今回はジム・ナイトシーカーⅡを作りました
いつもの部分塗装につや消し、デカールシールを貼っての軽くウェザリング
そして、ブルーディスティニーのショートストーリーも作りました
タイトルは「月は亡霊を誘う」
舞台は、2号機を奪われた直後の話
1号機を失い2号機も奪われたユウ達の所へ、アルフから奇妙な依頼が来ます
それは工場に眠る謎のMS”レッドスペクター“を討伐して欲しいとのこと
レッドスペクターとは何なのか?
この亡霊を、借り受けた新型MSジム・ナイトシーカーⅡでどう戦うのか?
それでは、どうぞ
「それでは任務の説明をします」
モーリン伍長がいつもの説明をしてくれる。
「今回の任務はジム・ナイトシーカーⅡの実戦テストです。ジム・ナイトシーカーとの性能を比較しますので、僚機と連携を取りながら、工場内に潜む敵MSを撃破してください」
「なぁなぁ、モーリンちゃんよ〜。何なの、その工場内のMSって❓️」
ジム・ナイトシーカーⅡに乗ったフィリップ少尉が当然の疑問を口にする。
こんな辺鄙な所、MSはおろか敵がいるとすら思えない。
「そいつは俺が説明しよう」
アルフ・カムラ技術士官が割り込んできた。
「ところでユウ、そいつの感想はどうだ❓️」
と、いきなりこっちに話を振ってくる。
「………良い機体だ。が、それだけだ…」
今、俺が乗っている機体は陸戦型ガンダム。ブルーディスティニーの元となった機体だけあって性能はすこぶる良好。しかし、奪われた2号機に対抗するには、まだ力不足を感じずにはいられなかった。
「……やはりか」
アルフも悟ったような口調で呟く。
「そいつは、連邦軍が博士に内緒でEXAMシステムをコピーして移設したものだ」
「オイオイ❗️そいつにも、あのヤバいシステムが積んであんのかよ⁉️」
「そうだ。だが、見ての通り何の反応も無い。おそらく博士が用意したハードを使わないと、ろくにシステムは作動しないらしいな。だから、1号機はジム頭だったんだろう」
そう言えば、最初はジムで実験してたが性能を満たせず、胴体だけ陸戦型ガンダムに換装した話を聞いた事がある。
つまり、EXAMシステムは簡単に量産したり移設できる代物ではない、という事か…。
「そして、ジオンも同じような事をやらかしていたらしい」
「同じ事って何をですか❓️」
ジム・ナイトシーカーに乗るサマナ准尉も話に加わる。
「ジオンにも、EXAMシステムを積んだは良いが性能を満たせず廃棄したMSがある、と博士の書記にあった…」
「おいおい、それってまさか…」
丁度、現場に到着した。
「博士の要望を満たせなかったそいつは失敗作として真っ赤に塗られ、その工場に放置された。今回の任務は、そこに眠るMS仮称”レッドスペクター“の確保ないし撃破だ」
「って事は…、あれはEXAM持ちかよ⁉️」
「しかも、こっちのEXAMシステムは使えないんですよね」
「そうだ。しかし万が一に備えて、ユウはそいつに乗らなきゃならん。だから無理を言って、そのジム・ナイトシーカーⅡを借りてきたんだ。後で返すんだから、壊すんじゃねえぞ」
「へいへい…新型を回して景気が良いと思ったら、これだよ」
「ところで、どうします?この場で一斉射撃して、起きる前にやるのはどうでしょうか❓️」
それも考えたが……
「………止めた方が良い、奴は殺気にも反応する。下手に攻撃するより、こちらから攻撃を誘おう」
「じゃあ、どうするんだユウ❓️」
「EXAMシステムを起動する。特にパワーアップはしないだろうが、奴は反応するかもしれない」
「それで反応しなければ、僕の案ですね」
「そうだ、行くぞ❗️」
EXAMシステム……スタンバイ
無機質な音声が鳴り響く…
あのレッドアラームも鳴り響くが…
「やはり反応は無し……か」
ドゴォォン‼️‼️‼️
突如、工場が爆発し赤い影が詰め寄る❗️
「来たっ❗️」
咄嗟の攻撃をビームサーベルで受け止める。
赤いグフ・カスタム……あれが”レッドスペクター“だ❗️
バロロロロロ……‼️
レッドスペクターがガトリングガンを乱射する。
「この動き…間違いねえ。奴さんEXAMシステムが作動してやがる❗️ユウ、そっちはどうだ❗️」
