【試し読み】陰キャアイドルはGBN〈惑星〉を救いたい。第三巻《ユメヲカケル》第四章 -【解釈違い!?】-【期間限定公開】

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お久しぶりです神宮寺Re⑦です〜!今日も気楽にビルドダイバーズ二次小説の投稿です〜!

ってなわけであれからのつづきです〜

***

陰キャアイドルはGBN〈惑星〉を救いたい。

第三巻《ユメヲカケル》

『もしあの日に戻れるのなら──』

あらすじ

都立星羅高等学校では修学旅行や体育祭そして文化祭とイベントが目まぐるしく高校二年生であるエリカたちに出迎えようとしていた。

そんな中でAIダイバーである“IRIS-9999”と和解し獲得した賞金でフォース〈ASTERLISK〉は艦艇〈ディーヴァ〉をフォースネストとして拠点としてもったことでGBNで楽しい日々を送っていた。

三度目のフォースバトルをしていたそんなエリカ達の前にGBN運営管理者の一人である”デュランダル”がサユリとアキナと共に前触れもなしに現れる。

『そちらに所属しているダイバーであるIRIS-9999をこちらに受け渡していただきたい──重要監視対象の保護を名目としていることを宣言する。またこれに協力を拒否した場合には徹底交戦を厭わない』そう告げてデュランダルはエリカたちに有無を言わさずに敵のフォースと共同戦線することに。

星を求める者と星に成らざるおえなかった者を紡ぐ物語──。

***

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第三巻《ユメヲカケル》第四章 -【解釈違い!?】-

***

夏といっても差し支えないほど暑い日々が続く八月初旬。

本来であれば夏休み期間中のため学校に来る必要性はないけど、作業がまだ中途半端になっているので仕方なく登校しているのはわたしです。

GBNでの一件以降、また別に仕事が増えることになって疲れきっていた。

バイトだってあるのに何やってんだろうわたし……

「はぁぁぁぁぁ……まったくこれっぽっちも気が休まらない……」

「大丈夫エリカ?」

「……ま、まぁたぶん、ところでアカネは?」

「アカネなら書類を提出しに職員室に行ったらしいけど?」

「そ、そう……」

「作業のほうは進んでいるかいエリカくん?」

「カグヤ先輩今日は予備校じゃないんですか?」

「休みでね、顔出しに来たのさ」

「暇なんですね……」

「聞き捨てならないことを言うね?進捗状況をチェックするのは当たり前だろう?だってまだ出力さえもしてないんだろ?」

出力……?待って、データ作ってからの先のことまったく考えてなかったんだけど!?言うの遅すぎませんか!?いっつもそうじゃないですか!?

「出力するって言っても模型部にプリンターないじゃないですか……?」

「ならぜひうちの工房に来るといい、おれの権限でお得意さんの料金で承れることもできるよ?」

「ありがたい提案ではありますけど、えっと……おいくらくらいで?」

「ざっと経費を見積もっても五万ってところかな?」

「わたしのバイト代が……一瞬で水の泡に……あぁ……お金……グッパイ……おやすみなさいわたしはもう寝ます」

「ちょっ!おい!寝るんじゃねえよ!」

いやもう考えるのやめたいんですけど……これから出力して調整して塗装しなきゃいけないんだよ!?それで五万円代金支払うの?……なんてこったい。

「……んでホノカさんはどうしたの?」

「連絡先しらないし、あてなんてなにもないよ?っていうか休みに付き合わされる私の身にもなってよね?」

「それはごめん……アカネなら知っては……いるわけないか、さすがに生徒の個人情報なんて……」

キオくんをモデリングしていたパソコンを覗き込んできたハルナが……

◇◇◇

「ところでこのエリカのぞうけい?なんだか大人びすぎてない?もっとこう幼い感じじゃなかった?」

やってもないのに口を出すのやめてくれない?ズブの素人からはじめてどんだけの時間を費やしたと思ってんの!?

