アズラエル財団傘下の国防連合企業体が[6]、初期GAT-Xシリーズのデータを基に開発した後期GAT-Xシリーズの1機[5]。
砲戦火力に重点を置き、バスターガンダムの後継機に当たる機体[5]。トランスフェイズ装甲の採用に伴う省エネルギー化により充実した火力を持ち[5][注 1]、視野の広い後方からの火力支援を得意とする特性から指揮官機としての側面も有している[5]。ザフトに災厄を呼ぶ疫病神としてカラミティの開発コードが与えられた
また、多数の火砲の搭載と同時に機動力の確保も考慮され、バックパック、肩部、脚部、サイドスカートといった各部位にはスラスターを設置している[2]。同時に重武装機でありながら機体は軽量化されている[9]。カラミティガンダムには単独飛行能力が備わっていないが[4]、搭載されたスラスターにより地表および水上をホバー走行する推力を獲得している[2]。ただし、高性能の代償としてその操縦には精神的・肉体的な負担が発生したため、ブーステッドマンの搭乗を前提としている[10]。前期GAT-Xの5機よりもさらに性能を特化させた機体となっているが、同シリーズのX252フォビドゥンガンダムやX370レイダーガンダムと連携する事で機能を補う
また、カラミティガンダムは連合内での万能機開発計画である「リビルド1416プログラム」と名付けられた兵装換装方式のベース機としても選定されている[12][13]。これはX105ストライクのストライカーパックシステムをより細分化させ、ベトロニクス(FCS、モビルスーツ・オペレーション・システムなど)、アーマー部位、携行・内蔵武装ら機体内外を改変しあらゆる環境に適応した機体を目指したもので[5]、その実証機としてGAT-X133 ソードカラミティが誕生している[12][13]ものの、後に連合内での万能機開発ベースは105ダガーをメインとして計画に移行している
フォビドゥンガンダム・レイダーガンダムとは異なり、カラミティガンダムを起点とした新たな制式採用機や量産機は建造されることもなかった。
機体構造
頭部正面のV字型アンテナのほか、側面にもサブアンテナを有する[2]。頭部のメインカメラ外周カバー(底面内側)にはイタリア数字で6を指す単語と共に「SEI X-131」の文字が彫られている
コクピット
X370レイダー、X255フォビドゥンと同様にストライクダガーと共通のコクピットを採用。モニターが全天周型に近いものに改められ、死角が減っている[15]。
OS
ブーステッドマン専用の物が採用されている。
バックパック
スラスターやシュラークの支持部を有する[5]。ここにもバッテリーが搭載されており、増強された各種火器を支えている[17]。
武装
337mmプラズマサボット・バズーカ砲 トーデスブロック携行式の大型バズーカ砲。Sabot とはドイツ語で「装弾筒」、Todeselock [注 4]は「死刑台」「死の塊」の意。その名の通り小型の弾頭をプラズマに包む装備[18]。プラズマに包んだ弾頭を高速射出するもので、着弾地点周辺に大きなダメージと衝撃を与えるとした資料もみられる[2][注 5]。マガジンは砲後部に存在し、取り外し可能
125mm 2連装高エネルギー長射程ビーム砲
シュラーク背部の連装ビーム砲。Schlag とはドイツ語で「打撃」の意。通常のビームライフルの2倍以上の口径と高い連射性・出力を併せ持ち[2]、この装備によってカラミティは移動砲台としても機能する[19]。
580mm複列位相エネルギー砲
スキュラ胸部内蔵の大出力ビーム砲。イージスでその威力を立証され、カラミティガンダムの主砲として採用された[19]。攻撃範囲が広く、その装備配置上、発射までの隙が少ないために接近する敵機に対する牽制としても活用される
115mm 2連装衝角砲 ケーファー・ツヴァイ
射角を変更できるビーム砲を搭載した攻盾システムの一種。Kaefer Zwei とはドイツ語で「甲虫」と「2」の意。ローラシア級の装甲部材を参考にした高い耐弾性を有する対ビームシールド[19]で出来ており、剣先状になっている先端は近距離格闘戦時に衝角の代わりにもなる
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