「ダメだ、機体に変化は無い。どうやら見せかけだけのようだ」
「チクショー❗️向こうは当たりで、こっちは外れかよ‼️」
「……だが、反応は早いが動きは速くない❗️」
「運動性なら、こっちのジム・ナイトシーカーが上って事ですね❗️」
「俺が攻撃を引きつけて、奴の動きを止める❗️フィリップは奴を抑えてくれ❗️サマナは詰めの一撃だ❗️」
「「了解っ❗️」」
「うおぉぉぉっ‼️」
レッドスペクターの必殺の一撃を、左腕を犠牲にしながら盾で受け流し、返す刀で奴のガトリングシールドを斬り飛ばす❗️
やはり、今までのEXAM機と比べて動きが重い。
初見なら対応できなかったかもしれないが、何度もEXAM機と戦ってきた俺達なら…
「後は任せろ、ユウ‼️」
フィリップのジム・ナイトシーカーⅡが突っ込む。
レッドスペクターを抑えつけると、そのまま工場へと押し込んだ❗️
「今だやれ、サマナ❗️」
「ハイッ‼️」
サマナのジム・ナイトシーカーがレッドスペクターの頭部を斬り飛ばす❗️
そして…、レッドスペクターは静かに停止した。
「敵機の停止を確認。任務完了です、お疲れさま」
モーリンからの通信が入り、アルフも状況を聞いてきた。
「…で、どうだその機体は❓️」
「ダメだな。こいつでEXAMと渡り合うのは厳しいだろうな」
「やはりか……。しょうがねぇ、虎の子を出すしかないようだな」
「オイオイ…良いもんがあるなら、さっさと出して頂戴よ」
「文字通りの最後の一機なんだよ❗️出来れば取っておきたかったんだが、そうも言ってられんか…」
「それで、このナイトシーカーは使わせて貰えるのかい❓️」
「さっき話した虎の子との交換だな」
「か〜っ❗️やっぱり景気の悪い話じゃねえか、まったく」
「今度一杯奢るからよ、それで勘弁してくれ」
そんな話を聞きながら、俺は空を見上げてた…。
「どうしました、ユウ中尉❓️」
「俺の故郷では、月を肴に酒を飲む風習があるんだが…」
生憎、月は雲に隠れて見えなかった。
「今頃、お月さんも亡霊の送迎で忙しいのさ」
フィリップの戯けた台詞に、どこか風流を感じた。
「………そうだな、そうに違いない」
「…では、月の無い夜空に乾杯❗️」
空の杯を手向けられた夜空は静かに明けていくのだった……。
ブルーディスティニー SS「月は亡霊を誘う」Fin
使ったキット
HG ジム・ナイトシーカーⅡ
HG ジム・ナイトシーカー
HG 陸戦型ガンダム(市街地戦仕様)
HG グフクリムゾンカスタム
トミーテック 破壊された工場
アピールショット4枚目の加工なし写真
ここから、ばら撒く弾丸のステッカーを貼って、周りをぼかして動きを演出
アピールショット6枚目の加工なし写真
こちらも周りをぼかして、前後の動きを演出
アピールショット7枚目の加工なし写真
ここも、爆発のステッカーを貼って周りをぼかしました
今回はブルーディスティニーのショートストーリーを作りました。良かったら感想をお願いします。
コメント
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すみません若本規夫さんの声が浮かんじゃいました。以前YouTubeか何かでブルーディスティニー見たもので。ガンプラも上手く作れてショートストーリーも出来ちゃうて羨ましいです。写真なのに動画のように動き出しそう。臨場感、躍動感、とにかくカッコいいです。失礼しました。
コメントありがとうございます(gundam-kao6)
フィリップさんは凄く個性豊かなんで、とても喋らせやすかったですね
あの若本ボイスは自分も大好きです(gundam-kao3)
あの声を脳内で再現してくれたのなら、これほど嬉しい事はない(gandam-hand2)
ブンドド大好きのヘタレモデラーです。
ガンプラの出来はそれなりの物しか作れませんが、色んなシチュエーションで遊びたおすのは得意ですw
よろしければ、一緒に楽しんで行ってください。
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