グリモア[キメラ・モンスター」イエローベレー
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イエローべレー 、12機目です。イエローベレーとは、私が個人的に進めている「TEAM YELLOW BERET」に登場するMS群です。
とある時代、とある星系・・・人類がいまだ幾つかの陣営に分かれ小競り合いを続ける中、所属も目的も定かではない謎の黄色い頭のMS群の噂が広まっていた。彼らの行動の目的は何なのか・・・っていう世界観の下で好きなようにMSを作るお楽しみ企画です。
まずは機体解説からご覧ください。
※この画像の荷電粒子砲のエフェクトはAIによるものです。
グリモア[キメラ・モンスター」
GRIMOIRE [CHIMERA MONSTER]
活動の本格化に伴い、戦艦を持たないイエローベレーではあるが、戦艦並みの荷電粒子砲の必要性は高まっていた。
そこで開発されたのが、荷電粒子砲の搭載だけに焦点を絞った、このグリモア[キメラ・モンスター」である。荷電粒子砲を運用できるだけのエネルギー供給、そして、重い荷電粒子砲を搭載したままで移動できる機体、そういった難問に強引に答えを出したアンバランスなMSではある。
複座式で、2名が搭乗しそれぞれ機体操作と火器管制を担当する。
機体番号は「10」、象徴する文字は、争いごとの裁きや判決を意味する「獄」。
後方から。荷電粒子砲の出力に対し、グリモアのジェネレーターだけでは、圧倒的に出力不足である。そこで、他の大型MSの胸部をそのままバックパックとして装備し、その内部のジェネレーターを利用している。さらに、その両側に2つのジェネレータも追加接続し、計4基のジェネレーターで必要な出力を確保している。
そのため、バックパックとなった大型MS胸部周辺には、多くのエネルギーケーブルがむき出しとなっている。なお、大型MSの頭部は、そのまま後方カメラとして生きている。 このように複数のMSを無理矢理繋いだような形状がキメラ・モンスターと呼ばれる所以である。
荷電粒子砲の発射の瞬間
チャージ完了と共に、砲身の両側のプレートから放電が始まり、砲身を包むコイルが発光する・・・。そして、発射!光の奔流がほとばしる!
蛍光塗料で光るようにしたのですが、それだけではどうにも迫力不足で、AIに助けてもらいました。
荷電粒子砲の重量を支えるため、脚部はホバー機能をもつ大型MSのものと換装されている。さらに、前方に2基、後方に4基のホバーユニットを追加装備している。このホバーユニットはハイブリッド型で、ジェネレーターからのエネルギー供給だけでなく、化学燃料でも使用できる。これは、全てのジェネレーターが荷電粒子砲のチャージに向けられているタイミングでも、移動を可能にするためである。そのため、テールスカートの下に、2本の化学燃料タンクを備えている。
また、左右のテールスカートの下から覗く3連バーニアは、ホバリング状態からの緊急的な方向転換に用いられる。これも化学燃料型なので多用はできない。
テールスカートから伸びる羽根状のものはラジエーターである。荷電粒子砲の発熱は膨大で、砲の内部に冷却剤を循環させてその熱を空気中に放出することが必要となる。このキメラ・モンスターを大気圏内で使用する際には必須のオプションである。
大型化されたフロントスカートにはマイクロミサイルが装備されている。これは、テールスカートの対空ミサイル同様、機体が大きく機敏な回避運動が難しいキメラ・モンスターだからこその防衛用装備である。
機敏な動きが難しい機体であることから、迷彩パターンも山岳地帯など自然の景観により紛れるよう、他のイエローベレーとは異なる迷彩を採用している。しかし、現実的には迷彩よりも、敵のレーダーから電子的に隠匿することがより重要であり、そのため、電子戦装備を持つジンクス・ストライカー[スナイパー](写真右)とペアで作戦にあたることも多い。
また、荷電粒子砲本体にも照準システムは搭載しているが、[EWAC]ユーゴー(写真左)とのデータリンクによる射撃がより高精度であり、[EWAC]ユーゴーとのペアも多く用いられる。
※ ジンクス・ストライカー[スナイパー]、[EWAC]ユーゴーどちらも私の以前の投稿にあります。よろしかったらご覧ください。
製作について
12機目は、グリモアをベースにすることは決まっていましたが、今回は一度やってみたかった、ゼク・ツヴァイやザメルのような前後に長いタイプのMSを目指してミキシングしてみました。画像では、構造が見えるよう、シールドは外してあります。手持ちの銃は、グリモア標準装備のモノを取り回しのよいショートバレル型に改造したものです。
全体のバランスを確認している段階の写真です。グリモアは、中央にちっちゃく埋まっています。大きな足はリックドム(GQ)から。前後のホバーユニットはSDネオジオングの腕です。シールドは、「神盾騎士アキレス」という中華キットから。そして荷電粒子砲は油性マーカー(笑)とジャンクパーツ。この後、メモ帳のリング部分が加わります。
後ろ側から。影になっていますがリックドム(GQ)の胸部と頭部が見えるかと思います。テールスカートは、クシャトリヤのバインダー1枚を4分割して、3つのスカートに再構成しています。対空ミサイルハッチは例の名前シールです。羽根状のラジエーターは、それらしいディテールを・・・と検討した結果、結束バンドを並べて貼るという安上がりな方法になりました。
塗装は、まず、エッジや奥まった部分やディテールにマホガニーを吹いて、それを塗りつぶさないように下地のサンドイエローを吹いて、グラデーションを作りました。
その後は、グリーンとブラウンで下書きなしの一発勝負で迷彩を描いていきます。パターンは旧ドイツ軍の迷彩を参考にしながら考えました。この後、ウェザリングでトーンが落ちることを考えて、イエロー、グリーン、ブラウン共に、かなり明るめに調整しました。ところが・・・迷彩を吹いたら、いつの間にかグラデーションが目立たなくなってしまって・・・。「3色迷彩あるある」らしいのですが・・・まだまだ修行がたりんのう~(誰?)
