鹵獲された初期GAT-Xシリーズのデータを基に開発された、ザフトの核機動MS。パトリック・ザラの勅命の下で極秘に開発計画が進行し、ジャスティスガンダムとともにC.E.71年4月1日にロールアウト。同日、プラント最高評議会議長に就任したパトリック・ザラによって「ナチュラルに“正義”の鉄槌を下し、コーディネイターの真の“自由”を勝ち取る最終決戦の旗印」と位置付けられ、「自由」(フリーダム)という名を与えられた
G兵器を奪取したザフトは地球連合軍との対MS戦闘を想定しフリーダムをハイスペックな機体として完成させた[17][注 10][注 11]。ザフト統合設計局を形成する主要3局が合同で開発に当たった「ZGMF-600 ゲイツ」をベースとしつつ、ザフトの技術にG兵器から入手した新技術(主に高出力ジェネレーター、ビーム兵器、PS装甲等)を取り入れて開発が行われた。本機の高いパフォーマンスは、ザフトの最新技術とG兵器の技術が融合することで初めて成り立ったのである
ゲイツは設計段階ではかなり高性能な機体でありながらも、量産面の問題で止むを得ず切り捨てた部分が多い機体であった。これに対して、ジャスティスとともにオンリーワンの機体として計画されていた本機は技術者が望んだままの姿で実現されることとなった[26][注 12][注 13]。
フリーダムにはGAT-X105ストライクの影響も見られ、3種類のストライカー換装によって多機能を実現していた同機に対し、単機で同等以上の機能を実現するに至っている[33][注 14]。尚、その主任務はプラント防衛戦での使用や抑止が主眼となっているものの、専用運用艦であるエターナルとの連携により遠征も可能としている
全領域の戦闘環境下において単機で多数の敵機と相対することを目的としており、単独での大気圏突入から高機動空中戦への移行を可能とする高い適応能力と汎用性を持ちながらも、マルチロックオンシステムを駆使した火器等により複数の敵機を同時に無力化する事が可能[29][注 15]。
従来のMSでは考えらない多数の火器と大火力を有しており、これほどの武装が盛り込まれたMSはC.E.戦史上空前であるが、一方で宇宙空間・大気圏内の両方で超高機動MS[21]でもある。これにより、本機は攻防両面において傑出した性能を持ち単独で戦局を左右する威力を秘めた当代最強のMSと言える[15]。
傑出した性能を持つ故に操縦も非常に難しく、その性能を最大限に引き出すには、単独で多数の敵機と相対した場合における錯綜した状況を瞬時に把握・判断し複雑な機動を予測する高度な空間認識能力を備えつつ、本機の複雑なシステムを運用し使いこなすことができるという[38][39]、コーディネイターの中でも特に優れた能力が必要とされる
「ナチュラルを排し純然たるコーディネイターだけの世界構築」というパトリック・ザラが想い描く理想を実現させる尖兵となるはずのフリーダムであったが、地球連合軍統合作戦本部を攻撃目標とした「オペレーション・スピットブレイク」の発動と時を同じくし、ラクス・クラインの手引きの下でキラ・ヤマトに奪取された[41][注 17](本来の搭乗予定者が誰であったのか定かではないが、特務隊の隊員もしくはザラ派と呼ばれる最高評議会議員のナンバー2であったエザリア・ジュールの息子イザーク・ジュールだったのではないかと思われている[25])。キラは、高性能故に操縦が難しいとされるフリーダムを自在に操り[43]、高度な状況認識能力を有するキラの巧みなコントロールは武装の威力を最大限に発揮、その技量と相まって本機の戦闘能力は桁違いに高いものとなっている
機体構造
G兵器より得た技術を基に設計されたフリーダムは、ストライク等の初期GAT-Xシリーズに用いられた「X100系フレーム」と類似した可動域を持っている[45]。全体的な構造は非常にシンプルかつ洗練された形状であり、人型汎用兵器であるモビルスーツの一つの到達点と言える
頭部「G兵器ショック」の強さ故か、これまでのザフト製モビルスーツの意匠を脱し、G兵器のものに酷似した頭部[38]。敵機の位置を正確に捉え戦況把握を的確に行うための高性能なメインカメラやセンサーを備えており[31]、これによりマルチロックオンシステムの使用を可能にしている[21]。額には10号機であることを表す「DIECI」(ディエチ)というイタリア語表記がある[37]。側頭部両側に各1機ずつの機関砲「MMI-GAU2 ピクウス76mm近接防御機関砲」を備え、弾倉も頭部に内蔵していると思われる胸部上面にコックピットハッチを備える構造等にジャスティスとの共通性があるが、全体的にはフリーダム専用の設計である[38]。エアインテーク・ダクト上部にはデュアルセンサーを備える[48]。核エンジンは腹部に内蔵しNジャマーキャンセラーを腰部に[21]設置することで、この装置が作り出す効果範囲内に動力炉を収めている腰部左右を守る装甲は「ウエストガード/クスィフィアス・バインダー」と呼ばれる部位であり、左右それぞれ1機ずつの「MMI-M15 クスィフィアスレール砲」を装備している。この部位の上部分には、左右で計2本の「MA-M01 ラケルタ・ビームサーベル」を携行しており、マニピュレーターに位置が近いため円滑な使用が可能であった。腰部
後面を守る装甲には「腰部ライフルマウントラッチ」が備えられており、この部分に「MA-M20 ルプス・ビームライフル」を据え付けて携行することもできる
コックピット
ジャスティスやフリーダム、プロヴィデンス等が属する初期の「ZGMF-Xシリーズ」共通のコックピットであり、その構造は従来のザフト製MSとは異なる点が目立ち、G兵器の影響がうかがえる。多くの新しい機能を備えた操縦系統は複雑となり、コーディネイターでも特別なセンスを持つ優れたパイロットでなければ操縦は困難で機体性能を十分に発揮できないとされる[
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