曲がらない…止まらない…
XR-77A「バニシング スレッド」
技術革新があると名機が生まれるのと同時にその影で多くのダメ機体が生まれるのはいつの時代も同じ。
宇宙世紀70年代、地球連邦軍としてはまだまだ宇宙艦隊に自信はあったんだけど、どうやらサイド3が人型機動兵器とかをコソコソ作ってるらしいという情報を入手した。
艦載機のセイバーフィッシュもそろそろ更新の時期だし、うちも一丁やってみるか!ということで人型機動兵器を試作してみることにしてみたわけだ。
白羽の矢がたったのは、サイド5にあるセントラルユニバース社。宇宙観測ポッドとかを作って連邦軍に納入してたんだけど、これからはもっと兵器産業に食込みたいって事で、お互いの目的が一致したってところだな。
とはいえ、人型機動兵器なんてあんまり理論も確立してないから開発陣も右往左往したみたい。連邦軍パイロットからも聞き取りして、どうやら加速性ってものが重要だ、という結論にたどり着いたみたい。
790kwのジェネレーターを使ったブースターで加速をかけて、敵艦隊に接近。マニュピレーターに持たせた近接武器で相手をボコスカにする事も、マシンガンで蜂の巣にする事も出来るというコンセプトが連邦軍から評価されて早々に試作許可を取り付けた。までは良かった。
一年戦争前夜の0078。ジオンではMS-05とかが量産体制に入ってるし、時期主力の06のテストも始まってる。
バニシングスレッドもトントン拍子に開発が進んでルナツーでテスト飛行してみたんだけど、どうも具合が悪い。加速後に適切に曲がれないのだ。曲がれないだけならまだしも止まるのも一苦労。危うく宇宙の彼方へ飛んで行ってしまうところだったらしい。危なくて飛べないってんでテストは中断。
どうやら、AMBACに対しての理解がイマイチだったみたいで、加速に対してAMBACの質量が足りなくてピタっと止まれないらしい。腕の質量を増やしたり、加速を制御したり試行錯誤を繰り返してる間に、0079になって会社のあるサイド5(ルウム)にジオンが攻めてきちゃった。
会社は疎開して何とかなったみたいだけど開発は遅延。連邦軍からは矢の催促なんだけど、やっぱり曲がらない、止まらないの症状は直らなかったみたいね。さらに間の悪いことに、原因不明でブースター部分が大爆発を起こして機体も半壊に。
連邦軍としてはRX計画もV作戦も目処がたってきて、いまさら上半身だけのバニシングスレッドに興味もなくなって、試作許可も取り消し。バニシングスレッドも廃棄になってしまった。
セントラルユニバース社は解散しちゃったんだけど、ジオン残党が元のサイド5で開発データを入手。ドラッツェとかはDNAとかが入ってるのかも。
大加速からの制御力不足っていうのはジオンはズダでやらかしてるし、本来は大質量のモビルアーマーとかでやる必要があるってわかるのは現代だからわかる話。
それにしても一撃離脱ってのは何かそそるもんがあるのかねぇ。
正式採用されたR-77Bバニシングスレッド
がルナツーで哨戒パトロールにつくイラスト。
頭部は3Dプリンターで設計して印刷。
カメラ部分はオレンジのレジンを流し込みました。
ブースターユニットも3Dプリンターで設計、印刷後デカールを貼りました。
塗装はしてません。
岡部ださく(いさく)先生の世界の駄ッ作機シリーズ好きすぎて、宇宙世紀でもそんな機体あるんじゃないかな?と思って作ってみました。
ストーリーや機体のコンセプトはChatGPTに相談しながら決めました。
さすが頼りになる!GPT先生。
それは、愛なのだ!
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