サラミス級転用陸戦艇

サラミス級転用陸戦艇

暗号略称　サ級艇

オデッサ作戦時、ビッグトレー級陸戦艇の絶対数不足に対する補助的な運用を目的とする戦時急造転用兵器。

サラミス級巡洋艦に巨大無限軌道を装備し、艦中央にクルップ社製80cm対艦砲を搭載、大気圏内での運用のため集束率に問題のある初期装備の単装メガ粒子砲を排し実弾対艦砲に換装、各口径対空砲を多数増設、艦首に対物ロケット弾発射口を4門を設け航行路の安全性を確保、艦載機としてボール重力下仕様2機を装備し戦術レベルでの制空能力を確保する。

本艦巡航速度は毎時10km以下のため機動力に難があるが限定的条件下（舗装路や平地など）であれば走行装置のギアをニュートラル位置に入れ艦後部のイオンジェットエンジンを使用し毎時20〜30kmまで加速が可能であるが履帯やサスペンションの負荷、推進剤残量を考慮すると長時間の使用は作戦遂行に支障をきたすため危険である。

本艦は随伴MSを最低3機一個小隊を保有、通常はRGMの79型またはRXの75型や77型もみられ、履帯や転輪の交換、整備補修もこれらの随伴MSが行うようMSパイロットには技術士官や整備兵から徴用されている。

オデッサ作戦後すべてのサ級艇はソロモン要塞攻略戦のため空間仕様に戻され戦線に加わったようであり現在、極少数の紙資料とフィルム、音声記録が残っているだけで現存艦は存在しない。