑みた際、支えの足ではなく蹴る足が飛ばされる方が自然であると判断し、破損箇所を左右差し換えた。

塗装はターナーアクリルガッシュ『アーティストカラー』を筆塗り。

タミヤカラーや水性ホビーカラーは換気に悩み、ファレホだと吸着まで数日を要する。
これらの問題を解決すべく試行錯誤した結果、ターナーアクリルガッシュに辿り着いた。
ただし、今のところ筆塗り限定の技法であることは注意されたい。

塗装はターナーアクリルガッシュ『アーティストカラー』を筆塗り。

タミヤカラーや水性ホビーカラーは換気に悩み、ファレホだと吸着まで数日を要する。
これらの問題を解決すべく試行錯誤した結果、ターナーアクリルガッシュに辿り着いた。
ただし、今のところ筆塗り限定の技法であることは注意されたい。

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