リ•ガズィ ライトニングカスタム　B装備

0093年の二次ネオ・ジオン抗争後の世界。

連邦軍の軍縮に伴う警備力の低下対策として、アナハイム・エレクトロニクス(以下、AEと略す)では現地に急行できるTMSの再開発計画に着手。

その検討の為の試作機として、可変開発室ではリ•ガズィ ライトニングカスタムを開発。

(詳しくはリ•ガズィ ライトニングカスタム　A装備のページを参照の事)

https://gumpla.jp/hg/2434622

リ・ガズィライトニングカスタムは、生産性としての適性は低いが可変機としての性能は上々であった。

さらに可変開発室では、リ•ガズィのBWSに着目。先のZ系可変装備をA装備とし、BWSを使用した装備をB装備として、可変機の可能性を更に模索する為、再開発を開始した。

そして開発されたのが、リ•ガズィ ライトニングカスタム　B装備である。

リ•ガズィ ライトニングカスタムの制作にあたり、リ•ガズィとライトニングガンダムを主に使用したが、相当の余剰パーツが発生した。特にBWSが丸々余ってしまい、機体特徴が大きいパーツである事から他での流用に向かず、そもそも制作にあたり提供されたキットであるため、個人的に横領してしまうのは非常に気まずいものがあった。

その為、制作依頼とは別に考案したのがB装備となる。

B装備はBWSの特徴と、グリプス戦域時に活躍したGディフェンサーの特徴を併せ持つ兵装となる様に開発されている。リ•ガズィのBWSでは、推進機はついておらず、基本的には戦域到着後は廃棄されてしまう。B装備では廃棄せず、そのまま装備として使用する仕様となった。

その為、BWSにもディフェンサー形態への可変機構を設け、更に推進機兼用シールドバインダー、遠距離攻撃用メガビームロングライフルを装備し、グリプス戦域時のスーパーガンダムを彷彿させる姿となる。

リ・ガズィ ライトニングカスタムは、複数の生産はされず、可変検証機としての１機のみが生産されたワンオフ機である。ロールアウト後は、実戦検証も兼ねてAEの本拠地の月面都市フォンブラウン市の連邦軍所属の護衛部隊“GUNSTARDOM隊”に送られ、エースパイロットである“トーリ・リプト少尉”の乗機となる。なお、ブルーとホワイトのカラーリングは彼女のパーソナルカラー。

本機をBWSで覆い、シールドを装備する為、回避は不得手だが防御力は非常に高い。

可変シークエンス

可変経緯。BWSだけの可変ではなく、MS本体も胸部の跳ね上げ、腕の収納、脚の伸縮といった、いわゆるZ系可変を行う。

スペースファイター形態。リ・ガズィ本機がZ系可変を行う為、機動性は高い。BWSを使用する事により、本機を負担なく目的地に送れる利点は非常に大きいと言える。

彼女は主にB装備で出撃し、度々現れるジオン残党とおぼしき海賊部隊の撃退に従事し、一定の活躍を得た。トーリ少尉がB装備をメイン装備としたのは、基地の監視網に不明機が遠距離時に引っかかり、フォンブラウン市郊外に移動する際にBWSの推進剤を用いて移動できる為、MS本体の推進剤を節約できる、また遠距離から牽制するのにB装備の武装が適する、といった理由がある。

彼女の戦闘データはAEにフィードバックされ、後のリゼルのバリエーションである隊長機の開発に活かされる事になった。

なお、この兵装では接近戦には向かず、敵機に距離を詰められた場合は不利になってしまう。その為、その際にはBWSから離脱し、MS単機で活動できる様になる。ベースのリ・ガズィと同じ兵装であり汎用性には一切の問題は発生しない。廃棄されたBWSは追加された推進機により、オートで指定された宙域の座標へ帰還し回収される。

B装備はGディフェンサーとしてリ・ガズィに戦闘中に合体する事は理論上可能ではあるが、無人機である為ミノフスキー粒子散布下では流用不可である事、合体時に大きな隙が出る為、行動活動中には適さない事などの理由から、実戦で合体を行い事は無かった、とされる。

B装備からA装備の換装は、戦闘宙域では不可能であり、出撃時に作戦に応じて装備変更する必要がある。とはいえ、機体は同じと言っても装備により大きく特徴が変わる為、兵装の選択は容易であった。(画像はリ•ガズィ ライトニングカスタム　A装備)

リ•ガズィ ライトニングカスタム　B装備でした。