【SD戦国伝】秋田城介安東太郎実季頑駄無

【奥州十三湊日之本将軍】
秋田城介安東太郎実季頑駄無
（あきたじょうのすけ あんどう たろう さねすえ がんだむ）

鎌倉殿来、強大な水軍⚓️を率いて海峡を制し蝦夷管領を称した武家の名門・安東一族の末裔。
北天の斗星🌌と讃えられし偉父・安東侍従愛季の嫡男。

先代、長らく分裂していた檜山・湊両安東家を統一して出羽国秋田に君臨し、戦国大名化を成し遂げた。
愛季の病死後、実季は若干十二歳で家督を継承する。

海運を巧みに用いた豊かな経済力と武略の精強さ、加えて時勢を読む情報戦略にも優れ、早くから織豊政権と誼を通じて畿内中枢との連携を深めた。
実季は家督継承後の湊合戦を見事鎮定し、土崎湊城🏯に拠って領国支配を盤石に固める。
以後は豊臣政権下の大名として小田原征伐、文禄の役と歴戦を重ねた。

関ヶ原戦役・慶長出羽合戦では東軍に参陣するも同じ東北勢の最上出羽守義光🦊と対立。
その確執もあり戦後、徳川幕府より国替えの仕置を命じられ常陸国へ転封。
さらに後には武人の気骨を疎まれて改易、蟄居謹慎の冷遇を受けた。
以後三十余年、故郷を遠く離れた山奥で寂しい晩年を過ごしたという。
🌾🌾🌾🌾🌾🌾🌾🌾🌾

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

SD戦国伝 武神降臨編では、織田信長や武田信玄はじめ八体(+デザインのみ二体)の戦国武将頑駄無が登場しましたが、同じ歴史モチーフのBB戦士三国伝では大変数多くの武将ガンプラが登場した事に対して、若干少ない感じがありました。

そこで武神降臨編リスペクトのオリジナル戦国武将を製作して参りたいと考え、今回その第一弾とさせて頂きます。

モチーフとした安東実季は、全国的には知名度が低くあまり注目されない武将ではありますが、関ヶ原合戦後の佐竹氏入封以前に秋田の地を治めた"戦国大名"とは安東一族であるとの個人的な強いこだわりと、GUNSTAさんで開催中のご当地ガンプラコンテストへ地元・秋田に関する作品を出展させて頂きたいという思いもあり、このたび安東実季を題材に選びました。

ベースキットは先月再販されたLEGEND BB武者頑駄無で、安東氏伝来の樫鳥絲縅肩赤胴丸(現：重要文化財、東京国立博物館蔵)を意識したデザインを他のBB戦士キットからパーツを組み合わせて造型しています。

前立兜の日輪は、ダイソーのコンパスカッターでプラ板を円形に切り出したもので、吹き返し部分の模様は和柄の千代紙を切り出して貼り付けました。
傍らに添える「安東水軍」は安東氏所縁の地・青森津軽の日本酒で、瓶と箱を活用させて頂きました。
大変美味しい純米酒でした。

【秋田鬼神大夫行平】
後鳥羽上皇御番鍛冶・豊後国行平が鍛えし二尺七寸の太刀。
秋田実季佩刀と伝わる。
天下の名匠と讃えられた紀新大夫行平が、降臨した鬼神👹と共に打ち極めたという伝説を由来に号する。
享保名物帳所載、明暦の大火で焼失。

【秋田藤四郎吉光】
山城国京洛に栄えた刀工集団・粟田口派でも屈指の名匠と誉れ高き、藤四郎吉光が鍛えた七寸四分の短刀。
秋田実季帯刀と伝わる。
現：重要文化財、京都国立博物館蔵

カラーリング等の意匠には、ニトロプラスのゲーム作品『刀剣乱舞 ONLINE』より、同じ樫鳥絲縅肩赤胴丸を衣装モチーフとする登場キャラクター秋田藤四郎・極のデザインを一部取り入れさせて頂きました。

以上、閲覧頂きありがとうございました。