ガンダムコマンドー　M.A.V.を得る

　ﾒｲﾄﾘｸｽ「寒夜に霜が降るが如く…ってな」　

　試作型狙撃ビームライフルから光条は迸らなかったが、コックピット内部に命中判定のメッセージが流れた　ﾒｲﾄﾘｸｽ少佐は今、アウトレンジの攻撃力を高める為、試作型狙撃ビームライフルの慣熟訓練にあたっていた

　ｺﾏﾝﾄﾞﾎﾟｽﾄ「少佐！全弾命中ですね　お見事です」

　ﾒｲﾄﾘｸｽ「動かない反撃しない的だからな…世辞はいいから用件は何？」

　ｺﾏﾝﾄﾞﾎﾟｽﾄ「これはすみません　少佐の部隊に配属されるジムが到着しましたので、パイロットにそのままそちらに向かってもらいました」

　ﾒｲﾄﾘｸｽ「ああ、そんな日か…」彼は一週間前、基地司令からジム配属の正式決定をしらされていた

　ﾒｲﾄﾘｸｽ「たった一機ですか！」基地司令のデスクの前で直立したﾒｲﾄﾘｸｽ少佐は思わず声を張り上げてしまった

　基地司令「要望は1個小隊分3機だが、量産化なったジムは引く手あまたでな　なんとか１機確保したんだ」と目をそらしながら言う司令

　ﾒｲﾄﾘｸｽ「しかしそれでは部隊の戦闘力向上が見込めません」

　基地司令「戦闘力なら君の迷彩仕様のガンダムで十分だろ　あれは他の部隊からもやっかまれているんだ　代わりといってはなんだが、ジムは通常とは違う先行試作型ジムコマンドだ　あれは強いぞ！　それにパイロットも優秀だ　欧州の部隊から折り紙付きで送られてきたよ」少佐に書類が一部渡された

　しばし黙って書類を読んでいたﾒｲﾄﾘｸｽは胡散臭気な視線を基地司令にあてた

　ﾒｲﾄﾘｸｽ「司令…わりと頻繁に所属部隊を異動してますが…厄介払いをおしつけられたんではないですか？」

　基地司令「うーむ…前の所属部隊長が俺の同期でな…相当、生意気な奴らしい　『俺より弱い奴は認めねぇ』と豪語しては毎日喧嘩に明け暮れていたらしい　問題児の扱いは君が得意だろ？大体、君自身、随分と手を焼かせてくれたじゃないか」

　ﾒｲﾄﾘｸｽ「あー、その折はお世話になりました　まあ、問題児が集まったのがうちの部隊ですからね　楽しみに待ちましょう…」

　ウォーカー中尉「ﾒｲﾄﾘｸｽ少佐でありますか？自分は本日付けで配属になりましたベニー・ウォーカー中尉であります！」コックピットに元気いっぱいな声が鳴り響いた

　ﾒｲﾄﾘｸｽ「君がウォーカー中尉か　俺はｲｱﾝ・ﾒｲﾄﾘｸｽ少佐だ　コマンド部隊を預かっている　そして君は我が部隊2機目のMSだ！歓迎しよう」

　ウォーカー「たった２機っすか？大した事ない部隊っすね…」ため息まで付いてきた

　ﾒｲﾄﾘｸｽ「……」自制心を発揮したﾒｲﾄﾘｸｽだったが、こめかみには血管が浮き出ていた…

　ﾒｲﾄﾘｸｽ「丁度俺もこのライフルの試しをしていた所だ！一緒に殺らないか…もといやらないか？」

　ウォーカー「なんか物騒な言葉が混じったような…いいっすよ！俺の実力を見せて差し上げましょう」

　30分後、ウォーカーはブルパップライフルを地面に置き、ビームサーベルを抜き放った

　ウォーカー「少佐！俺の本当の実力を披露しますよ！」

　更に30分後、ウォーカーはジムから降りて少佐と徒手格闘訓練を楽しんだ

　更に30分後、二人は基地の敷地内をひたすらジョギングしていた…

　ﾒｲﾄﾘｸｽ「なかなかやるじゃないか　これからが楽しみだな」汗を拭きつつ、ﾒｲﾄﾘｸｽはスポーツドリンクを口に含み、もう一本のボトルを放り投げた　地面に大の字になってへばっていたウォーカーはボトルをキャッチし、上体を起こして喉を鳴らして流し込んだ

　ウォーカー「初めてですよ　１個もかなわなかったのは　従いますよ…暫くは…」

　ﾒｲﾄﾘｸｽ「ははっ、正直な奴だな　俺もせいぜい追い抜かれないようにするか…」少佐は片手を出してウォーカーを立ち上がらせてやった

　この時、後に連邦軍最強クラスのM.A.V.が誕生したことを二人も知らなかった……

　はい！ジムコマンド　完成しました　本当は複数ほしかったんですが、1機しか入手出来なかったので、M.A.V.にしました

　機体はオリーブドラブを主に全塗装しました　ガンダムコマンドー似た色味です

　画像では分かりづらいですが、ウエザリングにブラウンとレッド混ぜたら、表面がコガネムシみたいな緑にちかづきました…なんでや？　ウエザリングは奥が深い

　ジムコマンド、旧HGUCなんで可動がイマイチですが、楽しく組めました

　最後まで御覧頂きありがとうございます

　塗料乾燥待ちの手作りカレーライス　鶏の骨付き肉から引いた出汁がベースの野菜カレー　玉ねぎ・パプリカ・人参・生姜・ニンニクなど　辛旨でした

ラクス様の揚げたコロッケ食べたい…

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