ウェザリングは、自身のいつもの作品よりも、思い切って強めに行きました。
ここからは、前回に続いてストーリーパート(第2回)です。
チームイエローベレーのストーリーパートは、時系列を無視して、この世界の状況や出来事の断片を並べていくスタイルです。なので、読んでいただくと「この人は、あの時のあの人だ・・・」「これが、あの事件の・・・」というような発見をしていただけるかと思います。また、どこからどの順番で読んでいただいても大丈夫です。
今回は、イエローベレーの結成、その目的などを絡めて、時代を行きつ戻りしながらの「4つの独立した会話シーン」として、まとめました。
[シーン1] 10年ほど、時をさかのぼります・・・
星団歴2015年8月
(イエローベレーの噂が囁かれるようになる約10年前)
【2人の男 ~とある孤島の浜辺にて~】
仕立てのよいスーツの裾が海風にはためいている。杖をついた初老の男は、水平線に体を向けたまましばらく間をおいて静かに口を開いた。
「どうだ、私に力を貸してくれないか。」
そう問われた、いかにも軍人上がりという雰囲気の中年男は、やれやれといった顔で答え始めた。
「お前さんの考えてることは、ここまでの話で大体わかったつもりだ。まあ、俺たちの仲だからな・・・。この島へ俺を呼んだのも、こんなヤバい話をするのに、盗聴も盗撮もない場所・・・つてことだろ?で、本気で始めるつもりなのか?捕まったら星団法違反だぞ?」
杖をついた男は微笑みを浮かべながら答えた。
「これからやろうとしていることは、正義なんぞではない、人道的な活動でもない・・・捕まれば星団法廷に引っ張り出されて・・・おそらく、いや間違いなく死刑だよ」
「それがわかってて、どうして・・・」
「さっきの繰り返しになるが、人類が終焉の時に向かう時計は、ゆっくりであっても確実に進んできている。そうだろ?
そして、大国が紛争や戦争のブレーキ役のフリすらやらなくなった今、様々な国際協定も意味のないものになった・・・。
そんな世の中で、終焉を示す時計の針が、急に大きく進んでしまう出来事が増えてきたのを感じるだろう?もちろん、そういう出来事は長い歴史の中にはいくつもあったさ。ただ、最近はそれが多すぎるんだ・・・。
政治の力も経済の力も平和的な国際協調を作れなくなった今、せめて、終焉を示す針が急に大きく進む事案だけは、何としても止めたい。そのための手段が非合法な軍事行動だとしても・・・。」
軍人風の中年男が深く長いため息をついた。そして、思い切ったように口を開いた。
「・・・で、俺には何をさせるつもりで呼んだんだ?もう、それを聞こう。」
「すまない・・・巻き込んでしまって・・・。大佐には、仲間を集めてもらいたい。」
大佐と呼ばれ少々不満そうな顔をしながら、中年男が答えた。
「やっぱりな、そうだろうと思ったよ。・・・それと、こんな時だけ“大佐”呼びはやめてくれ。」
急に大佐と呼ばれた軍人風の中年男は、少し照れたように口の端で笑った。
[シーン2] 時を今に戻して・・・あの事件当夜・・・
星団歴2026年7月某日
(メリック合衆国の国境警備拠点が襲撃された事件当夜)
【2人の大統領補佐官
~メリック合衆国大統領官邸にて~】
「・・・我が軍、各部隊の準備状況は、以上であります。」
スティールマン大統領補佐官は、そう言い終わると、ファイルを閉じながら大統領に顔を向けた。
「うむ、概ね予定通りといったところだな。」
大統領は深く椅子に腰掛けたまま、満足そうに答えた。続けて、もう一人の大統領補佐官ワトソンが口を開いた。
「明日の政府の公式発表コメント、マスコミ用の原稿、ロービア共和国政府への最後通牒、全て準備が整っています。明日は、予定通りの進行になります。」
「よし、これでいい。手間はかかったが、いよいよ戦争だな。なあに、1週間でけりがつく。そうしたら君らには次のポストを用意しないとな。どこの長官がいい?国務長官?国防長官?それとも、この椅子に座りたいか?」
そう言って、大統領は自分の椅子の肘掛けをポンポンと叩きながら、唇を斜めに曲げて笑った。そして、そのまま壁の世界地図に目をやりながら続けた。
