【SDWヒーローズ】信長ガンダムエピオン 波旬の装

【第六天魔王】
信長ガンダムエピオン 波旬の装

ムシャワールド帰還から数年後、信長ガンダムエピオンが新たな力を得た姿。

魔性を強調した姿こそ取るが、精神汚染を伴うダークマスクのような変質とは異なり、信長エピオン自身が本来有する神性を純粋に強化した形態である。
旧権威の秩序を破壊し、新時代を切り拓く変革者としての性質を依代に、仏法鎮護の敵たる第六天魔王・波旬の神話力を再臨させた。

【第六天魔王剣】
天下随一の刀匠・関のマゴハチが鍛えし最上大業物。曹操ウイングガンダムの倚聖剣とは対を成す兄弟剣にあたる。
持ち主の信長エピオンは本刀の霊力の影響で波旬の装を顕現させる。

かつて邪悪に染まり道を踏み外した信長であったが、佐助・才蔵らに伴われてムシャワールドへ帰還後は己の過ちを認め、混乱した領国を一から立て直す。
強大な武力は健在ながらも己一人の力に依らず、自らを慕う仲間や諸大名を味方に付け、真なる天下布武を志し再び乱世統一の大望に挑んだ。

信長は、焼き討ちにしてしまった関鍛冶の里へ幾度も慰問と陳謝に訪れ、里の復興を支援し自ら汗を流して再建事業に尽力した。
やがて数年掛かりの復興により、里は再び賑わいを取り戻す。
棟梁のマゴハチは過去の大罪は許さぬも今の信長の誠意を認め、そして二度と同じ過ちを繰り返さぬよう誓約の証として、刀匠技術の粋を尽くした最上大業物「第六天魔王剣」を信長に授けた。

ただしマゴハチはおいそれと新刀を与えた訳でなく、もし万一信長が再び邪悪な力で奮うなら膨大なエネルギー出力を制御できず、持ち主諸共自爆するよう巧妙な仕掛けを組み込んでいる。
強大な力を英雄に授ける者の責務として、信長の心臓に枷を嵌めた事になる。
信長もそれを承知でこの剣を佩いている。

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SDWヒーローズ 信長エピオンの強化形態をオリジナル設定爆盛りで製作致しました。
長文設定にもかかわらずお読み頂きありがとうございます。

ヒーローズ本編では闇堕ちした信長エピオン、色違いダークマスクver.もキット化されましたが、一方で倚聖の曹操ウイング・龍尊劉備ユニコーン・斉天大聖悟空インパルスのようなパワーアップ新形態は登場せず終いでした。
そこで今回、信長エピオンの新形態として造型・カラーリングのアレンジを加えて製作させて頂いた次第です。

「波旬(はじゅん)の装」という名称は、仏典『大般涅槃経』での第六天魔王の名である波旬から取らせて頂きました。
織田信長の異名として有名な"魔王"の出典は戦国時代に日本で活動したイエズス会宣教師ルイス・フロイスの報告書で、曰く信長が武田信玄へ宛てた書状において「第六天魔王」を自称したという記録が残っています。
「倚聖の装」の名が『三国志演義』における曹操の帯刀・倚天剣から取られている様子だったので、こちら信長の強化形態も歴史上の信長の逸話に因んだ名に設定しました。

構想としては曹操ウイングガンダム倚聖の装が発表された際、その装飾パーツ構成が信長エピオンに似ている事から「倚聖の信長」みたいな組み合わせアレンジも可能かな等と思っておりました。
曹操の倚聖の装ではEndless Waltz版ウイングゼロでなく、アーリータイプのウイングガンダムのトリコロールデザインへ回帰する特徴が見られたので、本作の信長エピオンもより元MSのガンダムエピオンらしさを強調する形で造型しました。

信長エピオンをベースに、前立や直垂など特徴的な装飾は倚聖の装を、背部バインダーには司馬懿デスティニーの羽根を一部整形してエピオンのウイングっぽく接続しました。

エピオンの大胆なアクションポーズを少しでも再現出来るよう、全身にボールデンアームアームズを用いた可動改修を満載しています。
その際、先駆者SDモデラーの方々が考案・公開されている技術を大いに参考にさせて頂きました。
先達の叡智に心から感謝と敬意を表させて頂きます。

元MSのエピオンらしさという点で是非とも変形機構も再現したいと思っていましたが、上述の可動範囲向上の副次的効果で割とスムーズに変形モードを実装する事が出来ました。
SD頭身で機体をそのまま折り返すだけでは実現不可だったため、ガンプラバトルアームアームズで構成した変形用の差し替えパーツを間に挟み、見映え重視で各パーツを取り付ける方法で再現しました。

下から見るとあまりエレガントでは無い事で有名なエピオンの変形ですが、上や横から見たらまぁ真っ直ぐ飛びそうな程度にはまとまってくれたので良かったです。
高速移動用の「飛竜形態」という事で、同じヒーローズ世界観の佐助デルタガンダムが潜狐形態に変形する前例もありましたので、そのように設定させて頂きました。

他、緑色のビームソードに合わせて大太刀の差し色をライトグリーンに、大出力バルジ斬りをイメージして剣撃のエフェクトも同様にライトグリーンにしました。
剣から腰部ジェネレーターに有線接続するコード、ヒートロッドの赤熱化表現でオレンジ色のパーツを用意するなど、出来るだけ元MSのガンダムエピオンの特徴を盛り込んでいます。
ラフ造型時は倚聖パーツの主張が強くてゴテゴテな感じがありましたが、全体をエピオンカラーで統一したところ結構馴染んでくれてまとまったデザインになってくれたかなと思います。

また設定上は、曹操の倚聖の装と似た形状の鎧甲冑が顕現するのは、依代である倚聖剣と第六天魔王剣が同一刀匠の鍛えし兄弟刀であるため、というイメージで設定させて頂いております。

今回で信長エピオン製作は5体目となりました。
過去作で取り組んだ改修要素も諸々ブチ込んだので、今回は個人的に一旦信長製作の集大成となった感があります。

以上、長文で恐れ入りますが、閲覧頂きありがとうございました。