ヤクト・ドーガ・ロゼのシナリオとなります。
登場人物は各作品にそれとなくいるつもりで書いていきますのでご了承ください。
「今回のアナハイム・エレクトロニクスの新型機奪取破壊作戦:バードストライクはお前とヤクト・ドーガ・ロゼにかかっている、頼んだぞ…」
先日、AEに潜入し技術研究員である兄であるレイク・スーンに気分が乗らない事を話していたパイロットのラーナ・スーンは兄からの懇願するかの様な顔に笑顔で返す。
「大丈夫よ兄さん、ラビアンローズでガンダムのパイロットを見た時に私は感じたの彼もニュータイプなんだって、だから彼と分かり合えるチャンスだからやるわ。」
ラーナは兄と抱擁を交わし愛機に乗り込む
「ラーナ・スーン、ヤクト・ドーガ・ロゼいきます。」
ヤクト・ドーガ・ロゼがAEのテスト機と交戦が始まり戦闘が始まると潜んでいたギラ・ズールの部隊が一気に加速をしてνガンダムより前にいる2機いるジェガンの片方に近づくと不意を突く形でビームアクスをジェガンのコクピットに食い込ませる。
「ちょ!?まっ!!」
テストだという事でこういった事態を想定していなかったパイロットは無惨にも真っ二つにされた。
「あの野郎、よくもっ!!」
同じくジェガンのテストパイロットであるウォルフはスラスターを噴かすと仲間をやったギラズールに向かい突進していく。
引き抜いたビームサーベルを振ると仲間をやったギラ・ズールとの間にヤクト・ドーガ・ロゼに割って入られシールドの裏に装備された大型ビームサーベルで難なく鍔迫り合いに持ち込まれてしまう。
「バカな!こいつ俺の斬撃を読んだのか!?だが!」
右腕に持っていたビームライフルを撃とうとしたのだがそれよりも早くシールドがコクピッ正面に向きビームのチャージを確認する。
「まずいっ!」
ウォルフは咄嗟にジェガンの身体を捻るが右腕と右足をシールドから放たれたメガ粒子砲で撃ち抜かれてしまう、幸いにもコクピットへのダメージはなかったがメガ粒子砲の当たった衝撃で意識を失ってしまった。
その惨状を目の当たりにしたνガンダムのパイロットであるエリックは言葉を失い呆然としてしまうのであった。
「なんで、こんな事が起きるんだよ…」
エリックにとってはアナハイムエレクトロニクスのフォンブラウンとグラナダとの社内での合同性能テストだったはずだった。しかし、現実で起きているのは実戦…動揺するのは当然の事であった。
するとどこからか不思議な声が聞こえてくる。
「あなたは私を感じる事ができるのかしら?」
エリックはハッとすると周りには何もなく、昨日挨拶で顔を合わせたヤクト・ドーガのパイロットが微笑みそして語りかけてくる。
あの惨状を引き起こしている人達なのに彼女の声を聞いていると何故か引き込まれて親しみを感じてしまいそうになる…
そんな中、通信で聞こえる大きな声で意識がこちらに帰ってくる。
「おい、エリック!!聴こえているのか!!!」
戦闘が始まってから異変を感じたウォルトはリ・ガズィに乗り込みついてこれない仲間を置き去りに一足早く戦場に駆けつけたのだ。
敵との間合いを詰め射程圏に収めると機首に装備されているメガビームキャノンを放った。
メガビームキャノンを難なく回避するとファンネルを展開して多方向から射撃を行うと直線的な動きしかできないリ・ガズィをいとも簡単に機首部・左翼を貫いた。
BWSをパージして接近戦に持ち込もうとするウォルフだったが背後からファンネルによる射撃でコクピットを射抜かれてしまう。
短い付き合いではあったが気さくに話しかけてくれた彼の死にエリックは怒りを覚える。
「君はその微笑みでどうしてこんな事ができるんだっ!!」
エリックは今までは上手く扱えなかったフィンファンネルを放ちビームサーベルを抜くとラーナに向かっていった。
「私はフルフロンタル大佐に出会い様々な事を知ったわ、そして人類の革新を成して新しい未来を迎えたい。」
「だからと言って戦争を起こしていいはずがないっ!!」
「そうね、あなたの言っていることは間違っていない、でもだからといって私の言っている事も間違っていない…だから一緒に来て頂戴、まだ数の少ないニュータイプを増やしていくために、私を見て知って欲しいの…」
ラーナとのやりとりをしていると不思議と分かり合えるそんな気がしてしまう。だが、こうして意識のやりとりをしている中戦闘をしている事を自覚しており仲間の死とラーナの意志が絡み合い上手く飲み込めずにいた。
「ラーナ時間だ、こちらの推進剤もそろそろ心もとない、同時に動いていた大佐の方は無事にお目当てのモノを手に入れたとの連絡もあった、帰るぞ。」
隊長機のギラ・ズールはエリックとラーナの戦闘に割って入ると不意を突く形で実戦に不慣れなエリックのνガンダムの頭部にマシンガンを当て怯ませた。
それに対し自らの死をよぎらせ硬直するエリック。とどめと言わんばかりにビームアクスを振り上げるのだがラーナの静止の声にギラ・ズールは閃光弾を使い離脱を開始する。
「また会いましょうエリック、あなたとはまた会える予感がするわ…」
塞がれた視界のなか消えていくその姿はどこか寂しそうにも思えた。
なんとか駄文でしたが最後まで書きたい部分は書けました、エリックの話は一区切りついたので満足しております。最後まで読んでくださった皆さまが少しでも楽しんでいただけたならさいわいです。
それでは最後までご覧いただきありがとうございました。
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ガンプラ製作を始めて4年目を迎える事ができました。
月日が流れるのは早いもので技術の向上も少しずつですが手ごたえのあるものになってます。
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