いまGUNSTA内で、模型作成に関する経験・ノウハウ・ツールなどの情報を投稿で発信、共有して次の方にバトンを繋ぐという、ちょっとステキなリレー企画が続いています😊
この度、SC30さんからバトンを頂きましたので私も繋がせて頂きたいと思います。お付き合い、どうぞよろしくお願いします🙇
【参考 これまでのリレー順】
「バレーボールおじさん」さんを先頭に、「ニャア軍曹」さん→「さーしースー」さん→「ヨッチャKID」さん→「ASUR」さん→「meg-ocero」さん→「さめ」さん→「ミズカともかさ」さん→「Sont@」さん→「MSV-K」さん→「mototti」さん→「ろぶやん」さん→「ape100」さん→「TOMSIM」さん→「おやプラ」さん→「SC30」さん→「猩々(しょうじょう)」でございます。
さて私ですが、GUNSTA内で普段何をしてる人かというと、キレイなハズのガンプラに迷彩塗装を施したり汚したりして、ミリタリー全振りで楽しませてもらってる人です。
そう!少数派です😁
そんな私が何を発信するかというと、そりゃあ『筆塗り迷彩』か『1/100を意識した汚し』か、それくらいしかありません。
うぅぅ😅ニーズがあるかは不明ですが、やっぱり『筆塗り迷彩』の方かなぁ🤔
GUNSTA内ではニッチなお題になってしまいますが、お許し下さいませ🙇
さて、
『迷彩塗装って難しいよね😰』
とはよく言われがちです。だって機体一面にウニャウニャグネグネ、いきなり始めてもどうして良いか分からないのは確かに当然ですね😅
でも『模様の描き方』と『模様の配置』を分けて考えると、ウニャグネから抜け出せるかもしれません。知らんけど😁
なので今日は、正解などないこの2つについて、私なりのやり方・考え方を書かせて頂きます。そして『あら?こんな感じならやってみよっかな?』と少しでも思ってもらえれば幸いです😊
ではまず『模様の描き方』から。
〜どんなパターンをどう描くか〜
模様そのものにも多くのパターンがありますし、正直キリがありません。ただポピュラーなものをいくつかだけでも知っておくと応用が利くかもしれませんので、写真に載せた以下①〜③をご参照下さい🙇
【①雲形迷彩】クラウド(雲)迷彩とも。日常でも洋服のデザインに取り入れられる事も多く、馴染み深いパターン。鋭角を極力避けて曲線を多用するのが特徴。筆塗りで迷彩を描くと、殆どはコレ、またはコレの応用となる。
【②帯状迷彩】かなり大きめの帯状模様を、下地基本色の上に、緩やかに広く長く描くパターン。2色迷彩で使われる事が多く、飛行機の翼面など広い場所に描くとサマになる。ガンプラにそのまま施すには面白味に欠け、合わせ技が必要かも。あと、ここまで広いなら、吹き付けでマスキング塗り分けした方が楽かもしれない。
【③破片迷彩】スプリンター迷彩とも。破片やクラックの様な鋭い鋭角を多用したパターン。WW2後のスウェーデンで軍服に採用された直線的なデザインが有名(ガンプラのカテゴリーだと、特にこれをスプリッター迷彩と呼ぶ伝統がある)だが、限ったモノでもない。
ちなみに①〜③は、主に飛行機や戦車などの『兵器』に塗装されたパターンです。この辺りならMSに塗ってもしっくり来ると思います😊
さて、パターンを決めたら次は塗り方です。筆塗りなら『薄く丁寧に重ね塗り』する事で、塗膜の筆ムラが抑えられます。でもそこが一番メンドくさいんですよね😅
なのでメンドくさがりな私の場合、そこを『ほぼ平筆だけで一発塗り』して乗り切ってます😁
一発塗りをするに当たっては、筆運びももちろんですが、もう一つ大事なポイントがあります。
『表面張力と仲良くし、毛細管現象を避ける』
です。
理科の時間みたいな物言いで、スミマセン😅
この二つはどちらも水の性質に関わるもので、そのケアが必要という趣旨です。