「いずれ、ロービアには戦後復興から経済発展をしてもらおうじゃないか、我々メリック合衆国の支配の下でな・・・」
報告を終えた2人の補佐官は、大統領執務室を出て広い廊下を歩き始めた。すぐさま、ワトソンがスティールマンに話しかけた。
「例の黄色い頭のイエローベレーが出たっていう噂については、報告しなくてよかったのか?我々が用意した偽ロービア兵士が連れ去られたっていう噂まであったんだぞ。」
スティールマンは、目も合わせずに早口で答え始めた。
「雲を掴むような話を報告してどうするんだ?大統領に無能だと思われるだけだぞ!計画は予定通り始まったんだ。なあに、開戦さえしてしまえば世界はそのニュース一色だ。そんな噂話はどこかに忘れ去られるさ。軍事侵攻は1週間程度で終わる。そうしたら、俺にもお前にも座り心地のいい椅子が待ってるさ!」
[シーン3] 再び、5年ほど過去の話・・・
星団歴2021年 4月某日
【グリムゲルデの男 その1
~イエローベレー専用ハンガーにて~】
だだっ広いハンガーの壁に、イエローベレーの各機が並んでいる。
メンテナンスを終えて近接戦闘型MSグリムゲルデのコックピットから降りてきたパイロットに、若いパイロットが近づいて話しかけた。
「お疲れ様です!あの・・・いつか聞いてみたいと思ってたんですけど、先輩のグリムゲルデの肩の文字、あれはどんな意味なんですか?俺らの機体に書いてある文字って、全部最初から決まってたじゃないですか。グリムゲルデだけは先輩が自分で選んだって聞いたんで・・・」
若いパイロットは明るい声で、まるで学生が担任に質問するような調子で一気に問いかけた。グリムゲルデの男の顔には、一瞬だけ困惑の表情が浮かんだが、教え諭すように
「・・・特に、たいした意味はないよ・・・」
とだけ言うと、若いパイロットに背を向けて、静かに歩き出した。
この日に限ったことではない。このグリムゲルデの男、年の頃は40くらいだろうか、どこか生真面目で寡黙なこの男が自身について多くを語ることはほとんど無かった。
「しょうがねえなあ・・・」
おいて行かれた恰好の若いパイロットの背中に、穏やかな声が投げかけられた。
「たっ、大佐!お疲れ様です!」
若いパイロットは瞬間的に背筋を伸ばして反応した。
「よりにもよって、触れられたくない話に、いきなりつっこんだもんだ。あいつも困っただろうさ。」
大佐と呼ばれた男は、あきれたように笑顔を浮かべながら、静かに続けた。
「新入りのお前さんには、俺が特別に答えといてやるよ。ただし、この話はもう本人にはしないでやってくれよ。」
大佐はベンチに腰掛け、隣に若いパイロットを座らせた・・・
「そもそも、お前達の機体に記された文字は、何百年も前になくなってしまった国で使われていた文字だ。アルファベットと違って、全ての一文字一文字に意味がある。あいつのグリムゲルデの文字は『斬』って言って、ぶった切る、みたいな意味があるんだが、実は別の意味で、肩に記しているんだ。その国では、喪服に五つの段階があって、『斬』の文字はその最も重い意味の喪服『斬衰』から取ったものらしい・・・。
もともと、あいつはある国の有能な軍人だったんだ。部下を指揮して、MS隊でずっと最前線で戦ってきたのさ。
ある時、あいつの国と海を挟んだ隣の国で、小さな島の領有権を巡って衝突が起きた。まあ、何年も前からくすぶっていたらしいがな。あいつも、国からの命令で部下を率いて島に上陸、敵を蹴散らして島に自国の旗を突き立てたさ。
その後もあいつは島に駐屯し、国の指示で自国民を島に入植させ、小さな街ができた。いわゆる実効支配ってヤツを示すためだろうな。駐屯している軍人達も、家族を島に呼ぶように命令がでて、あいつの妻と娘も島で一緒に生活するようになった。その頃までは幸せだったらしいよ。
しばらくして、相手国軍による島の奪還作戦が始まった。圧倒的物量で攻める相手国に対し、あいつの国はMS部隊の損耗を避け、進駐部隊の撤退を決めた。祖国は民間人の保護と、自国へ送り届けることをあいつらに約束し、MS部隊を撤退させたんだ。その直後、侵攻してきた敵国軍は衛星軌道からのビーム攻撃で焼き払われたそうだ。実効支配のための小さな街ごとな。」
