ストーリー投稿の表示仕様について
いつもGUNSTAをご利用いただきありがとうございます。
制作ストーリーやモーメントの表示について、今後の機能追加なども踏まえて、下記のような方針に変更いたしましますのでお知らせします。
【変更する部分】
・非ログイン、ログインページ共にナビゲーションがなくなり、全体の表示ができなくなります。
【これまで通りの部分】
・ログイン後はメニューのストーリーの表示をオンにすればトップページにストーリー投稿が表示されます。
・フォローしている方のストーリー投稿は、トップページ上部のフォロー枠、およびフォローページに表示されます。
・マイページやダッシュボードでの表示もこれまでと同様です。
変更のタイミングは、本日の夜間に実施します。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
「GBNWeapons」総集編(第3改)
2018年~2021年まで連載させてもらっていたHGBCガイドその他・
「GBNWeapons」シリーズを振り返って年内展開予定の「GBNW完結編」につなげる総集編。
全9改(モーメント)。
写真は一部を除き過去の流用です。
設定は「ビルドダイバーズ」シリーズ本編、ガンプラ説明書などを流用しつつ、本小説独自のものです。
※シリーズ索引はこちら
(第2改はこちら)
・「人」のテストとGBNの武器庫

GBNスタートから1年。
GNネイキッドを元に様々なアイデアを集積して開発されたGBN管理機体・ガードフレームが配備された(無印#19)。
武装テストは自動化される・・・と思われていたが、アルザスは引き続きテストを担当することになった。
この頃、迷いを見せていたアルザスはリアルの姿のミス・トーリに出会っている(無印#31)。
GBNには様々な要素がある。それが本当に正しいかを確かめるのは「人」。
ミス・トーリの言葉に、アルザス達は従うことになったのである。
アルザスは、その後も一人で武装テストを続けることになる。
フォース・「アルケミスト」はぼっちフォースとなり久しく、この間にアルザスの操縦技術は大きく向上。
アルザスは・・・ファンネルこそ使えなかったものの(無印#12)・・・多くの武装を自在に操った。
「GBNの武器庫」。いつしか、彼女はそう呼ばれるようになった(無印#14)。
β時代のダイバーを中心に交友関係も広くなり、常連達に高発見難易度を持つレア酒・北宋の壺に入った酒を振る舞ったりする(無印#46)ほどに成長。
GBNも、パーツデータ配布などにおけるシステムを確立する。
(第4改へ続く)
ガンスタユーザーの皆様、特に私をフォローしてくださっている皆様、いつも大変お世話になっております。
本日は、ひとつ大事な話があってモーメント機能に投稿させていただきます。
実は1年ほど、外国へ行くことにしました。
高校生、大学生のころからぼんやりと「いつかいろんな国を、1人でフラフラ旅してまわってみたいなぁ」と考えていたのですが、学生時代にそんなお金があるわけもなく、仕事をするようになったらなったで、1年も2年も休みを取るなどということは不可能なので、いつしかそんな夢は忘れてしまっていました。
しかし、以前モーメントで少しお話させていただきましたが、私は某県で講師(派遣社員の学校の先生版のようなモノです)として働いています(正確には、働いていました)。 不安定な雇用形態なのですが、逆に言えば「来年1年は学校に勤めません」と言えてしまう立場なんだ、ということに2年ほど前に気付き、若い頃の夢を叶えようと決心しました(ニュースやネット記事などで聞いたことがあるかもしれませんが、日本の学校は現在どこも深刻な人手不足です。 そのため、1年や2年現場を離れたところで食いっぱぐれないだろうと思えたことも大きな理由です)。