筆運びと絡めて具体的に申すと、少し薄めに希釈した塗料を平筆に多めに含ませ、塗装面にそっと着地させます。塗装面をパレットにして、表面張力で水玉(多めの塗料)の拠点を作っちゃうワケです。何て乱暴な😁
拠点が出来たら、伸ばしたい方向に表面張力を崩しながら、筆をそっと走らせます(写真参照)。細く伸ばしたい時は、筆をタテにして細い線を描いていきます。平筆って、思ったより細かい仕事が可能です。描けたら乾燥まで放置🍵
希釈は薄いですが、多めに塗料を乗せているので、乾けばムラなく塗料も均一に乗ります😊
あ、絵ではイメージしやすい様に大げさな表面張力を書いてますが、実際はチョビッとずつやらないと、乾燥後に塗料の丘が出来ます😅
cf.) 希釈の度合いですが、私の場合は『子供の頃にキャンプで食べたシャバシャバのカレー』くらいにしてます。
さて、表面張力にはまだお世話になります。
複数色で迷彩を塗る際、1色目に沿わせて2色目以降を塗る場合があります。その際、せっかくカッコ良く塗れた1色目の輪郭を侵食したり、逆にスキ間が出来たり、それを避けようと、気を遣う作業になりがちです😰
でも薄めの塗料(2色目)で1色目の境界線に近付くと、乾燥した1色目の塗膜が防波堤となり、塗料はそこでストップしてくれます😆
もちろん多少はハミ出す事もありますが、微調整レベルですので、2色目以降の作業スピードが劇的に改善します👍
何とありがたい‼️『表面張力』サマサマです🙇
ただこの一発塗りには注意点もあります。
それが既述の『毛細管現象』です⚠️
流し込み接着剤を例にするとイメージしやすいですが、サラサラな接着剤をミゾや奥まったカドに流し込むと、パッと広がります。
つまり一発塗りの薄め塗料がミゾやモールドを横切ると、意図しない場所までパッと塗料が広がり、これまでの苦労が水の泡になります(実際はそんなにヒドくなりませんが)😱
ではどうするか。
・モールドはなるべく避けて塗装する。
・モールドを覆い尽くして塗装する。
・モールド付近は注意して塗装する(笑)
私のやり方だと、このどれかです。
とは言いつつ、実際はそんなにシャバシャバじゃないし大げさな事にはなりません。でもご注意頂けば安心なので、敢えてお話ししました。
さて、
ここまでは模様を塗る異端ワザについてのお話しでしたが、次に『模様の配置』につきまして。
〜どこにどんな風な模様を置くか〜
迷彩塗装をする時は、手当たり次第に塗り始めるより、『どこにどんな模様を置くか』大まかにでも決めてから始めるのが望ましいと思います。せっかくなら自分なりに納得したカッコ良さで仕上げたいですから😊
その為に役立つポイントは二つ。
『塗らない場所を最初に決める』
『塗る場所にメリハリをつける』
です。
まず『塗らない場所を最初に決める』ですが、コレをやるメリットは何かというと、ズバリ!『模型映え』です😆
実際の兵器なら、目的は偽装・欺瞞なので全身クマなく迷彩すれば良いのですが、模型は目的が違います。カッコ良くしたいのです!
そう、身も蓋もありません😁
かくいう私も最初は全身クマなく塗ってましたが、亡きサークルの主宰者から、『兵器としては良いが模型としては映えない』と言われ、
『なるほど、確かになぁ』となりました🤔
そこからは、迷彩を描いて絵になる場所、ならない場所を考える様になりました。それはメリハリにも関わる事なので、意識してみると面白いかもしれませんね😁
ちなみに私個人の価値観ですが、塗らなくても良い(勿論、塗っちゃダメという意味ではないです)と思うのは、
・バックパック
・靴部分
・太もも、上腕
・元から差し色になっている部分
などでしょうか。
こうした部位は、色をキット元来の設定色か、差し色にすると『模型映え』しそうです😊
次に『塗る場所にメリハリをつける』です。
メリハリって何でしょう?