キャラデザと比べるとわたしの作り上げたキオ・アスノの造形は目が大きくなかったり体型がスラっとしており、やや大人寄りになっていて少年っぽさはあまり感じられずにはなっていた。

「ハルナの言いたいこともわかるがこれ以上伸ばしたら完成できなくなるんだぞ?文化祭に出すんだろ?」

「……なんかモヤモヤする」

ハルナは徐に取り出したラムネをボリボリと三個ほど噛みながらカグヤ先輩と目を合わせていた。

「ってかハルナ?毎日のようにサプリメントとか摂ってるけど栄養足りてるの?ラムネまで食べてるし……」

「だってあまり食べたくないんだもん」

「なにも食べないよりはマシだろう」

「そうかもしれませんけど……」

お弁当すら食べてるとこ見たことないんだけどほんとに大丈夫なの?

「ところでこれから出力するとしてどうするんですかカグヤ先輩?」

「ひとつ聞くがエリカくん、これもしかしてすべて繋げてモデリングしてないだろうな?」

「なにもわからないからそのままですよ?」

「やはりか……」

ん?なんで?一気にやったほうがいいんじゃなかったの?フィギュアだよ?

「これを出力する場合だが、試作時点で修正箇所を見つけていかないとまともに見られたもんじゃなくなるぞ?」

「それって──つまり?」

「モデリング時点ではなにも問題ないと思っても、実際に出力してみないと問題点が探れないってことだ」

「これで終わりじゃないってことですか!?」

「……おれの管理不届きだったのは申し訳ない、はじめた時から言っておくべきだった」

「そんなぁぁぁ……」

学業とGBNの合間にやっとの思いでここまで進めてきたのにそりゃないって先輩……いままで頑張ってきたことが意味なくなるってことじゃないですか……

(今日の夕食はカレーがいいな!)

(いやいやいや夏になったんだから暑いものより素麺とかのがいいでしょ!)

(お寿司がいいと思いまぁーす!)

(焼肉にしようよ!)

(ところで皆に言わなければいけないことがある)

((((なになに!?))))

(冷蔵庫になにも残ってない食材が)

(それを早く言えっていってんだよ!)

(まあまあアイスでも食べて落ち着こうよ)

(はぁ!?おでんだろ!?)

(おいそこ!黙って!)

一番黙ってほしいのわたしだから……

「最初からよく出来たものが完成するなんて幻想やめたほうがいいぞエリカくん?失敗作という名の多数の屍の元で製品は作られていることを知ったほうがいい」

「……ふぇぇぇぇえ」

「それとエリカくん、一気にやるとパーツの造形不備に繋がるからある程度バラしてくれ部位ごとに」

「部位ごとって?」

「腕、胴体、両脚、頭部、装飾品、ざっとこれくらいに分けてくれないとこっちも大変になる」

「モデリングを分割するってこと!?」

「理解がはやくて助かるよ?今度うちで働かないか?」

「なんでこの状況でわたしが引き抜きみたいなことになってんの!?」

「冗談だよ、まだ完成品見てないからな」

「冗談も休みやすみ言ってくださいよ……」

まぁこれからのやり方はわかったことだし、いいのかな?

ってかこれから作業増えてません!?もうやだ!こんなの!

そのあとわたしは模型部でモデリング修正の作業を終えたのちアカネと合流してショッピングモールへと向かい買い物をして帰っていった。

***

「メガネキャラならメガネつけたままでいきなさいよ!なんで途中になって覚醒したからって外すのよ!意味不明だわ!そのメガネは飾りなの!?なんだかムカつきますわぁぁぁ!」