今年の8月いっぱいで一旦仕事を辞め、9月の間にいろいろと準備を進め、今日、羽田から出発します。
とりあえずフィンランドのヘルシンキに向かい、そこからヨーロッパを南下、東へ向かってトルコ、インド、東南アジアを通り、台湾あたりから一旦日本へ帰国、その後、北米を横断する予定です。 うまくいけば、地球をぐるっと横に一周です。
本当はシベリア鉄道に乗ってヨーロッパを目指したかったのですが、現在日本からロシアへ渡航するルートは全くないということで断念し、直接ヨーロッパへ飛ぶことにしました(ガンダムで有名なオデッサにも行ってみたかったのですが、オデッサはウクライナにあるので、こちらも今の世界情勢下では無理でした)。
以上の理由により、これから先1年ほどの間、自分の作品を投稿することはもちろんガンスタにアクセスすることも難しくなるかと思い、皆様に一言説明をしようということでモーメント機能に投稿させていただいた次第です。
現在このモーメント機能にて連載中(?)の「第04MS小隊シリーズ ア・バオア・クー編」も、ご好評いただいている中で大変心苦しいのですが、いったん休載とさせていただきます(本当は完結させてから旅に出たかったのですが、話のラストがどうしてもまとまらず、最終回はまだオチが決まっていません)。
必ず戻ってきて、また皆様に私のガンプラを見ていただきたいと思っていますので、皆様もどうかそれまでお元気で。
Zoo
特殊部隊との死闘(前編)
「・・・スカート付1機、撃破」
ジム・スナイパーカスタムのコクピットの中で、イエヴァ・ハルコネン少尉は淡々と報告した。 味方のサラミス級巡洋艦に大型のバズーカを向けていたので、優先的に狙ったのだ。 もっとも、護衛が付いているという油断からか、動きが直線的で狙いやすかったということもあったが。
「よし。 あのデカいヤツは一旦無視してモビルスーツから叩くぞ。 ジョバンニは俺の直援、イエヴァは他の敵の牽制にあたれ」
ジム・コマンドライトアーマーを駆る、第02特殊MS小隊の隊長、カケル・クロサワ中尉が指示を出す。
「ハイハイ了解っすよ! んじゃ、いっちょおっぱじめますか~」
軽口を叩きながら、ジョバンニ・ヴェロッキオ曹長がガンキャノン重装型のキャノン砲を敵の新型モビルスーツに向ける。 敵のモビルスーツも狙いに気付いたのか、回避機動を取ろうとしている。 そこにクロサワ中尉のジム・コマンドライトアーマーがビームサーベルを抜いて斬りかかっていった。
「・・・隊長、射線上を飛び回らないでください。 誤射してしまいます。 むしろ隊長ごと撃っていいですか?」
インカムから届くいつもの嫌味に顔をしかめながら胴体を両断しようとしたが、敵のモビルスーツは身をひるがえしてシールドで防いだ。
さすが新型だ。 パイロットの反射神経も悪くない。
そんなことを思いながらクロサワ中尉は機体を翻し、今度はジム・コマンドライトアーマーの右手に握られたビームガンで狙い撃つべく、スコープを覗き込んだ。
「ローレン・・・、ウソだろ・・・?」
「サム、上から狙われてる! 避けて!!」
ピーターの叫び声でハッと我に帰り、なんとか敵の砲撃をかわすことができたが、そこへすかさずオレンジと白で塗装された細身のモビルスーツが斬りかかってきた。 回避は間に合わないと判断し、咄嗟にシールドで防ぐ。 耐ビームコーティングを施したシールドのおかげで左腕を持っていかれることはなかったが、シールドには裏からでも赤熱化した状態が見えるような傷をつけられてしまった。
・・・そうだ、悲しむのも、自分の判断を後悔するのも、あとでいくらだってできる。 今はとにかくピーターと二人、生き残ることだけを考えろ。 戦う理由さえ分からないまんま、死ねるかよ・・・!
「ピーター、おそらくどこかにスナイパーがいるはずだ。 俺がこの2機を押さえている間に、ソイツを仕留めてきてくれ!」
「了解!」
生き延びるんだ。 何としても・・・!
