ソレスタルビーイングの太陽炉搭載型モビルスーツ。
ダブルオーガンダムとオーライザーがドッキングした状態で、後者に搭載された安定化システムによりツインドライヴシステムを完全稼働させる事が出来るようになっている。
オーライザーとの合体機構を転用する事で完全稼動を図っている事から「急ごしらえ」と言っても過言ではないのだが、その割にはその性能の高さは異常な程で、この形態だとGN粒子の密度が飛躍的に増大している為か、ガデッサやガラッゾ等といったイノベイターらが開発した新型機すら圧倒できる。更にオーバーロードを引き起こさずにトランザムを起動でき、粒子放出量が理論的限界値をも凌駕する7倍にまで跳ね上がる。出力数値についても200%を超える数値を叩き出した。ちなみにトランザム使用時は「トランザムライザー」と呼ばれる。
ダブルオー側のコクピットにパイロットが乗っていれば一人でも動かせるが、最大限に性能を発揮するには、脳量子波で機体の調整を行えるイノベイターでもない限りは、オーライザー側のコクピットにもパイロットを乗せ、ライザーシステムを調整する必要がある。「合体状態でプトレマイオス2に格納出来ない」という急ごしらえが故の問題点(どちらかと言えばトレミー側の問題)もあり、毎回個別に出撃してから合体しなければならないという地味な制約もある。この問題は劇場版までにトレミー側が改良され、プトレマイオス2改になったため解決した。
もはや本機は「ガンダムを超えた存在」であり、その事により名称から「ガンダム」が外されている。また、トランザムライザー時の超絶的な戦闘力を考慮し、GNヘビーウェポンは用意されず、GNソードⅢのみの追加となっている。
…だが、この機体が生み出された本当の目的は「人類の変革を促す」為であった。
特殊機能
ツインドライヴシステム
2基のGNドライヴを同調させる事で稼働率を高めて粒子生産量を2乗化させ、更に粒子融合現象を起こしてGN粒子の高純度化を促すシステム。
しかし、起動条件が非常に厳しく、GNドライヴ同士の相性が悪いと起動しない上、安定性も悪いという欠点がある。
トランザムシステム起動と共にイオリア・シュヘンベルグからもたらされた理論を基にして開発され、一番相性の良い0ガンダムとガンダムエクシアのGNドライヴを搭載し、更にトランザムを使用する事でようやく安定稼働領域に達した。
その後もシステムの不安定さに悩まされていたが、支援機であるオーライザーに搭載された制御システムによって安定化に成功した(完全に同期がとられているGNドライヴ2基で運用する場合には、これらの問題は発生しない)。
トランザムシステム(TRANS-AM)
オリジナルのGNドライヴのブラックボックス内に組み込まれていたシステム。機体各部のGNコンデンサー内に蓄積している高濃度圧縮粒子を全面開放する事で機体性能を通常の3倍以上に引き上げるというもの。ただし、限界時間がある上、使用後はしばらく性能が大幅にダウンしてしまうという短所もある。
第4世代機以降はトランザムの使用を前提に設計している事から、これらの問題をある程度克服する事に成功している。また、本機のトランザムは他の機体以上の出力が得られる。他にも、機体の量子化による攻撃回避や量子空間の開放による人々の意思の伝搬等といった未知の現象が発生している。
トランザムバースト(TRANS-AM BURST)
本機に隠されていたシステム。
純粋種のイノベイターの脳量子波とツインドライヴシステムが連動する事で格段に高められた高純度のGN粒子を発生させる。超高純度のGN粒子を大量散布することで、通常のトランザム以上に周囲にいる人々の意思の伝搬が可能となる他、擬似GN粒子による細胞異常の進行停止及び治癒効果を与える。また、任意で脳量子波の妨害を行うことも可能で、イノベイドらの脳量子波をかく乱して、ルイス・ハレヴィを遠隔操作から解放するなどの効果も確認されている。このGN粒子を受けた者の多くがイノベイターへと覚醒、もしくはその兆候を見せている。
GNフィールド
GN粒子で形成されたバリア。様々な攻撃を防ぐ事ができる。
量子化
機体を量子化させて別の場所に再構築する事で、敵機からの攻撃を回避する。トランザムライザー時にのみ使用可能。量子テレポートの一種だが、後に開発されたダブルオークアンタとは異なり、ごく短距離しかテレポートできず、自由にコントロールする事もできない。
分離
ダブルオーガンダムとオーライザーに分離する。
武装・必殺攻撃
GNビームサーベル腰部に2本マウントされているビームの剣。GN粒子で形成された刃で敵機を溶断する。刃の長さを調節可能で、GNビームダガーとしても使用できる。
GNソードII
本機の主兵装。腰部に2本マウントされている。エクシアのGNソードを発展させた物であるが、形状はどちらかというとGNブレイドに似ている。ソードモードとライフルモード、ビームサーベルモードの3種類に変形可能。ライフルモード時の攻撃力も高くなっており、戦艦を一撃で撃沈する事も出来る。また、2本を連結して使用する事も可能で、「GNツインランス」などと呼ばれる。スサノオとの交戦時に喪失した。
GNシールド
本機の防御兵装。表面にはGN粒子を定着させており、ビーム・実弾を問わず防御可能。先端には伸縮可能なGNブレイドを内蔵しており、打突武装としても使える。上下で分割可能な構造となっており、本形態時には基本的にオーライザーのサイドバインダーにあるハードポイントに装着される。ちなみにこのサイドバインダーもシールドとして使えるようになっている。但し、作中ではダブルオーガンダムの時にしか装備していない。
GNバルカン
オーライザー本体に4門内蔵されている近接防御用の武装。本形態時には使用角度が大きく制限されてしまっている為、使用されない。
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