全身可動 コレンカプル

無印キットではあれど初期のHGよりよほど新しいこともあり、スタイルは申し分なし。
可動箇所20（多分）も十分な水準でしょう…これがモビルカプルでなければ。

水泳部伝統のフレキシブルアームを備えたモビルカプルの可動箇所は並のMSの比ではないのですが、ま〜ったく動きません！😫
という事で、腕を節ごとに切断してボールジョイントを仕込み、劇中で特徴的なグネグネ動きを、太腿はボールジョイント4つを連結したフレームに、ガンタンクの車輪を加工した輪っかを被せたものに置き換え、可動域を大幅改善。
足裏のクローも独立して動き、斜めに足をついても複数のクローが接地するよう改修しました。
結果、片足で立ち、手足で表情を伝えられる機体に生まれ変わりました！😃

カプルとして満足なレベルになったものの、コレンカプルにするにはウォドムハンドとミンチドリルが欠かせません。
これがまた全くキット化されてない…無ければ作るのがモデラー！😆という事でプラ板工作です。
大きなパーツが末端に付くので、少しでも軽くすべくパテは封印、プラ板箱組みで再現しました。
折角なので全ての指に関節を仕込んでいます。
足の爪も同様にプラ板箱組で作り直しています。

古いキットですが、モールドはしっかりしています。しかしパーツ数が少ないので、表面に刻まれているだけで、ちょっと寂しい…
気になるモールド各種を別パーツに置き換える改修を中心に、奥行き感の追加を狙いました。
耐圧殻にパネルラインは追加したくないので、置き換えパーツは金属色を多用してアクセントにしています。

・モノアイはプラパイプにネオジム磁石、銀シー
　ル、Hアイズを重ねたものに置き換え。
　磁石挟み込みで自由に動かせます。
・胸部装甲のダクトを開口、WAVEのパーツに。
・ミサイル発射管の内側の円を削り落とし、金塗
　装したプラパイプに置き換え。側面に1mmプラ
　棒でパイプ状のディテールも追加。
・腰の動力パイプを曲げたプラ棒に差し替え。
・ハンドガンのバレルをプラパイプに、腕への接
　続を磁石固定に変更。
・肩の㊀、スラスターをくり抜いて別パーツに。
・背面スラスターをくり抜いてプラパイプに。
・股間のバーニアをビルダーズパーツに置き換え
　ボールジョイント接続で可動式に。
また、見えない部分で腰や股間等の軸も追加、変更し、最終的に可動箇所は65に増えました。

バッカモぉン！そういうことを言うから素人だってんだ！戦士たる者の生き様を後世に伝えい！

ブースターにされたソシエとメシェーのカプルはハロをそれっぽく加工しました。
初めて煙に綿を使ってみましたが、境界が不明瞭なので、背景合成には向かないですね😅

2機のガンダムが最終決戦を繰り広げる上空に殴り込む水陸両用機！

こぉの、窓枠がぁぁぁ！

すれ違い様にメリーベルのバンデットを一撃粉砕！エフェクトと砕けた窓枠は透明プラ板を切り刻んで塗装しただけです。

ミンチドリルを捨て再加速！

その金縛り状態をほどかねえと、また黒歴史が来るぞーっ！！

胸部ロケット弾斉射のエフェクトは適当なミサイルにエポパテを丸めたものと透明プラ棒をつないで塗装しています。

共鳴して月光蝶を振り撒くガンダムに肉薄！
頭上に出てぐるりと振り返り、
その股座にっ

ロケットパぁぁぁンチっ！！

渾身のロケットパンチが空を裂き、ガンダムの暴走を止めるも…

ターンAだって…時代を拓けるはずだぁぁぁッ！

以下制作工程です。

素組です。スタイル◎、モールド○、可動×。
塗り分けを配慮していないパーツ構成や、ど真ん中の合わせ目はいかにも旧キットです。

各所のボールジョイントは、HOBBY BASEのボールジョイントミニを使用。
凹パーツのピンをカットし、底面に穴を開けて◯パーツを接着。コレを4つ繋いで、キットの外装を切り離したものを被せて腕を構成しました。

非常に堅い素材で抜群の保持力なので、関節がダレる心配がありません。
それはもう一度はめたら二度と外せないほどで、仮組後に切開する羽目になりました。
以後は凹の端をカットして保持力を調整、パッケに上級者向けと書いてありました。ナルホド…😅

腿は内部フレームに装甲が2つだけ申し訳程度に付いている構成で、このデザインのまま可動化は難しかったので、手元の余剰パーツからガンタンクの車輪をくり抜いて整形したものを外装に使用、フレームは腕と同様にボールジョイント連結しました。

ウォドムハンドはプラ板を貼り合わせてプラ棒で連結した指に、箱組みしたカバーを被せました。
カバーが関節を挟む事でプラ棒が抜けません。
指の付け根はボールジョイントなので、指の股も開きます。

キットは足首から下が一体整形、ベタ足以外のポーズを取ると飛び出した爪の1点のみが接地し、足全体が浮いてしまいます。
見映えしないので足首からカバーになる部分のみ残し、爪や足裏を切除。ジョイントパーツをまとめた基礎パーツと各爪をプラ板等で自作しました。
カバー内に収める分手より苦労しましたが、斜めに足を置いてもしっかり接地し、片足立もできるようになりました！😆

ミンチドリルは円錐ベースの複雑な形状の再現に頭を悩ませましたが、リング状のパーツ2つの内側に貼った6枚のプラ板の端に角プラ棒でまず窪みを作り、プラ棒の上にたわませたプラ板を貼って、後はヤスリで角を落としました。
24個のギザ歯を1日4個ずつ、地道に箱組みしました。😁

機体色はほぼ赤一色で、立体物としては物足りなく感じたので、黒、小豆色、フレイムレッドを重ね、グラデで変化を付けました。
1日限りの機体なので、ウェザリングは普段よりグッと抑えて先端部だけ軽めに汚しています。

加工前写真もろもろです。
今回の合成加工は控えめなので、あまり変わり映えないです。

以上、長文にお付き合い頂けた方、ありがとうございました。

思い入れが強すぎて文章量が酷いことになっていますが、手を入れた箇所が多すぎて整理がつきませんでした。
個人的には大満足の作品になりましたが、しっかり読んで頂いた方には申し訳ないです。

今後ターンXやターンAも加えて、ひとつの世界観をまとめた作品に昇華させたいと思っているのですが、次作は別の作品で一旦肩の力を抜こうと考えています。