三代目メイジン・カワグチの駆るガンプラ。開発中のコードネームは「A5」。
「機動戦士ガンダム00」に登場するモビルスーツ「ガンダムエクシア」をベースとし、「究極のガンプラ」を目指してPPSE社の研究班が宇宙空間にあるプトレマイオス型ファクトリーで同社の持ちうる全技術を投じて製作していた機体である。わざわざ宇宙で製作していたのはファクトリーが移動可能で捕捉しづらく、本機に関する情報漏洩のリスク回避に最適だった為。加えて、プラスチックや塗料といった素材を均一化して構成精度を上げる為でもある(地上だと重力の影響で均一化が不可能)。
第7回ガンプラバトル選手権世界大会にてメイジン用として作られていたが、スケジュールの大きな遅延が原因で大会までに完成させられない事が確実視された為に断念、それ以降の大会での使用を目指して製作プランが変更されている。だが多くの強豪ビルダー・ファイター達による予想外の活躍、特にレナート兄弟とのバトルでケンプファーアメイジングが思わぬ苦戦を強いられ損傷した事を受けてこの機体の必要性が跳ね上がり、急遽ロールアウトさせる運びとなった。その後、アラン・アダムスとメイジン・カワグチが最終調整を行っているが、アラン曰く本機は「(準決勝直前の時点で)想定していた内の80%の完成度」とされる。なお本機のファイターでもあるメイジン自身が最終調整を行った事は、「機体に対する理解度」と「機体への愛」という点で彼にとってかなり有益なものとなった。また粒子制御はメイジンの「最高のガンプラバトル実現を目指す」という意向を酌んで攻撃力とスピード、防御力がバランス良く配分されるよう調整が行われている。
全体的なシルエットはベース機と大差なく見え、背部にはGNドライヴも搭載されているが、肩部や胸部等の形状が変更され、露出していたGN粒子供給コードも内装化されるなど細部が異なる。カラーリングはベース機に近い配色だが、頭部アンテナ等が青に変更されている。武装は当初GNソード改のバックラー部を変更した「アメイジングGNソード」のみで、それ以外は決勝戦の直前にロールアウトしている。
本機も主に接近戦を主眼においており、メイジンがファイターになる事を前提として製作されている事もあって非常に高い戦闘力を発揮できる。ただしその分、操作も難しくなっている。
プラフスキー粒子によってトランザムシステムも再現されているが、調整不足で粒子制御能力が不安定らしく発動時間はあまり長くない。
決勝戦の直前に更なる改造が行われ、完成状態となった。
背部には「トランザムブースター」と呼ばれるバックパックが装着されており、トランザムの安定化を目的としている。また合体時は運動性や機動性、推力を向上させ、複雑な飛行も行えるようになるといった効果を与える。更に分離する事で支援機としての独立行動も可能で、エクシアとの連携や偵察等といった行動がとれる。分離時にはGNドライヴはこちらに搭載されている為、支援機としてはかなりの高出力を誇るが、一方でエクシア本体は出力が著しく低下してしまう。なおブースターが破壊された場合、GNドライヴは分離されてオートでエクシアの背中に合体するようになっている。
実際に決勝で用いたガンダムエクシアダークマターとはカラーリングの影響で印象が大きく異なるが、基本構造等に差は無い。
設定上は「ガンダムエクシアがベース機」とされているが、実際のベース機はガンダムエクシアリペアIIである。これは「ガンダム00」2ndシーズンの版権上の問題がある為とされるが、最終話ではその放送直前である2014年3月28日に版権が切れた事でガンダムエクシアリペアに似た姿に修復されて堂々と登場している(ただし、アメイジングエクシア自体、版権が切れる前にエクシアの改造機として強引に登場させた手前、余計なトラブルを避ける為か、公式では「アメイジングエクシアを修理した」とされている)。その容姿から修理後の姿はファンの間でガンダムアメイジングエクシアリペアと呼ばれている。
