【SD春秋戦国伝】孔子ダブルオークアンタ

「仁愛を説き、対話による平和社会の実現を目指した儒の大家。
混迷の乱世に「紛争根絶」を掲げて諸国を遍歴、戦禍に介入して協調と和平の道を模索し続けた。
彼と弟子達との対話は『GN論語ビット』という聖典に収められている。

『GNソード礼記』‬
敵を斬るためでなく、協調と和平を尊ぶ休戦の儀礼に用いるための宝剣。
徳治主義的王道政治を布いた周王朝時代の威徳復古を志し、歴史と伝統ある仁義・礼節を究めた聖典の金言が刻まれている。」

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SDガンダム三国伝リスペクトのオリジナル設定『春秋戦国伝』の十一体目です。
中国春秋時代の魯の思想家、孔子をモチーフに製作しました。

演者はダブルオークアンタ。
劇中の戦闘に依らず対話を通じて分かり合う事を目的とした機体コンセプトと、孔子が目指した平和社会の希求にシンクロする部分を感じて演者設定しました。

儒学の始祖である孔子は、長い髭を生やした仙人のような御老体がイメージされがちと思いますが、そちらは晩年の姿で、実際には三十代の若い頃から政治家として精力的に活躍した事績が知られています。
特に壮年期、足掛け十三年にも及ぶ諸国巡遊の旅を行い、危険を省みず命懸けで自らの政治思想を説いて回ったというアグレッシブな一面も有しています。

また一説によるとその聖人君子的イメージとは裏腹に、理想を説きつつも極めて現実的な政治家であり、民を守る軍事力の強大さも重視したと伝わります。
井上靖先生の小説『孔子』でも、諸事百版に有能な文官たる孔子は弟子曰く「もし軍隊を率いても一流の将軍になる」と評された場面が印象的でした。

今回はそうした背景から、三国伝における水鏡先生ガンタンクや慮植ジムキャノンのような老師モチーフは避け、ダブルオークアンタの凛々しさそのままに若き日の孔子の精悍さをイメージさせて頂きました。

劇中で最強クラスの戦闘力を備えながら武力制圧でなく対話による協調を目指したダブルオークアンタの強さと、前述の孔子将軍像に通じるところを感じて演者設定と致しております。




GNソードビットに冠した論語・礼記の名は、共に儒学の聖典に因んでいます。

パーツは今月再販されたHG1/144ガンダムAGE-FXのCファンネルを利用し、以前購入していた中国輸入品のマスキングテープを貼らせて頂きました。

00本編でも特徴的に描かれていた黄色い花は、似た雰囲気の造花を用意致しました。

【EBS】
（Extraterrestrial Barbarian Shapeshifter）
中華圏外異文明民族。EBS(えびす、夷・胡・戎)、山の民、草原の民。
中華諸国の王侯臣民へ仁愛と和平を説いた孔子ダブルオークアンタは、乱世平定後に訪れる異民族との「来たるべき対話」を予言した。

以上、閲覧頂きありがとうございました。