RGC-88　キャノン・サクシード

一年戦争からジムキャノンに搭乗して戦い続け、終戦後もジオン残党との紛争にジムキャノンを駆り、グリプス戦役ではジムキャノンIIの受領を拒否。代わりにジムキャノンの近代化回収を要求。数々のパーツを継ぎ接ぎしては最新のOSに更新し続け、当初の純正部品も殆ど残っていない。それでもなおジムキャノンで多分続けた…
そしてUC88年第1次ネオジオン抗争と呼ばれた時代。ネオジオンがの[ドーベン・ウルフ]との交戦でついに彼の愛機が撃墜されてしまう。
カセット式の脱出シートで一命を取り留めたが、8年共に戦い抜いた相棒はもういない。
たった1機に乗り続けてきた彼には予備パーツはあっても代替機は存在しなかった。
そんな彼のために整備長が密かに用意しておいたモビルスーツがある。
それがこの機体ジムキャノンを継ぐ者という名を冠する[キャノン・サクシード]であった。

この機体が建造されたのはグリプス戦役終結後に開発された機体であり、ジムキャノンIIをベースにティターンズから接収された開発途中のガンダムタイプのパーツを使用している。
また、右肩部の300mmキャノン砲はエゥーゴが彼のために開発した武装であり、ビーム兵器が主流となる時代にあえて実弾頭を装填している。このキャノン砲を装備するため、胴体右にアタッチメントと増加装甲を施している。
頭部はV型アンテナを採用せず、格闘戦を行う彼のために試験的にデュアルアイ・センサーを導入した。フェイスガード下部には量産型ガンキャノンやジムキャノンIIにも採用されていたヘッドギアを装備。ガンダムタイプの頭部としてはやや異質なものとなっている。
全体的なシルエットはジムキャノンに近く、武装もジムキャノン同様マシンガン、キャノン、バルカンと打撃による近接格闘のみと非常にシンプルなっている。彼はこの機体でアクシズの最終決戦へ向かい、ネオジオンのモビルスーツを多数撃墜したが、何故か頭部のみが破壊された。
初搭乗する際に彼は頭部がガンダムタイプであることを不満に思っており、最終決戦から帰還した際に応急的にジムIIIの頭部に換装する作業を嬉々として手伝っていた。