オリジナルストーリーGQ 余談[アムロの遺産]

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UC.0095.12月15日。オーストラリア トリントン統合基地。

ロンド・ベル隊ペガサスチームがラバウルにて訓練を行なっていた頃、ペガサスの目的地であるオーストラリア トリントン基地ではグラナダから輸送艦で送られてきた3機のモビルスーツの組立てが行われていた。グラナダからの3機の内、1機はペガサスチームのニャアン専用機として配備される予定の機体だが長らくグラナダに保管されていた機体でもあった。この機体の調整をシューフィッターとしてグラナダで行い、このトリントンまで付いてきたシイコ・スガイは組立中の機体をまじまじと眺めていた。

シイコ[まさかこの機体を出す日が来るなんて…世の中わからないものね]

シイコは傍らに来ていた”人物”にそう語りかけた。シイコはかつて第二次ネオ・ジオン抗争の際にロンド・ベルMS隊副隊長としてアムロ・レイのνガンダムと共に戦った。そのνガンダムには強化改修機が存在し、グラナダにて完成間近だったがアクシズショックと共に戦いが終わり、アムロ用に調整されていたこの機体はそのままグラナダの倉庫送りとなっていた。シイコもこの機体の存在を知っており、アムロが消えた今現れることは無いと思っていた。しかし、イズマでの事件後に元上官のブライトからの要請でサイド6を離れてシューフィッターとして一時復帰する事になったシイコは到着早々にこの”アムロの遺産”に触れる事になって今に至った。以前はニュータイプを否定していたシイコだったが、シュウジのガンダムとの戦いで自らもニュータイプだと自覚したシイコはグラナダで問題なくフィン・ファンネルを扱い、改めてニュータイプだと実感した日々を送っていた。

シイコ[システム調整はグラナダで済ませました。組立て後に再度稼働調整をしてニャアンという子に渡す…そういう事ですね?]

???[そういう事です。ブライト大佐はこの機体をニャアンに渡す事に難色を示していましたが、前線指揮官のシャリア・ブル中佐が説き伏せてくれました]

シイコ[貴女はニャアンという子を認めているようね。私はまだこの機体を扱えるのか半信半疑だけど]

???[ジークアクスをΩサイコミュ起動状態でマチュ並みに使いこなした子ですよ〜。勿論認めてますよ]

シイコは傍らに立つこの女性士官を横目で見た。黒サングラスに黒髪のショートカットの小柄な国連軍士官。グラナダで別の機体に乗っていたので自分と同じパイロット。そしてシャリア・ブルと直接連絡を取っていた事からシャリア・ブルの子飼いか何か。何よりもシイコは何となくだが彼女ともう一人のパイロットの素性に勘付いていた。だが、確信が持てなかったのでシイコは去り際にカマをかけることにした。

シイコ[じゃあ私の出番が来たらまたよろしくね”バイトさん”]

その言葉をかけられたその士官はグラナダからトリントンまでの道中でなかなか陽気な人物で声をかけたら何かしらの反応があった。だが、この時は何かを言いかけてその言葉を飲み込んでいた。

シイコ[(やっぱりそうか…)]

シイコはそこでこの士官の正体を確信した。

コメント

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  1. 与一 2時間前

    今年ものっけから良いですね🩵🩷

    ナカムラ工廠様の謎を持ちながら、ゆっくり進んでいくストーリー展開は、おかわりしたい程焦れったいのですが、コレがまた良い❗

    子供の頃の週刊連載や、毎週のアニメを心待ちにしているようで、楽しいです🥰💖💕👍✨🌟😆

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