「えっ?じゃあ、奥さんや子どもは?」
若いパイロットが驚いて尋ねた。
「・・・それっきり・・・ってことさ」
苦々しい顔で大佐が呟くように答えた。
「あいつは、それが祖国のためだと思って、それが使命だと思って、それが正義だと思って・・・島に侵攻し、家族を住まわせ、島を守り、そして撤退命令に従った・・・その結果がこれだ・・・。あいつはその後、軍を辞めて荒んだ生活をしていたらしい・・・。あいつが信じてた祖国って、正義って、いったい何だったんだろうな・・・。」
「・・・ひでえ」
若いパイロットの喉から言葉が漏れた。
「あいつにとって、『斬』の文字を刻んだグリムゲルデは、喪服なのかも知れんな。あいつにとっては、まだ弔いが終わってないんだろう。グリムゲルデに乗りながら、あいつは妻や子どもに心の中でずっと詫びているのかもな・・・」
[シーン4] さらに8年前までさかのぼって・・・
星団歴2018年 9月某日
【グリムゲルデの男 その2
~再び、とある孤島の浜辺にて~】
まだ9月というのに、冷たく感じるほどの風が、杖をついた初老の男の立つ砂浜を吹き抜けていた。長く続く足跡を残しながら、元軍人風の男がもう一人の男を連れて、杖の男のところへ近づいてくる。
「待たせてしまったようだな、すまない。」
元軍人風の男が杖の男に声をかけた。
「いや、構わんよ。大佐」
「紹介しよう、彼が、グリムゲルデのパイロットとしてスカウトした男だ。我々の行動についても理解してくれている。」
大佐と呼ばれた男の隣から、男は一歩踏み出して、杖の男に深く一礼をした。生真面目で誠実そうな立ち居振る舞いである。しかし、男の表情は暗く、その瞳はどこか、ここではない遠くを見ているかのようだった。
「君のことは大佐から詳しく聞いているよ。我々に協力しくれることに感謝する。ぜひ、一度は君と顔を合わせておきたかったんだ、嬉しいよ。」
杖の男は、静かに、そして穏やかに、この寡黙なパイロットに語りかけた。
「君には大きな期待を寄せている。こんな危険な計画に参加させてすまないが、力を貸して欲しい。」
パイロットは少し間を多いて、その後、杖の男の目をしっかりと見据えながら語り始めた。
「・・・俺はもう、戦争はしない。戦争をするつもりはない・・・」
杖の男と大佐は静かに耳を傾けていた。
「正義の戦争なんてない、平和のための戦争もない。すべて幻想だ。戦争はクソだ。ろくでもない指導者と、犠牲になる兵士と民間人がいるだけだ。正義なんてどこにもない。・・・だから、俺はもう戦争はしない。そう決めたんだ。
だから、このチームに参加する前に一つだけ、約束してほしいことがある。このチームは、これから先も、どの国家にも、民族にも、宗教にも属さず、加担もしない、そのことだけは約束してほしい。」
パイロットは、静かに、しかし強い信念を感じさせる声で語った。
「もちろんだ、約束しよう。むしろ、君がそういう考えでいてくれることが心強い。」
杖の男が、微笑んで答えた。そして、一歩前に進むと、暗い目をしたパイロットに向けて右手を差し出した。
「握手させてくれないか。」
パイロットは、少し驚いた表情を見せたが、ゆっくりと右手を差し出し、その手を重ねた。
今回のストーリーパートはここまでになります。
挿絵の人物像はAIで作成しました。
今後、グリモアレッドベレーのキットが手に入ったら、また3機の新作を作って、新しいストーリーも展開していこうと思います。
今回はひときわ量の多い投稿になってしまいました。最後までご覧くださり本当にありがとうございました。
今回は、前日譚もあり、主要キャラ登場もありで!
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手を入れやすいのでHGばかり作っています。ガンプラ以外では、他のロボもの、バイクやミリタリーなどにもちょっと手を出しています。この頃は、欲しいガンプラが近所で購入できないことが悩みです。よろしくお願いします。
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