BB戦士　殺駆2.5兄弟

むか〜しむかしあるところに、古殺駆・今殺駆・新殺駆という三人の兄弟武者がおったそうな…

古殺駆「今日も暑いのう」

今殺駆「暑うございますな兄者」

新殺駆「いや〜涼しいなあ」

今「ぶっ！シンよ何じゃその格好は！？」

新「暑いから体置いてきちゃった」

今「暑いからとて体ごとパージする奴がおるか！武士たるもの心頭を滅却すればなんちゃらｶﾝﾁｬﾗ……」

古「コンよ、まあそうカッカするでない」

古「そんな事をせずとも涼をとる方法はあるわ。これを見よ！」

ドーン

今「おおっ、これは見事な大玉スイカ！」

新「さすが長兄！うんまそ〜」

古「むふふ、そうであろう。ではさっそく食べ…」

？？？「見つけたぞ闇軍団！」

古今新「！？」

「武者精太、推参！」

今「あっ、あいつは頑駄無！のこのこ現れおって、この殺駆三兄…もとい殺駆2.5兄弟が返り討ちにしてくれる！」

Z「望むところだ！来い！」

古「待て待て、風情のない奴らだな…暑苦しくて敵わん。武士たるもの戦であっても風流がなければいかん」

古「…という訳で、スイカ割り対決じゃ！」

今「おおっ、まさしく風流！さすが兄者！」

Z「良いだろう。どんな勝負でも私は負けん！」

古「むふふふ、いい覚悟だ…シンよ、スイカを持てい！」

新「ゲフッ」

古「…ん？シンよ、スイカを」

新「ごちそーさま！いやー冷えてておいしかった！さすが長兄！」

古「……スイカ…食ったの…？全部…？」

新「うん、みんな話してるからいらないのかな〜と思って、冷えてるうちに食べちゃおうかなって」

今「（食ったものはどこに入ったんだろう…？）」

古「………」

Z「えっ何、どしたの？スイカは？」

今「どうやら食べちゃったみたい」

Z「じゃあ他のものを用意しないと」

今「他のものと言ってもなー、スイカみたいに丸くて大きくて割ったら赤いものをぶち撒けるものなんて他に…」

古「……ここにあるぞ」ｶﾞｼｯ

新「え？何なに？」

古「今よりコレをスイカとみなす！」

Z「確かに丸くて大きくて、割ったら赤いものをぶち撒けそうな気がするな…中身あんま入ってなさそうだけど」

今「長兄の決定なら従わぬわけにはいくまい。シンよ、遠慮なく割らせてもらうぞ」ｼﾞｬｷｯ

新「ぶち撒かされてたまるかあ！」ﾋﾟｭｰ

Z「あ、逃げた」

ﾄﾞﾀﾄﾞﾀﾄﾞﾀ

古「くおらあ待あてぇ、食い物の恨みの恐ろしさをその身に刻んでやるう！！」

今「見苦しいぞシン！武士らしく潔う花と散れいっ！」

新「スイカ１コで散れるかよ〜！」

Z「えーい、まだ抵抗するのならっ」

Z「来い、愛馬オラシオン！」

ﾊﾟｶﾗﾝﾊﾟｶﾗﾝ

古今「あっずるい」

Z「うおおおお〜」

新「ヒー追いつかれるう」

ﾌﾟｽｯ

新「」ｸｼｻﾞｼｯ

Z「うーんやはりシメはスイカバーに限るな！Zなだけに」

古今「って割らんのか〜い」ﾄﾞﾃｰﾝ

新「うえ〜んもうスイカ割りはこりごりだよ〜！」

おしまい