Not Built. Survived. - 傷痕の左腕 -

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1. 作品に関して

タイトル:Not Built. Survived. - 傷痕の左腕 -

モデラー:Akio

使用キット:MG 1/100 ドワッジ

本作品は、現在の自分が持つ工作・塗装技術を最大限投入するとともに、新たな塗装表現への挑戦をテーマとしました。

ドワッジの定番イメージにとらわれず、「前線で生き延びるため、修繕と改造を繰り返しながら運用され続けたこんな機体も存在したのでは?」という独自の解釈で制作しました。

工作、塗装、ウェザリングを通して積み重ねた情報から、機体の来歴や戦場の空気を感じ取っていただければ幸いです。

Not Built. Survived. - 傷痕の左腕 -–2枚目/制作者:Akio
2. 設定制作コンセプトは、「前線で損傷と修理を繰り返しながらも戦い続ける現地改修機」です。 ドム系MSはバズーカ装備が定番ですが、今回はあえてそのイメージから離れたアプローチを選択しました。 ”正規補給部材の不足が深刻化し、損傷機の修理もままならない状況が続いていた。そんな中、ジャンク資材の中から偶然発見されたジオングの左手(5連装メガ粒子砲ユニット)。左腕を失ったドワッジの戦力維持を求められた現地メカニックたちは、この兵装の流用を決断。追加で必要となる高出力ジェネレータを左肩へ増設し、半ば強引とも言える現地改修によって機体へ組み込んだ。”という設定です。 単なる性能向上ではなく、機体バランス悪化と引き換えに火力を獲得という「手元にある部品を使って何とか戦力を維持する」という戦場ならではの必死さや泥臭さを表現したいと考えました。

2. 設定

制作コンセプトは、

「前線で損傷と修理を繰り返しながらも戦い続ける現地改修機」です。

 

ドム系MSはバズーカ装備が定番ですが、今回はあえてそのイメージから離れたアプローチを選択しました。

 

”正規補給部材の不足が深刻化し、損傷機の修理もままならない状況が続いていた。

そんな中、ジャンク資材の中から偶然発見されたジオングの左手(5連装メガ粒子砲ユニット)。

左腕を失ったドワッジの戦力維持を求められた現地メカニックたちは、この兵装の流用を決断。

追加で必要となる高出力ジェネレータを左肩へ増設し、半ば強引とも言える現地改修によって機体へ組み込んだ。”

という設定です。

 

単なる性能向上ではなく、機体バランス悪化と引き換えに火力を獲得という「手元にある部品を使って何とか戦力を維持する」という戦場ならではの必死さや泥臭さを表現したいと考えました。

3. 工作兵器としての説得力とスケール感を高めるために、AFVモデルのパーツをディテールアップに流用しました。 ただし、全身を均一に作り込むのではなく、作品全体のメリハリを意識し、情報量を増やす箇所とあえて抑える箇所を明確に分けています。 特に左肩周辺は、本機の成り立ちや個性を物語る見せ場と考え、集中的にディテールを追加しました。 限られた資材による応急改修をイメージし、追加ジェネレーター類はあえて剥き出しとしています。 この部分は機体の生命線でもあります。 被弾すれば主兵装の機能喪失だけでなく、機体全体に致命的な損傷を与えかねない危険性を抱えています。 そうした「強力な火力と引き換えに脆弱性を背負った機体」というアンバランスさも、本作品で表現したかった要素のひとつです。

3. 工作

兵器としての説得力とスケール感を高めるために、AFVモデルのパーツをディテールアップに流用しました。

 

ただし、全身を均一に作り込むのではなく、作品全体のメリハリを意識し、情報量を増やす箇所とあえて抑える箇所を明確に分けています。

 

特に左肩周辺は、本機の成り立ちや個性を物語る見せ場と考え、集中的にディテールを追加しました。

 

限られた資材による応急改修をイメージし、追加ジェネレーター類はあえて剥き出しとしています。

 

この部分は機体の生命線でもあります。

 

被弾すれば主兵装の機能喪失だけでなく、機体全体に致命的な損傷を与えかねない危険性を抱えています。

 

そうした「強力な火力と引き換えに脆弱性を背負った機体」というアンバランスさも、本作品で表現したかった要素のひとつです。

Not Built. Survived. - 傷痕の左腕 -–5枚目/制作者:Akio
4. 塗装塗装工程ならではの情報量表現を狙い、缶スプレー → 筆塗り → 缶スプレー → 筆塗りを交互に繰り返し、複数の色や質感を塗膜の下に積み重ねる方法を試みました。 缶スプレー:オキサイドレッドとマホガニーをランダムに薄く吹き付け、色ムラやグラデーションの土台を作っています。 筆塗り:筆跡や塗膜の重なりを積極的に活かし、複数色を薄く何層も重ねました。本体色の前に、ピンク、紫、緑、水色などを部分的に配置し、単色では表現できない複雑な色味を仕込んでいます。その上から本体色を重ねることで、光の当たり方や見る角度によってわずかに色の印象が変化し、均一ではない実機らしい表情を生み出しています。 ウェザリング前の時点で既に個性的な表情が生まれ、色褪せ・焼け・剥がれ・くすみ・汚れ・傷・錆びなどを表現することができました。 工作と塗装による情報量表現を主役とする考えから、デカールは最低限に留めています。

4. 塗装

塗装工程ならではの情報量表現を狙い、

缶スプレー → 筆塗り → 缶スプレー → 筆塗り

を交互に繰り返し、複数の色や質感を塗膜の下に積み重ねる方法を試みました。

 

缶スプレー:

オキサイドレッドとマホガニーをランダムに薄く吹き付け、色ムラやグラデーションの土台を作っています。

 

筆塗り:

