MSM-04　タイガー迷彩

前。

今回はちょっとしんみりする話しですみません。実はこのアッガイ、3ヶ月前に亡くなった友人(私が参加してるサークルの主催者さんです)を追悼する作品として作成しました。

彼の作風はミリ系がメインで、ガンプラに迷彩と汚しを入れて嬉々としてる感じの人でした。とても上手でしたねぇ🤤

後。

そんな彼が得意にしてたのがタイガー迷彩で、色々なパターンを描かれてました。

純粋なタイガー迷彩というより、ガンプラにマッチした、それでいて簡単でカッコ良いパターンを考えられてましたね。(まあ、純粋なタイガーの再現は難しいと思うのですが😅)

横。

彼がいてくれたおかげで、私もサークル内で『ガンプラでこういうのアリなんだ』と勇気を出して今のミリキャラを進む事が出来、学ぶ事も楽しむ事も出来ました。ホントに感謝です🙇

少し落ち着いてから、サークルのお仲間と、彼を追悼する作品を作ろうという話しになりました。私はサークル内で彼と同じ系統にいたのもあり、『彼が天国で腰を抜かす！』作品を作る事にしました😁となると、彼が一番活き活きしてたタイガー迷彩にガッツリ向き合おうかと。

ようやく作品についてです😅

私は過去にジムでタイガー『風』迷彩をした事がありました。でも今回は彼の腰を抜かす必要があったので、タイガー迷彩の事をそれなりに調べたところ、元祖は南ベトナム軍のモノで、恐らくフランス系のリザード迷彩から変化したのではないかという事。ベトナムはフランスの植民地だったので、そのセンスとノウハウは引き継がれたのではないでしょうか🤔

タイガー迷彩の写真を穴が空くほど見て気付いたのですが、『タイガー』といいながら動物の自然なシマシマなどではなく、得意気な黒い太線が少し虎っぽい程度でした。また緑がベースかと思いきや、実はベージュがベースでした。

なんか元祖タイガーはガンプラには少し合わなさそう、と思いましたので、

『模様は流れやうねりを多用してデザイン良く』

を心がけました。

緑ベースに、黒と茶(フラットアース)を筆塗りし、ベージュ(デッキタン)で線を描きましたが、この線が厄介でした😱

ベージュの線で流れやうねりを確定させるのですが、この線の先端が1本でも向く方向を間違うと、周囲一帯のうねりを台無しにしてしまうという恐ろしさ！プレッシャーと老眼の酷使！この線の作業だけで4日ほどかかってしまいました😱

折々、彼の技法に思いを巡らせたり、彼との思い出でモチベ補給しながら何とかやり切りました。流石にここまでやる事はもうないでしょう😅

でもその甲斐あって、元祖タイガーのデザインを意識しつつもそれを上回るデザイン重視でやり切れた事は、私に大きな達成感をくれました！

彼も天国で腰を抜かしてくれたと確信します😂

ん？これも彼がくれた学びかもですね。

塗装に満足した一方、汚しにはスゴく悩まされました。何がって、アッガイたんの可愛らしいフォルムにはエッジがほとんどなく、チッピングや雨垂れが難しいのです。その上、迷彩塗装がエグ過ぎて、汚しがほぼ目立たないという😭

苦肉の策として、写真の様に、迷彩のない無地の部分を強めに汚して使用感を出してみました。何とかマシにはなった気がしますが😅

加えて、ベトナムらしく赤土色でウォッシングしたものの、写真だと大勢に影響ないですね。

まあ、いいか😅

ラストはサムネ写真をもう一度。

今回はしんみりと、しかも長文になりましたが、最後までご覧頂き、ありがとうございました🙇

基本塗装の終わった状態。

今回は難しい試みでしたので、プラ板に模様イメージを練習してから塗装しました。

本文に書いた『ベージュの線』を入れる前。

頭部は上から見るとこんな感じです。