目立つ場所にカッコ良く模様を描いたり、強調したり、私はそういう事じゃないかと思います。
ただ、強調するには一方で『均一』とか『バランス』という部分がないと成立しないという😅つまり模型映えを考慮した迷彩塗装は、メリハリ部分とバランス部分で成り立っています。
では迷彩塗装におけるバランス部分は、どう作れば良いでしょう。
・まんべんなく塗料を散らす。
・左右非対称な配置を意識する。
・不規則な配置を意識する。
・規則的、直線的な配置にしない。
こんな感じでしょうか🤔
まぁ、バランス部分はメリハリ部分を決めた後にゆっくり塗れば良いんですけどね😁大事なのは、あくまでメリハリ部分なので。
さて最後にメリハリ部分ですが、どうやればメリハリがつくかというと、私的には、既述の通り、目立つ場所にカッコ良く模様を描いて強調する事じゃないかと思います。
目立つ場所とは
・頭部(顔)
・肩
・胸
・ふくらはぎ
とかでしょうか。
こうした場所にカッコ良く模様を描いたり、模様をつなげて『流れ』や『うねり』を作ると、一気に見映えが良くなるハズ😊
いや、良くなります😁
いつにも増して長文になってしまいましたが、あまり馴染みのないであろう技法をどう書いたら読んで頂けるか、興味を感じて頂けるか、頭を抱えながらまとめたつもりでして😅
下の制作工程には、『流れ』とか『うねり』の例を載せてみますので、お疲れでなければ併せてご覧頂き、ご参考になれば幸いです😊
最後までお付き合い頂けました方、
ありがとうございます🙇🙇🙇
本編のラスト写真に、流れのラインを入れてみました。頭部→右胸→腰へと流れているのが分かるでしょうか。
機体のフォルムにも合わせつつ流れを上手く入れる事が出来た会心の一撃(自画自賛)😆
ここまで上手くいく事も珍しいです😁
頭部に渦が巻いた様な流れを入れました。渦は円形で規則的になりがちですが、上手くうねらせた事で回避出来たと思います😊
ふくらはぎに躍動感ある模様を入れ、変化をつけてみました。
タイガーストライプっぽい模様は、流れる方向をそろえると、映える気がします😊
シールドは面積が広く凹凸も少ないので、とても描きやすく『見せ場』になるでしょう😆














コメント
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猩々流迷彩秘伝帳やないすかっΣ(゚Д゚)❗️❗️
これは保存まったなしです🙀✨
畏れ多くて皆さん猩々さんにバトン渡すの躊躇ってたのではないでしょうか💧だけど渡したくてうずうずしていたと思います😸笑
これは、、、迷彩とはから始まり、巻末には気流・水流を描くような奥伝まで✨How toやコツも明解に掲載された濃厚なレシピでした🤤
中頃にある、迷彩を施さない部位というのが目からウロコの思いです( ゚д゚)ハッ✨なるほどなぁが止まりません💫そして奥伝、言われて改めて見ますと寒気を覚えました。気の流れのように描くからこその美しさ、凄みが出る。
朝から最高です✨お疲れ様でございます(_ _)
猩々(しょうじょう)といいます。
小2で1stを見た後、数年ガンプラに馴染むも以降は離れ、2017年にMGザクⅡver2.0の購入を機に復活。守備範囲は1stとZ、08小隊くらい。
製作はMGだけをのんびり。基本的にストレート組みで、塗装は缶スプレー派。あと古典的な迷彩を筆描きしては喜んでます。
皆さんの色んな作風に刺激を頂いてます😊
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