「・・・隊長、先ほど無視しろとおっしゃった『デカいヤツ』が私の方へまっすぐ向かってきます。 このまま無視していると私、死ぬんですが、それでも無視しろと?」
自身の判断に対する嫌味が通信から届く。 もう少し言い方に気を使えないものかとウンザリしながら、クロサワ中尉は答える。
「お前が死のうが俺はどうでもいい。 ・・・が、スナイパーの援護がなくなるのは作戦に支障が出る。 死なないように頑張ってくれ」
「・・・かわいい部下が死のうがどうでもいいとか、相変わらずひどいですね隊長。 了解。 あれはこちらで引き受けます」
嫌味の応酬を終えた二人は、それぞれの標的を照準に捉えた。
「まずはさっき俺を狙っていた青いキャノン付をどうにかしないとな。 じゃないと、このオレンジのやせっぽちを落とすどころじゃない」
ピーター、ローレンと組んで挑んだ隊長たちとの模擬戦を思い出しながら俺は考える。 先ほどからやせっぽちがビーム兵器を、青いヤツが肩に取り付けられたキャノン砲と、こちらもビームを俺に連射している。 高機動バックパックを背負ったこのゲルググならある程度回避はできるが、それでも限界はある。 シールドだっていつまで持つか分からない。
「・・・イチかバチかだ・・・!」
ペダルを思い切り踏み込み、バックパックのスラスターを全開にふかしてキャノン付に接近する。 幸いコイツはそこまでスピードは出ないようで、一気に距離を詰めることができた。 ここまで近づけば、やせっぽちも同士討ちを恐れてビームを撃てないはずだ。 俺はキャノン付に向けてロケットランチャーを連射した。 最初の数発はよけられてしまったが、ついにヤツの胴体にロケット弾が直撃した。 しかし・・・
「バカな!? 今ので落ちないのか?」
キャノン付の装甲はよほど固いらしく、装甲が少しへこんだだけでピンピンしている。 立て続けに同じ場所をめがけて撃っていると、ロケットランチャーが弾切れになった。
キャノン付はこちらが撃てないことに気付いたのか、一気に接近してくると俺のゲルググの頭部を一発殴り、シールドに蹴りを入れてきた。 キャノン砲を背負った支援機とは思えないパワーだ。
後ろに吹っ飛ばされながらなんとかバックパックに手を伸ばし、ビームライフルを掴む。
「これが外れたら、もうおしまいだな・・・」そう思いながら祈るようにスコープを覗き込み、ライフルの下部に取り付けられたグレネードランチャーとビームを一斉に発射した。 ロケットランチャーで装甲がかなり傷んでいたためか、さすがにビーム兵器には耐えられなかったのか、ともかく呆気ないほど簡単に、キャノン付は爆発した。
ビグロのコクピットの中で、ピーターは普段の無邪気な笑顔からは想像できない冷たい目付きで、ようやく見つけた敵のスナイパーを睨みつけていた。 先程はなんとか平静を保ってサムに危機を知らせたが、もう限界だった。
「ローレンはあんなに良い子だったのに・・・! 僕とおんなじように、家族のために頑張っていたのに・・・! よくも、よくも!!」
ローレンも相手のスナイパーもお互い兵士である以上、こんなのはお門違いな怒りであることは百も承知だ。 だが、そんな理屈で納得できるわけがなかった。
「お前だけは、絶対に落とす・・・!」
しかしピーターも若いとはいえ、ここまで生き残ってきた兵士だ。 やることは冷静だった。
隊長たち第1分隊との模擬戦でイヴァンを落としたように、ビーム砲で敵を狙い撃ってからミサイルの弾幕を張る。 しかし、濃紺に塗装された敵のスナイパーはミサイルに引っかかることなく、手にした大型のライフルからビームを発射してきた。 ならばと、今度はミサイルを一斉射したあとビームを発射した。 これが正解だったのか、相手は回避しようと身をよじったのだかかわしきれず、狙撃用と思われる細身のライフルの銃身にビームが当たった。
