AnotherGM コマンドホーネット

宇宙世紀104年。

マフティー動乱ののち………。一人の男が地球連邦軍、監査部へと着任する……………。

マフティー動乱からハサウェイの処刑を経た男は、人類が平穏を手にするにはスペースノイドの憎悪の根源である地球連邦政府·軍を改革せねばならず、内部から陰謀·癒着·犯罪等を徹底的に排除する必要があると結論に至る。

そう、ケネス·スレッグその人である。

ケネスは思想を共にする将校の庇護の元、秘密裏に地球連邦軍監査部内にECOAS of ECOAS、自浄特殊作戦部隊、Deep Sea部隊を設立するのであった………

公式に存在しない部隊が、自浄任務を展開していく…………。

アナハイムの企業体質を嫌っていたケネスは、専用機の開発をサナリィへ発注する。民間の兵器開発ベンチャー等にも広く門戸を広げることで基礎骨格フレームのスリム化、機体の大幅な軽量化に成功し、これまでのモビルスーツとは一線を画すシルエットの機体が開発されることとなる。

本機、コマンドホーネットのコンセプトは

“旧世紀初のマルチロール機であるF/A-18ホーネットを模したMS”

ケネスがF-22ラプターではなくF/A-18を選んだ経緯には、アメリカ空軍のトライアルで不採用となったが、アメリカ海軍機として再開発されF(ighter)/A(ttacker)-18の名を戴き採用された経緯を好んだこと、サナリィも海軍系であることからである。

かくしてコマンドホーネットは多彩な任務、地形、環境に応える高性能汎用機として誕生し、いずれ、「見つけた時点で相手が慌てふためくほど」の戦果、任務遂行率を叩き出し、ホーネット(スズメバチ)の名に恥じぬ実績を重ねていく。

その後クロスボーン・バンガードによる活動が活発化する宇宙世紀120年頃まで、人類は比較的に平穏な時を過ごすこととなるが、その裏には、Deep Sea部隊が暗躍していたのかもしれない………………。

本機の頭部デザインにはケネスが選抜した歴戦のベテランパイロット達の心理的優位性や願掛けなどを重んじ、彼らが慣れ親しんだジム、ジェガンを踏襲したものが用意され、パイロットの要望選択式で少数が生産された。