筆跡や塗膜の重なりを積極的に活かし、複数色を薄く何層も重ねました。

本体色の前に、ピンク、紫、緑、水色などを部分的に配置し、単色では表現できない複雑な色味を仕込んでいます。

その上から本体色を重ねることで、光の当たり方や見る角度によってわずかに色の印象が変化し、均一ではない実機らしい表情を生み出しています。

 

ウェザリング前の時点で既に個性的な表情が生まれ、

色褪せ・焼け・剥がれ・くすみ・汚れ・傷・錆びなどを表現することができました。

 

工作と塗装による情報量表現を主役とする考えから、デカールは最低限に留めています。

5. ウェザリング工作、塗装、ウェザリングを独立した工程ではなく、一つの表現として連続させることを意識しました。 工作で機体の来歴を作り、塗装で時間経過を与え、ウェザリングでその痕跡を強調するという考え方で仕上げています。 そのため、ウェザリングでは新たな情報を過度に追加するのではなく、前工程で表現しきれなかった要素を補完することに注力しました。 錆び、オイル汚れ、砂埃、泥はねなどを加え、それぞれが発生する場所や原因を意識しながら表現しています。 また、エナメル塗料のクリアレッド、クリアブルー、クリアイエローを組み合わせることで色味に変化を与え、オイルの染みや熱による変色、装甲表面の経年変化による複雑な色調を表現しました。 現地改修機という設定に説得力を持たせるため、過酷な環境下で運用され続けた痕跡を意識しながらも、過度な演出にならないよう注意しています。 実機模型の表現を参考に細部へ情報を積み重ねる仕上げを目指しました。

5. ウェザリング

工作、塗装、ウェザリングを独立した工程ではなく、一つの表現として連続させることを意識しました。

 

工作で機体の来歴を作り、塗装で時間経過を与え、ウェザリングでその痕跡を強調するという考え方で仕上げています。

 

そのため、ウェザリングでは新たな情報を過度に追加するのではなく、前工程で表現しきれなかった要素を補完することに注力しました。

 

錆び、オイル汚れ、砂埃、泥はねなどを加え、それぞれが発生する場所や原因を意識しながら表現しています。

 

また、エナメル塗料のクリアレッド、クリアブルー、クリアイエローを組み合わせることで色味に変化を与え、オイルの染みや熱による変色、装甲表面の経年変化による複雑な色調を表現しました。

 

現地改修機という設定に説得力を持たせるため、

過酷な環境下で運用され続けた痕跡を意識しながらも、過度な演出にならないよう注意しています。

 

実機模型の表現を参考に細部へ情報を積み重ねる仕上げを目指しました。

6. 使用塗料缶スプレー:・GSIクレオス Mr.サーフェイサー ・オキサイドレッド ・マホガニー 筆塗り:・ GSIクレオス 水性ホビーカラー(18色使用) ウェザリング:・ GSIクレオス ウェザリングカラー ・マルチブラック ・グランドブラウン ・ステインブラウン ・サンディウォッシュ・タミヤ エナメルスミ入れ塗料 ・ブラック ・ブラウン・タミヤ エナメル塗料 ・クリアイエロー ・クリアレッド ・クリアブルー・ガイア エナメルカラー ・オイル ・黄サビ ・赤サビ

6. 使用塗料

缶スプレー:

・GSIクレオス Mr.サーフェイサー

 ・オキサイドレッド

 ・マホガニー

 

筆塗り:

・ GSIクレオス 水性ホビーカラー(18色使用)

 

ウェザリング:

・ GSIクレオス ウェザリングカラー

 ・マルチブラック

 ・グランドブラウン

 ・ステインブラウン

 ・サンディウォッシュ

・タミヤ エナメルスミ入れ塗料

 ・ブラック

 ・ブラウン

・タミヤ エナメル塗料

 ・クリアイエロー

 ・クリアレッド

 ・クリアブルー

・ガイア エナメルカラー

 ・オイル

 ・黄サビ

 ・赤サビ

7. 最後に工作、塗装、ウェザリングを通して、「手元にある部品で何とか戦い続ける」という執念の痕跡を形にしました。 決して洗練された機体ではありません。  左腕を失ったドワッジ。 不足する補給。 むき出しの追加ジェネレータ。 本来組み合わされることのなかったジオングの左手。  この機体は完成したのではなく、生き延びた。

7. 最後に

工作、塗装、ウェザリングを通して、

「手元にある部品で何とか戦い続ける」という執念の痕跡を形にしました。

 

決して洗練された機体ではありません。

 

 

左腕を失ったドワッジ。

 

不足する補給。

 

むき出しの追加ジェネレータ。

 

本来組み合わされることのなかったジオングの左手。

 

 

この機体は完成したのではなく、生き延びた。

構想時のメモ

構想時のメモ

こんなドワッジもいたかもしれません

コメント

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  1. 夜宮 巽 9分前

    なんてドワッジだ…!凄いウェザリングや装甲のツギハギ感、塗装の剥がれ等の表現だけでも凄いのに…そこに来て、強さと脆さの表裏一体の左腕…!

    エネルギーパイプもジェネレーターも剥き出しの、まさしく『血の通った』状態ですら戦い続ける意思…!

  2. thastools 10分前

    とても表情のある塗装と改造に驚愕です! なんとも素晴らしい世界観ですね✨

  3. 個々のパーツや部位における塗装の表現の切り替えに驚愕です:(;゙゚’ω゚’):

    ザラっとしていたりサラッとしていたり、サッと縦横を入れてみたりと技法の複合しての込め方が凄すぎて参考に出来ないですが 笑💦

    作業工程は見てみたいです(zaku-kao5)

  4. コメント失礼します。

    こういう現地改修感大好物です。

    ウェザリングも素晴らしい!!

     

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