銃身が溶けて使い物にならなくなったライフルを捨てた敵は、背部とふくらはぎのラッチからそれぞれバズーカと小型のビーム兵器を取り出し、ビグロに向かって連射してきた。 さすがにこの弾幕に引っかかっては、モビルアーマーといえどもただでは済まない。 ピーターはいったん攻撃をやめ、機体を旋回させると全速力で回避機動を取った。 ビグロの近くでバズーカの砲弾が爆発し、ビームがかすめる。 機体の表面に多少のダメージを受けながらもなんとか回避を続けていると、そのうち敵は弾切れになったのか、左腕からビームサーベルを伸ばし、ビグロに斬りかかってきた。
だが、スピードでは圧倒的にビグロの方が上だ。 ピーターはビームサーベルを抜いて突進してくる敵にあえて自分から急接近し、その巨大なクローで鷲掴みにした。 そのまま相手を羽交い絞めにするようにビグロの鼻先、ビーム砲の発射口前まで持っていき、「クチバシ」を開いた。
「これでビーム砲をぶち込めばおしまいだ!」
「・・・なるほど。 そこがビームの発射口なんですね」
突然、コクピット内に聞き覚えのない女の声が響いた。 隊長でも、ましてやローレンの声でもない。 じゃあ誰だ? ・・・そうか。 目の前で羽交い絞めにされている、このモビルスーツのパイロットだ。 おそらく、機体同士が触れ合ったことによる接触回線だろう。
・・・待てよ。 今この女、なんて言った? ・・・まさか!?
敵の狙いに気付いたとき、捕えたモビルスーツはピーターの予測通りの行動を取った。 今まさにビームで相手を焼き払わんと、限界までメガ粒子が縮退した砲口に向かって、側頭部に取り付けられたバルカンポッドから弾丸の雨を降らせたのである。 ピーターが最期に見たのは、文字通り目を焼くばかりの眩い閃光だった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・To be Continued
ビルドダイバーズの皆さん!
スピラ・スピカさんのライブの時、最後の曲でフレディ君を振っていたのは私です。
GNFEASTレポートができました。
ステージは撮影禁止でしたが会場の雰囲気をどうぞ・・・
戦う理由
「諸君、良い知らせと悪い知らせがある。 どちらから聞きたい?」
艦長が俺たちをブリッジに呼び出して映画のようなセリフを口にしたのは、俺たちがこの「ザンジバル級ヌエ」に配属されて3週間が経とうかという頃だった。
「じゃあ悪い知らせから」
ピーターがいつも通り、とても上官に対する口の利き方とは思えない言い方で答える。 艦長もこの3週間でコイツの態度にはすっかり慣れてしまったようで、特に気にすることなく話を続ける。
「よし。 単刀直入に言う。 ソロモンが落ちた」
予想をはるかに上回る悪い知らせに、全員が驚きと失望の入り混じった表情を浮かべた。 オデッサでの敗退からこっち、連邦が勢いづいてきているのは知っていたが、まさか宇宙攻撃軍の拠点だったあの要塞が、こんなにすぐに落とされるなんて・・・。
「そして、良い知らせの方だが・・・」
俺たちの様子を見て雰囲気を変えようと思ったのか、艦長はこの場に不釣り合いなほど明るく続けた。
「本日、補給艦と接触する予定だ。 この前ミルフォード大尉が言っていた通り、追加のモビルスーツと補充パイロット、それから、マシアス曹長のモビルアーマーも届くらしいぞ」
「やっと僕もみんなと一緒に訓練に参加できる!」
ピーターが大喜びする様子に、ブリッジの雰囲気も幾分か明るいものになった気がした。
「この3週間私たちがゲルググの完熟訓練をしている間、アンタつまらなさそうにしてたらしいしね。 オペレーターから愚痴を聞かされたよ」
隊長がからかうように言う。
