ガンダムシュトリ

シュトリの名を冠するガンダムフレームで、近接戦闘によるMAの撃破に特化させた機体。
剣戟による駆逐性能は、かのガンダムバエルすらも凌ぐとうたわれ、両腕に固定装備された対MA用の巨大な刃で戦果を挙げていき、厄災線を終結へと導いたガンダムフレームの一機として、クジャン家に七星勲章をもたらした、伝説のガンダムフレームという事にしてます。

背面には、シュトリのモチーフであるグリフォンの羽を連想させる高機動ブースターを装備。
その圧倒的な加速性と機動性により、MAへと一気に襲いかかり撃破することをバトルスタイルとしています。

両肩のアーマー前面には、クジャン家の家紋と、(当時あったかはわかりませんが・・・)ギャラルホルンの紋章が目を引きます。
当時のクジャン家当主は、この紋章を印する事で、自らの誇りを掲げて戦闘に挑んでいたのでしょう。

アサルトライフルを装備していますが、これは牽制のための武器となりますので、MAを無力化するだけの火力はありません。
プルーマの様な自律型無人兵器相手に主に使用されます。

背面ブースターは、稼働時にスラスターを展開させることで、４基の大型バーニアがあらわれます。
これは主に、急加速によって敵に肉薄することを目的とした物で、凄まじいスピードで敵に肉薄します。左右への旋回性能も高く、MAの攻撃をかわすことも容易くなっています。

ガンダムシュトリは、左右腕部にひと振りづつの大剣を固定装備しています。
右腕のものは、特殊に精製された対MAナノラミネートアーマー専用超硬鋭プレードで、刃の部分にだけ使用されているため該当部位は緑色の輝きを放っています。左腕はガンダムフレームよりも高い硬度を持つ特殊金属で作られた、軽量ながら高い切断力を持つブレードとなっています。(ヴァルキュリアブレードとは、また違うものです)

右腕に装備された超硬鋭ブレードには、束縛粘着弾を46発装填しています。
この束縛粘着弾は、握りこぶしよりも小さめの、塊状にした強力な粘着性の弾丸で、着弾すると飛散して鳥黐の様に対象を包み込んで身動きをとれなくさせるといった機能があります。
これは、MAを破壊するまでの間、プルーマの様な無人兵器を無力化するための装備で、この機能のお陰でガンダムシュトリはMA相手に一対一の戦闘へともつれ込ませる事が得意でした。
46発というのは、当時のMA1機当たりに最大36体までを随伴していることが確認されたためであり、46発あれば、対象MAと確実に一対一の状況に持ち込めると見込んでの装填数なのです。

右腕のブレードは、MAの制御中枢ユニットを保護するナノラミネートアーマーを切り裂く事に特化させた武器で、精製素材が稀少であったため(ありったけの素材を精製した)刃の部分にだけその機能を集約させています。
この精製により完成された刃は緑色の輝きを放つので、見るからに特殊な装備であることがわかります。
この武器は、ナノラミネートアーマーの塗料を一瞬で削り落とし、紙のように切断する効果があります。

左腕のブレードで、超硬鋭ブレードにより切り裂いたナノラミネートアーマーから顕れた制御中枢ユニットを、間髪入れずに返す一太刀で破壊する一撃必殺の戦法で、ガンダムシュトリは戦果を挙げました。
ブレードが右腕と左腕に固定されていることで、目標を外すこと無く確実に連続攻撃を繰り出すことが出来ますが、ひとえに阿頼耶識システムによる空間認識能力を得た生身の身体に近い姿勢制御が可能になったことによるとのが大きく、更には当時のクジャン公の先戦闘能力が極めて高かった事も、またその戦果を挙げるに至った要因の一つとなっています。

『如何なる敵も正面から迎え撃つ』をクジャン家の教えとしたのは、この厄災戦が始まりとされており、ガンダムシュトリによる正面から相対しても引けをとらない性質に由来するものと言われています。
目の前に立ち塞がる敵は、その正義の刃でことごとく駆逐してきたのです。

常に前線に立ち、兵達の士気を高め続けていたと誉れ高き当時のクジャン公。
どんな時も、臆せず、怯まず、諦めずに戦い続ける凛々しきその姿に、兵達は憧れを抱きました。
その逸話は語り継がれ、ラスタル・エリオンが語った様に、イオク・クジャンはその「歴史」によって、部下達に慕われ続けているのです。

以上、妄想全開のガンダムシュトリでした。
イオクは、何とも頼りない当主でしたが、その志と部下に対する想いは、先人達に倣うものがあったようです。クジャン家に使える者達は、この様な過去の歴史から、自らの生い立ちを誇りに思い、昔も今も自らの命を懸けて、当主に忠誠を尽くしていたのでした。

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