ワタクシには彼氏がいる。

というかすでにその彼の家にいてくつろいでいるところではあるのだけど……

「なぁ?なんで御令嬢さまがワイシャツ一枚でひとんちのベッドで漫画読んでんだよ?絵面がまるで一致しないんだが?」

「……それはあなたが勝手にワタクシのことを当てはめているだけではなくって?めるる」

遠野めるる。

ワタクシが見つけてモデラーの一人。髪型は黒髪ショートで眼の色はトルマリンのように明るい緑色で煌めいている。

作品に惚れ込んでからはDMを送り、Sガンダムの制作依頼を受けてくれた男の子でもある。

彼の部屋には女の子のフィギュアがたくさん飾られていた。

おたく……?オタクというものらしいけれど、ここまでいっぱいあるとどこからその金が出てくるのか気にはなりますね。

「ところでこの女の子のフィギュア、なぜ皆水着なのです?」

「そりゃ水着が一番身体のラインがよく見えるし売れるからだろ?」

「それじゃなぜ男の子のフィギュアと合わせないので?」

「僕は女の子が好きなのであって主人公じゃないからな?なれるならホノカみたいな女の子になりたかったよ」

「それでいい気持ちになるひとなんていませんけれど」

「だろうな……女の子になりてぇんだよなぁ〜!てか僕の両親が旅行に行ってることをいいことに傍若無人に振る舞いやがってこの……てか下履けよ?見えるだろうがいろいろ」

「別にカップルなのだから見えても構わないでしょう?」

「少しは恥じらいを持てよお嬢さん……」

そりゃ言ってることはわかりますけどお風呂上がりのあとなんだから汗をかいてしまうではありませんの?

……ワタクシの肌に触れたいと言うのなら別ですけど?

ベッドから立ち上がったワタクシはスマホを見ている彼に近づく。

「あなたの作ったSガンダムよく出来てるし好きなのですが、もう一つワタクシのわがままに付き合ってもらえません?めるる?」

「……夏休み中のこの僕にまた苦行を強いれと?なにを作ればいい?」

テーブルに置かれたスマホ、どうやらまた製作依頼の通知が来ていたらしい。

人気者は大変ですのね……仕事とはいえ羨ましい限りですわ。

「絶対に倒したい人がいるんです、ワタクシの人生を変えてしまったことの責任をとってほしくて」

「こりゃまた厄介なことを言い出すもんだな……」

「これを作ってほしいのよめるる?出来まして?」

「……大型モデルじゃねえかよ!フルスクラッチで作らないといけないやつだぞこれ!いくらかかると思ってんだよ!」

「金ならいくらでも出しますわ、だから受けてくれますよね?」

「最低でも八万は貰わないと僕の割に合わないんだがいいんだな?」

「構いません、それにご所望ならワタクシの身体でも使えばいいじゃない?」

「そこまでは求めてないんだ、いまは」

「……そ、そう」

もうワタクシの価値なんて最初からなにもないのに。

どうしてあのときみたいに求めてはくれないの?

ワタクシがあるのは所詮九条財閥の一人娘というところだけしかなにも持ってない。

ましてなにかが秀でている訳でもなく、一般的な教養と体力くらいしか取り柄がないというのに……残るは両親が築き上げた資産という名の紙屑と信頼だけ。

彼から借りていたワイシャツをはだけさせ、めるるに近づくワタクシ。

「ほんとうにいいんですのね?」

こうでもしないとワタクシがここに居る意味がない。

なにも返せるものがない。

だから求めてほしいめるるに。

ワタクシに価値があると証明してほしいだけなの……

「僕のこと好きじゃないだろホノカ」

「好きですよ?これでもわかりませんか?」

「本当に欲しいのは僕なのかと聞いてるんだよ」

ベッドに押し倒して目を向かい合わせるワタクシ。

だけれどめるるはすぐ目を逸らしていた。

どうしてワタクシを見てくれないの?

「……じゃあどうすればわかってくれるんですか?」

「んなこと知るかよ!」

「ほんとうに今日はしなくていいんですね?」

「そこまで言われて嫌いになる男はいないよ、めるる?」

「そうこなくっちゃ!」

そうこうしてお互いの肌の温度を感じながらこの日は夜な夜なワタクシたち二人は求めあった。

***

ビルドダイバーズ二次小説

「陰キャアイドルはGBN〈惑星〉を救いたい。」

こちらのつぶやきによる【試し読み】またpixiv先行にて2026/3/12現在第三巻第五章まで更新中です〜!

◇◇◇

またハーメルン版

「陰キャだけどアイドルはじめてGBN〈惑星〉を救う話。」

も同様に更新中です〜!面白い!と思ったらお気に入り登録また星による評価などで応援していただけますと嬉しいです〜!

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