サザビー Enhanced Mobility

νガンダムとの戦闘では若干の機動性悪さと大味の攻撃がミスマッチ。総帥なら多少堅牢性を犠牲にしてもなんとかしてくれるはず。

ということで今回のテーマは肉抜きと排気ダクトによるディティールアップです。パーツ追加は最小限にとどめて内部が透けて見えるようにすることで情報量を上げてく試みです。
結果として地獄を見ました。

さてそうと決まれば作業開始！…？
穴開けてカッターでガリガリと…ん、あれ？うまくいかない…。仕方ない…超音波カッター買うか…。

どれどれ…え？あ？な…なんだ…と！
30,000…円？

んな思いつきに3名の犠牲は出せない。こちとら塗装環境だって充電式エアブラシ で頑張ってるんだぞ！
仕方ない。超音波カッター作戦は諦めよう。でもデザインナイフだとえぐるし割れるしどうしよう。
肉抜き作品をあんまり見かけないのはそういうことか。

「みんなやらないことなら是非越えねばならぬな。」
彼は何と戦ってるのでしょうか。別にカッコよくないから。

おっさんはなぜか誰も求めていない孤独な戦いに挑むことを決心したのでした。

とはいえどうすれば？

カッターはダメ。断面が汚い。細いパターンはパーツが割れる。
そこでおっさんは考えた。スジボリでとことん深く掘りぬいてしまえば？

まずそんなに深く惚れるのか試してみる。カリカリカリ。ブスーッ！いけたぁ！んじゃ四角に…。ずぼーっ！ちょっとバリが残るけど悪くないな。ナイフで整えてっと。いけるっ！

そして山を登り始めたおっさん。
そのルートは多分登山禁止だぞ。と、今なら思う。

繰り返し作業は如何にストレス箇所をなくして没頭できるかがゴールできるかの分水嶺になるのだとおっさんは経験上知っている。

まずカドを細いドリルで穴を開ける。ガイドテープを沿って貼り付けてスジボリぼりぼり。それでも時間かかるけど意外と綺麗にいけるので気持ちいい。気持ちいいなら勝ったも同然だ。(何に？)

意外と厄介なのはダボ軸と裏打ちだ。これないとそもそも固定できず強度も確保できんのだから仕方ないのだけど極限まで肉抜きできん。

枠だけ残して抜きたかったんだが。

感情を殺して無心に掘り続けて肉抜きフェイズも完了。多分仏像を掘る僧侶も同じ気持ちに違いない。なんか毎回悟りかけてるのは気のせいだろうか。

次は排気機構と称した何かをプラ板でスクラッチ。理想の形には程遠いけど、サイズを自由に作れるのはイイね！

こんなもんでいいのだろうか…やりたいことはやり切ったのか、苦悶しながら約8ヶ月放置。この状態でもまあ十分いいんじゃないかなとか湿度高いから塗装無理だなーとかのんびりしてたら、脳内総帥に「いつ完成するんだ！」と煽られつつ、仕方ないので諦めて塗装することにしました。

色は何色にしようか悩んだ後、無難にキャンディレッドにしました。完全にビビリですね。

下地を黒立ち上げのシルバーとゴールドで色分けにならんかなと思ったけどならんかったっすね。脳内会議で研ぎ出し案も出ましたがトップコートで総帥にはご勘弁頂きました。

そんなこんなで紆余曲折ありましたが多分見たことないサザビーが出来上がりました。構想では発光させようとかメッシュを入れようとかありましたがいつもの決まり文句が炸裂。

「そのままの君が最高だよ！」

…フィニッシュです。

とまあ気軽な思いつきで始めた加工はなんとかゴールを迎えることが出来ました。これで総帥は生意気な小僧に一泡吹かせてくれるでしょう。

追記
目を輝かせて完成したサザビーを妻に見せに行ったら
「んーキラキラしていいね👍」とのこと。

ごめん。全く興味がなく、更に加えてコメント力ないのを知っていながら困って捻り出すその一言でご飯を美味しく頂けます。