「だって隊長たちばっかり新型に乗っているのに、僕だけ艦で留守番なんてひどいよ。 ・・・でも、これでやっと僕も、みんなの役に立てるんだ・・・」
しみじみとした口調で、ピーターがつぶやいた。
「ローレン・リー曹長です。 よろしくお願いします」
「イヴァン・ポランスキー軍曹っす。 お世話になりまーす」
補充パイロットは二人ともかなり若かった。 おいおい、下手すりゃピーターより年下なんじゃないか? しかも一人は女の子・・・。
「実は、本来予定されていた補充兵がソロモンで戦死してしまって・・・。 それで、生き残りのパイロットとモビルスーツをこちらに回すことになったんです・・・」
シャロン大尉が申し訳なさそうに説明する。
「まさか学徒兵・・・ってわけじゃないよな?」
さすがの艦長も、困惑したように二人にたずねる。
「はい。 ですが艦長、確かに我々は学徒兵ですが、私もポランスキー軍曹も、ソロモンでの戦闘を生き残った実績があります」
「とは言っても、俺たち二人ともソロモンが初陣で、しかもやったことといえばソロモンが陥落する直前に脱出する味方をワイヤーで艦隊まで引っ張っただけっすけどね」
「そうか・・・。 二人とも、乗機はリックドムだったな」
艦長が質問を続ける。
「そうなんすよ。 俺も先輩たちみたいに新型乗りたかったなぁ」
「イヴァン! 私たち訓練期間からリックドムしか乗ってないじゃない!? ムチャ言わないの! ・・・あ、申し訳ありません。 コイツ・・・じゃなくて、ポランスキー軍曹っていつもこんな調子で・・・」
艦長だけでなく、俺たち全員に何とも言えない雰囲気が流れた。 パイロットが不足しているから学生を徴兵してモビルスーツに乗せているという噂は聞いたことがあったが、いざこうして本物の学徒兵を目の前にすると、自分が軍人であることを棚に上げて、軍は何を考えているんだと思わずにはいられない。
「ハウプトマン大尉、どう思う?」
艦長も何を言えばいいのか分からなくなったのか、隊長にムチャ振りをする。
「少年兵とはいえ、彼らはパイロットです。 何としても生き延びさせますよ、今度こそ・・・。 アンタたち、これから私たちと連携の確認も兼ねて訓練をする。 30分後にハンガーに集合だ」
「「了解」」
俺とピーター、ブラックさんも敬礼と共に返事をした。
「まずはチームを2つに分ける。 ひとつは私、ブラック、イヴァン軍曹だ。 これを第1分隊とする。 もうひとつはサム、ピーター、ローレン曹長。 こちらが第2分隊だ。 分隊長はサム、アンタに任せる」
「え、俺、じゃなくて、自分が分隊長ですか!?」
隊長の発言に、思わず上ずった声が出てしまう。
「階級で言ったらそうなるだろう。 私の援護はブラックに任せたいし、アンタとピーターは相性がいい。 それに、ピーターのビグロもあるんだ。 あんまり心配するな」
そう。 ピーターの新しい乗機はモビルアーマーだと聞いていたが、まさか本当にビグロなんてものが配備されるとは思わなかった。
「じゃあ、それぞれの分隊に分かれて模擬戦闘をするぞ。 各員の健闘を祈る」
「二人とも、しっかり掴まっててね。 それじゃあ、行くよ!」
俺とローレン曹長が両脇に掴まると、ビグロはすさまじいスピードで宇宙を駆け出した。 加速で気が遠くなりそうだ。
「ローレン曹長、大丈夫か!?」
「はいっ! な、なんとか・・・」
彼女もリックドムのコクピットで踏ん張っているようだ。
俺たちの作戦はこうだ。
まず、圧倒的なスピードを誇るピーターのビグロに掴まって、一気に隊長たち第1分隊に接近する。 ピーターが模擬戦用のビームとミサイルを一斉射したら、俺たち二人はすぐさまビグロから離れ、ローレン曹長のリックドムが隊長のゲルググを狙う。 俺は彼女を狙うであろうブラックさんとイヴァン軍曹の牽制だ。
