【SD戦国伝】山田仁左衛門尉長政頑駄無

【アユタヤの武士】
山田仁左衛門尉長政頑駄無
(やまだ にざえもんのじょう ながまさ がんだむ)

駿河国出身の武士。
はじめ徳川十六神将が一柱・大久保治右衛門尉忠佐に仕えるが、関ヶ原合戦を経て江戸幕府が創建されると「乱世を終えた泰平の国に己が居場所は無い」と出奔！

戦乱を求めて朱印船に密航し、命懸けの旅路の果て東南アジア🌴🐘🌞アユタヤ朝が治めるシャム王国に流れ着いた。

強健な胆力で苛酷な熱帯気候🌞に適応した長政は、折しも西洋列強の植民地化侵攻に苦しむアユタヤ軍で外国人傭兵部隊に参加。
鍛え上げた武芸🏹で瞬く間に頭角を現し部隊を統率すると、戦国乱世を生き抜いた熟練の戦術指揮能力を発揮！
スペイン艦隊が派兵した軍隊を二度に渡って撃退する抜群の戦功を上げた。

遠き異国の地で軍才を開花させた長政は、アユタヤ将兵らの信頼厚く国民に尊敬され、救国の英雄として王都へ凱旋。
国王より官位オークヤ・セナピムック(ออกญาเสนาภิมุข)の栄誉を授かり列侯の座に叙された。

以後も周辺諸国と戦い活躍するが権勢の増大が宮廷の警戒を招き、最期は陰謀により毒殺された。

【戦象チャーンプアック】
東南アジアに生息する象は、古来よりその強靭な巨体で戦象として活躍し、勇猛果敢な武威の象徴として王権の威光と結び付き臣民に畏敬された。

特に希少な白い象は、敬虔な上座部仏教国たるタイではブッダの化身として神聖視され、国を治める王のみが乗る事を許されたという。

【オークヤ・セナピムック形態】
救国の武功で位人臣を極めた長政は、しかし朝廷の高位に居座るを潔しとせず更なる戦乱を求めて激戦地への遙任を嘆願。
国王は長政の忠勇を讃え、前線の領国リゴールの王位を贈って功に報いた。

斯くして"王"に昇った長政は神聖な白象を新たな戦友に、再び戦場へ赴く！

長政に贈られた欽錫名・セナピムックは「戦いの神」を意味する。
言葉の通じぬアユタヤ将兵とは拳を交えて語り合い、実力を認め合って固い絆で結ばれた。
伝統武術・古式ムエタイを習得したため素手での戦闘力も高い。

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SD戦国伝・武神降臨編オリジナル武将の第五弾です。
設定モリモリの長文を書き連ねてしまい申し訳ありません、読んで頂きありがとうございます。

今回は"戦国武将"と称して良いものか微妙な存在ではありますが、遠い異国の地で"武神"の誉を勝ち取った伝説的人物・山田長政をモチーフとさせて頂きました。

本体のベースキットはLEGEND BB武者頑駄無です。
軽装モード状態は東南アジアに渡ってまだ間もない頃の、駿河国の下級武士に過ぎなかった未だ名も無き武者イメージで比較的シンプルに造型しました（盾のみ現地調達の設定）。

武神モード状態の装飾は主にSD三国伝より阿修羅王・孟獲ゴッドガンダム、黄忠ガンダム等の鎧を拝借して東南アジア感のあるエスニック風なカラーリングを意識して造型しています。
白象も同じく三国伝の阿修羅王キットに付属の金剛夜迦をそのまま利用させて頂き、伝統的なタイの白象ぽいカラーリングに変更しました。

白象との合体形態であるオークヤ・セナピムック形態は、元キットの金剛阿修羅鎧の合体機構を転用する形で調整して実装しました。

ちなみに正史『三国志』諸葛亮伝などに登場する南中の豪族・孟獲は、のちに『三国志演義』で異国情緒溢れる南蛮大王として強めのキャラ付けが成された事で有名ですが、この架空の国家群・南蛮地方のモデルとして想起されるのが現在の中国雲南省および隣接するラオス、ミャンマー、ベトナム北部とタイ北部にかけての東南アジア地域で、同じ文化圏に属する関連があります。

そのような背景から戦国武士でありアユタヤの将軍である山田長政頑駄無の造型は、三国伝の南蛮風と日本の武者の意匠を組み合わせた形で製作致しました。

【千子村正】
三河徳川武士団に重用された伊勢国桑名千子派の祖・村正の鍛刀。
本作は号も銘も無き数打物(量産刀)の一振りに過ぎないが、極めて実戦刀然とした斬れ味は抜群で、長政の優れた戦闘術も相まってアユタヤの猛者達を驚嘆させた。
王都近郊の遺跡からは実際に同時代の日本刀が発掘されている。

こちらは長政が活躍した王都・アユタヤの遺跡を訪れた時の写真です。
長政の死後およそ140年後に隣国ビルマ軍の侵攻で滅亡しました。
現在は街全体が『古都アユタヤ』として世界文化遺産に登録されています。

近郊のチャオプラヤー川を数キロ下った先に、アユタヤ日本人町の遺構と山田長政の銅像などが置かれている聖地もあったのですが、この時は交通手段と旅程の都合で大変無念ながら巡礼出来ませんでした。
またいつの日かリベンジしたいです。

以上、閲覧頂きありがとうございました。