転生したら鉄血だった ver.ギャン

いつかの時代…ガエリオ・ボードウィンに憧れた1人の青年がいた。

彼の名はマーク・ベイカー。GH軍突撃機動部隊第1小隊隊長である。

自他共に認めるガエリオのファンであり、過去のGH軍内の反乱において英雄的活躍をしたガエリオをマークは尊敬している。いや、崇拝といってもいい程だ。
そんな彼がとある偵察任務中に見つけたものがある。デブリの中に巨大な槍のような物を見つけたのだ。
そう…マークが見つけたのは、かつてキマリスヴィダールに装備されていた大型ランスである。
マークは歓喜した。敬愛するガエリオのかつての武器を見つけられたことを。その武器を自ら扱えることを。
普通ならそのランスは軍に報告、譲渡かボードウィン家に戻すだろう。だがマークはそれをしなかった。

何故か？

簡単だ。マークはガエリオを崇拝し過ぎていたのだ。その為、この大型ランスを自身が扱うことがガエリオに対する最大の信仰だと信じきっているのである。
彼は得意の話術で大型ランスを自身が所持するようにし、またそれを扱える為の機体も用意・改修させた。カラーリングは勿論キマリスをイメージ。頭部はマークの趣味による希望で新造された。
機体名は、ギャラルホルン軍そのものを体現する者 として、ギャラルホルンをもじって「ギャン」とされた。

新機体「ギャン」を駆り、マークは今日も敵機を貫く。
「あぁ……これは、いいものだ！」