「見えた! 攻撃開始するよ!!」
ビグロがビーム砲とミサイルを一斉射するのに合わせて、俺たちは左右に展開した。 イヴァン軍曹のリックドムが、ビームを避けたところでミサイルの弾幕に引っかかるのが見えた。
「ローレン曹長、隊長は11時の方向から突っ込んでくる。 ブラックさんは俺が何とか抑えるから、そのまま狙い撃て! ピーターは隊長の回避しそうな方向へ牽制射撃だ」
指示を飛ばしながら、少しでもブラックさんの狙いが逸れるようにロケットランチャーでゲルググキャノンを狙い撃つ。
「サム、ずいぶんやるようになったじゃないか。 狙い辛いったらない」
インカムに、心なしか少し弾んだブラックさんの声が届く。 おかげでローレン曹長のリックドムは、隊長のゲルググと一騎打ちの形だ。 しかもピーターの牽制射撃のおかげで、隊長は思うように回避機動が取れないらしい。 これは・・・いけるかもしれない・・・! 東南アジアで、隊長が試験運用した先行量産型グフとの模擬戦を思い出して、俺が勝利を確信したときだった。
「・・・だが、マトが大きければそうでもないかな」
なんとブラックさんは、ビグロめがけてビームキャノンと試作ビームライフルを一斉に撃った。 模擬戦用のビームを食らったビグロの動きが止まる。 ビグロからの牽制射撃がなくなった隙に、隊長は一気にローレン曹長に接近し、ビームナギナタをリックドムの鼻先に突き付けた。
「まさか僕の方を狙ってくるなんてー!」
ピーターが悔しそうに大声を上げる。
「いやいや、作戦としては見事だったぞ。 良い連携だったし、ローレン曹長も思った以上に動けていたじゃないか」
ブラックさんが朗らかに言う。
「ああ。 アンタたちで考えた戦法なんだろう。 ローレン曹長も、学徒兵とは思えない腕だったよ」
隊長も褒めてくれた。
そういえば、確かに彼女は狙いが正確だった。 学徒兵というから、もっと慣れていないものかと思ったが・・・。
「ねぇ、ローレンって本当に学徒兵なの?」
訓練終了のブリーフィングの後、ピーターがたずねる。
「はい。 ですが、同時に志願兵でもあります。 私も、そしてイヴァンも」
意外な答えに、俺とピーターが驚く。
「なんで志願なんかしたんだ? まだハイスクールに通うような歳だろうに」
俺も思わず質問してしまった。
「私の父が、去年失業してしまったんです。 連邦の経済封鎖の影響でした。 それから私の家は貧乏一直線で・・・。 でも、私が軍に入れば、その分お給料だってもらえます。 それに・・・私たちの生活をメチャクチャにした連邦に、一矢報いたくて・・・」
言葉を失ってしまった。 まだ子どもといえるようなこの娘に、そんな事情と決意があったなんて・・・。
「ああ、僕と同じような感じだね」
ピーターが軽い感じで言ったので、俺は思わずピーターの顔を見た。
「僕の親はリストラされてないけど、ウチってもともと貧乏でさ。 なのに弟や妹がたくさんいて、食うにやっとだったよ。 だけど僕が軍人になれば、稼いだお金できょうだいたちに良い暮らしをさせられるからね。 だからハイスクールを中退して、軍に入ったんだ」
俺より若いピーターが軍にいる理由について、疑問に思ったことがないといえば噓になる。 だが、わざわざ聞くようなこともないと思っていたが、まさかそんな理由があるとは思わなかった。
「そういえば私、気になっていたことがあるんですけど・・・」
唐突にローレン曹長が口を開いた。
「私たちが着任したとき、ハウプトマン大尉が『何としても生き延びさせますよ、今度こそ・・・。』って言っていたじゃないですか。 昔、何かあったんですか」
俺とピーターの表情が曇るのを見て、ローレン曹長はしまった、というような顔をしたが、ピーターが説明する。
