ガンダムブルーバードゼロ

　以前にキツネスキーさんが、さくさんのバトルスタイルである『近付いてどつき回す』をリスペクトしたガンプラを製作してくださったので、今回はそのリスペクト返しとして、

『キツネスキーさんのストーリー性』をリスペクトした機体を製作しました。

　小説リンクはこちらから↓

https://www.pixiv.net/novel/series/11096614

　以下、劇中設定です。

　XXXG-00BB0

　ガンダムブルーバードゼロ

　リタ・アズリアがライジングフリーダムガンダムBBとは別に作り上げた、ウイングガンダムゼロベースのガンプラ。

　ただ速く、ただ疾く、どこまでも素早(はや)く。

　それだけを目指し、それ以外の全てを擲った、『速さしか特徴のないガンプラ』。

　その機動性、加速性はもはや『点から点へワープしたとしか言えないほどの瞬間移動』と化しており、例の”チャンプはさぁ……の人“でさえ、「光の速度は人間には認識出来ない。これはそう言うものだ」と匙を投げるほど。

　機体各部に設置された宝石のようなパーツは、パーメット粒子が結晶化した『パーメットクリスタル』であり、機体制御のためのものだが、これを以てしても気休め程度の恩恵しか得られないほど、本機の”速さ“はGBNの範疇を逸脱している。

　なお、このガンプラを作り上げた張本人であるリタは、ゼロシステム(下記参照)を起動させた際に『突然GBN上から姿を消して』おり、すぐに元の地点に出現したが、彼女曰く、

「このGBNにとてもよく似た全く別の、合わせ鏡のような世界で一年くらい生活していた。この世にティル・ナ・ノーグがあるとすれば、まさにそこだった」

　と言う要領を得ないコメントを残している。

　果たしてリタ・アズリアが何を”視“たのか、それは彼女以外に知る者はいない。

　アビリティポイント(HGUCザクIIをオール100ポイントとする)

　シュートアビリティ…150

　ファイトアビリティ…150

　ディフェンスアビリティ…130

　スピードアビリティ…0(計測不能だが、敢えて数値化するならばとリタが認定済み)

　バワーアビリティ…140

　武装

　・ツインバスターライフル…原典機と同じ武装だが、本機は完全にスピードにしか出力を割り振っていないので、素組みと大差ない性能しか持たない。

　・ビームサーベル…両肩内部に内蔵した格闘兵装。ツインバスターライフル同様、素組みと大差ない性能しか持たない。

　・マシンキャノン…肩部に内蔵した機関砲。牽制やミサイル迎撃、ソフトスキンへの攻撃などに力を発揮する。

　・シールド…ネオバード形態の機首を兼ねるシールドだが、あまりにも装甲が薄過ぎるので実質盾としての機能を持たない。両側部にウイングバルカンを一門ずつ搭載している。

　・ゼロシステム…原作においては暴走する危険性の高いインターフェイスであるが、ガンプラバトルにおいては『被弾するとシステムが判断した場合に限り、全ての操縦をキャンセルし、オートで回避行動を取る』と言うサポートシステムとして組み込まれている。そのため操縦者は回避を意識せずに攻撃のみに集中することも不可能ではないが、あくまでもシステム側の判断でオート回避を行うため、被弾率を0％にすることは出来ない。

　本機がゼロシステムを起動させると……？

　備考

　・本機に発生したと思われる現象…ゼロシステムを起動させた際、ガンダムブルーバードゼロのGBNの範疇を超越したスピードと、ゼロシステムのサポート機能のリミッターがぶつかり合い、バグとそのリカバリーが高速で無限発生、GBNの処理速度を大きく上回ってしまった結果、”異世界のGBN“にリンクしてしまい、リタとガンダムブルーバードゼロはそこへジャンプしてしまったのだと思われる。

　リタはジャンプ先の世界で一年ほど過ごしていたと証言しているが、これは”向こう側の世界“と”こちら側の世界“との時間の経過はイコールではないとされるが、現時点では証明不可能。

　運営陣はこれをGBNの技術的特異点(シンギュラリティ)と称し、ログデータの記録などは全削除、現象の復元・再現なども全て禁止、箝口令すらも敷くほどとなった。

　リタ・アズリアが体験した現象とは、「いつか時間さえ支配出来る」と言う”人の革新“――彼女はその一端を垣間見たのかもしれない……