CAT.コマツ社共同開発インコミ搭載型RB-79ボール

切り抜きーー「それではこの脳波コントロール装置インコミは、そのジオンの方がおっしゃったサイコミュが原点だったのですね」
「ええ、どうしても危険な場所での機体固定、資材の固定まではボールでは可能でしたが、そのまま溶接をするとなると３本目の腕が必要となります」

「その話をジオンからの難民でテストパイロットをしていてくれたラカンさんという方にすると『まるでサイコミュだな』と」
「それが助け舟になった訳ですね、ラカンさんは今もコマツに？」
「いえ、たしか資源衛星の発掘従事されると辞められまして。驚いたのはラカンさんも一機注文されたんですよね」

「ラカン隊長！よくぞお戻りに！」
「心配をかけたな」
「ところで一緒に持ってこられたあのボールは？」
「あれか、聞いて驚くな…ノーマルでもサイコミュを使えるようになるボールだ…」
「は？！」
「俺も開発に関わったが…なぜ話だけで作れるのだジャパンの技術者は…」

インスピレーションコミュニケーター
通称　インコミ　

サイコミュがどのようなものかわからなかったコマツの技術者が作り上げたコンピュータによるサポート操作を脳波で行うようにしたコミュニケーション装置。装置それ自体への理解よりも直感での操作ができるモビルポッド熟練者の習熟が高かったことからこの名がついた。

これを搭載したボールは0088年ごろから、連邦政府からの受注が多数あった。