「宇宙に上がる前、アフリカで1人死んだんだよ。 それと、サムが着任する前にも1人、ね」
なんとか平静を保とうとしながらも、トーンを上げきれない声でピーターが話す。
「だから隊長、これ以上部下を失わないために、必死で頑張っているんだ。 ローレンも、ムチャしたらダメだよ」
「そういえば、ブラックさんも前にそんなことを言っていたな」
ふと思い出して、俺も口を開く。
「俺が最初に配属された基地で、ブラックさんのザクに乗せてもらって訓練していたことがあったろ。 あのとき、コクピットに奥さんや子供の写真が山ほど貼られていてな。 ブラックさんに聞いたら『俺を、そして小隊のみんなを待っている家族のためにも、絶対に生き延びるんだ。 生き延びさせるんだ』って言ってたな」
ふと、自分が軍学校に入ったときのことを思い出す。 大学受験に失敗し、特にやりたいこともなかった俺は、いずれ戦争が始まることが分かっていたあの頃、おそらく食いっぱぐれることはないだろうという軽い気持ちで軍学校の門を叩いた。 本当にそれだけの、何も考えていない動機だった。
・・・俺は、なんのために戦っているんだろう・・・?
いよいよ俺たちの部隊は、ア・バオア・クーに派遣された。 旗艦である「ザンジバル級ヌエ」には、俺たち第2分隊のモビルスーツとビグロが、僚艦である「ムサイ級トラツグミ」には、隊長たち第1分隊が乗っている。 隊長たちが旗艦ではなく僚艦に乗っているのは、万一の時に部隊長であるヌエの艦長とモビルスーツ中隊長であるハウプトマン大尉が同時に戦死するのを防ぐためらしい。
「諸君。 我々にとっては初の作戦だ。 思いっ切り暴れてこい! 各員の健闘を祈る」
艦長の号令で、俺たちは出撃した。 隊長たち第1分隊も、トラツグミから出撃したようだ。 イヴァンも、あれから隊長に相当しごかれていたらしく、今ではかなりの腕前だ。 きっと大丈夫だろう。
「訓練でやった作戦で行くぞ。 ローレン、ビグロに掴まれ。 ピーター、発進だ」
「「了解!」」
ビグロが一気に加速し、敵艦隊に近づく。 最初の標的は、艦隊から少し離れた位置にいる巡洋艦だ。 護衛にモビルスーツが付いているが、ビグロのスピードに攻撃を当てられるヤツはいなかった。
「ピーターがビームとミサイルを一斉射したら、ローレンは離脱して敵艦を狙え! 援護は俺たちに任せろ!」
「了解!」
この数日で、俺たちの連携は上達していた。 しかも、ローレンのリックドムは高出力のビームバズーカを携行している。 サラミス級くらいなら一撃で沈められる火力だ。 俺はローレンを狙おうとする敵モビルスーツ隊に向けてロケットランチャーを連射する。 これなら、あのサラミスはすぐに撃沈できるはずだ・・・。
そのとき、一筋の光がローレンのリックドムを貫いた。 次の瞬間、リックドムが爆発する光景がモニターに映し出された。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・To be Continued
皆様『仮組み』ってやってますか?
創作中の気分転換にアンケートやってみます。
表題の通りなんですが、皆様「仮組み」って、どの程度やってますか?
自分は作品投稿でも何度か触れてますが基本的にあまり仮組みせず、思うままに改造や塗装して組み上がりに一喜一憂(多憂?)してます。
と言うのも、仮組みするとそこで満足してしまい「これで良いかっ」と思考停止してしまうのです(^_^;)
現在創作中のキットも過去の反省から仮組みしてみたところ一度手が止まってしまい、その合間をぬってこうして書き込んでいます。
自分同様、創作中の暇つぶしにアンケートにご協力頂けたら幸いです。
※追記 仮組みの定義が曖昧でした。
少なくとも本体の全体像が分かるレベルで、という指標でお願いいたしますm(_ _)m