ちなみに初登場シーンは「劇場版 機動戦士ガンダム00」におけるダブルオークアンタ初登場シーンのオマージュである。
武装・必殺攻撃
アメイジングGNソード
右腕に装着される実体剣で、本機の主兵装。刀身を折り畳む事でライフルモードに変形し、射撃が可能となる。またベース機の設定を反映してか、ビームサーベルとの鍔迫り合いも行える。元々装備していたGNソードのコンセプトをそのまま継承しているという事もあり、機体との相性は非常に良好。
バックラー部は形状が変化し、ビームバルカンを1門内蔵。ここからビームサーベルを形成する事もできる。
設定上はエクシアのGNソードがベースになっていると思われるが、実際にはエクシアリペアIIのGNソード改をベースとしており、そのため刀身部がクリアグリーンとなっている。
GNバルカン
両腕に1門ずつ、計2門内蔵されている。主な用途は牽制や迎撃等。
モード変更によってビームサーベルの展開も可能。粒子の使用量を増加させれば威力を強化できるが、使える時間が短い上にGNバルカン自体が自壊してしまうので、あくまで他の武器を喪失した状態での最後の手段となっている。
アメイジングGNシールド
左腕に装着される実体盾。形状が大きく異なっていて、両側面のブレード状のパーツは開閉可能。表面に粒子を展開しており、物理的強度を上げている。エネルギー兵器を受けた場合には粒子がその攻撃を拡散して防ぐようになっている。
「相手の力も引き出した上で勝利する」というメイジンの理想を具現化した装備であり、相手の攻撃を受けきれるよう作られている。そういう意味では他の武器以上に重要な代物である。
アメイジングGNブレイド
完成状態の時に左腰部にマウントされていた手持ち式の大型実体剣で、アメイジングGNソードの対となる武器とされる。
貯蔵したプラフスキー粒子を低エネルギー状態で保持する機能を持ち、触れた物全てを凍らせてしまう。これはブレイド内の粒子が低エネルギーから通常の状態に戻ろうとエネルギーを吸収する為に起こる現象であり、ビームですら例外なく凍り付いてしまう。
ダークマターに改造されてからは「ブライニクルブレイド」と改名されてカラーリングも変更されたが、機能は全く同じである。
トランザムGNブレイド
トランザムブースターの翼の一部となっている実体剣で、取り外して手に持つ事で武器として使用できる。プラフスキー粒子を使っている為に切断力が非常に高く、トランザム起動中はそれが更に跳ね上がる。トランザム起動中には主兵装となる。
トランザムブースターの単独行動時にも使用可能と思われるが、これを失うとブースターの機体バランスが崩れ、性能が落ちてしまう。
ヘッドキャノン
トランザムブースターの頭部に1門内蔵されているビーム砲。搭載されたGNドライヴから粒子供給を受ける事で、並の支援機では持ちえない程の破壊力がある。
これを使ってバリアを形成可能。
体当たり
トランザムブースターを敵機に向かって突撃させて破壊する。この時、バリアを展開しておく事でブースターへのダメージを減らしつつ攻撃力を上げられる。
特殊機能 編集
トランザムシステム
機体内に蓄積させた高濃度圧縮粒子を全面開放するシステムで、使用中は機体が赤く輝く。機体出力を3倍以上に引き上げる事が出来るが限界時間がある上、使用後は性能がしばらくの間低下してしまう。
本機ではプラフスキー粒子を使って再現しているが、当初は調整が済んでいなかった為に発動時間が短い。トランザムブースターと合体した完成状態では安定して使えるようになるが、分離するとGNドライヴを搭載している側しか使用できない。
分離
トランザムブースターを分離可能。
ブースターからGNドライヴを分離可能。
合体
トランザムブースターと合体可能。
ブースターから分離されたGNドライヴと合体可能。
バリア
ヘッドキャノンのビームを機体の前方に展開する事でバリアとする。
トランザムブースター単機でのみ使用可能と思われる。
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