【SD春秋戦国伝】趙高ノイエ・ジール＆二世皇帝 胡亥サイサリス

【趙高ノイエ・ジール】
秦の宮廷に跋扈する佞臣。
始皇帝フェネクスが諸将と共に中華統一へ向け外征を繰り拡げる中、陰謀渦巻く後宮で奸智計略を駆使して這い上がり、内裏の全権を掌握した。
その才覚は非凡であり、戦国乱世の権勢争いを生き抜いた海千山千の謀臣と言える。

始皇帝フェネクス亡き後、野心を剥き出し謀略を用いて太子を弑殺！
暗愚な二世皇帝・胡亥サイサリスを擁して傀儡政権を樹立、丞相の位に昇り実質的に秦帝国の全権を掌握した。

しかし宮廷内部で権力争いに終始して来た経歴から為政者としての視野は極端に狭く、保身と粛清に腐心して外界と天下の情勢を計れる器で無かったため、中華全土を再び乱世に貶す元凶となる。

【二世皇帝 胡亥サイサリス】
始皇帝フェネクスの次男。
本来は二号機のため長兄を差し置いて帝位に昇るはずも無かったが、趙高ノイエ・ジールの奸計で傀儡の皇帝に擁立される。
昔から宮中で美味しい物を食べて育ったため、ずっしりと鈍重な体格をしている。

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SDガンダム三国伝リスペクトのオリジナル設定『春秋戦国伝』の第十二弾です。
今回は二体セットで一作品とさせて頂いています。

元キットは三国伝・戦神合身蚩尤ガンダムより蚩尤ノイエ・ジールと、同じく三国伝の孫策サイサリスガンダムを使用しています。
劇中、演者繋がりで孫策サイサリスが蚩尤ノイエ・ジールに取り込まれてしまう展開から両キットの合体ギミックが再現されていました。

元キットの機構を活かす形でオリジナル設定化出来ないかと思案し、今回、秦の二世皇帝・胡亥が奸臣・趙高の傀儡となった様を表現する形で製作させて頂きました。

趙高ノイエ・ジールは元キットのカラーリングを変更し、文官っぽい武器と宦官の冠を追加しました。
胡亥サイサリスは全体的に装飾をオミットしてシンプルに、カラーリングは始皇帝フェネクスを踏襲した雰囲気で、冕冠（べんかん）をプラ板より切り出して細目のボールチェーンを利用して製作しています。

『春秋戦国伝』の一環とさせて頂いておりますが、歴史的には趙高と胡亥が活躍するのは秦統一帝国の時代しかも秦末、よもや項羽と劉邦が台頭してくる楚漢戦争前夜の頃が印象的なので、春秋戦国武将と言うより項劉決戦編武将の感が強くはあります。
しかし一応、趙高が始皇帝の側近に昇り詰めるまでは激動の戦国時代、地続きの秦代を経て秦末の大権勢に至るイメージもありましたので、ギリギリ戦国時代を生き抜いた乱世の怪物という事で、オリジナル設定シリーズ製作しているSD春秋戦国伝に組み込ませて頂きました。
胡亥も『史記』始皇本紀の説を採るなら戦国時代の生まれとなります（二号機のため次男、としていますが本来は始皇帝の末子で『史記索隠』の説では十八男）。

設定上色々と辻褄を合わせに行った感はありますが、個人的には戦神合身蚩尤ガンダムのセットで最後に余った蚩尤ノイエ・ジールをこのように有効活用する事が出来て良かったです。

以上、閲覧頂きありがとうございました。