宇宙探査を目的としてD.S.S.D(深宇宙探査開発機構)が開発した非戦闘用MS。
スターゲイザーとは英語で「星を見る者」の意。
元々は型番だけで呼ばれていたが、それを味気なく感じたソルが叔父のエドモンド・デュクロが口にしていた言葉から名付け、DSSD内での正式名称として登録された。
将来人類が本格的に火星以遠への進出(*1)を行うことを見越してDSSDが推進する「GSX-401FW スターゲイザー計画」、その中核となるべく建造された機体。
民間研究機関用の機体であることから、純粋な攻撃兵装は内蔵せず装甲も戦闘用MSより薄い。腹部や脛などは内部パーツが露出している。
頭部はツインアイに斜め上方に伸びたブレードアンテナなどガンダムタイプ的な要素を持つ一方バルカンなどは無く、代わりに多数の情報収集センサーなどが詰め込まれ側頭部にボリュームがある。
そして大きな特徴として装甲各部に入った線状のスリットと背面に背負った巨大なリングパーツが目を引く。
主に探査活動を目的とした機体であるが、膨大な時間を要する惑星間移動を伴う有人探査活動はパイロットの心身に掛かる負担が大きく、C.E.73年時においても現実的ではなかった。
そこで本機は無人での運用を前提に、胸部に自己対話型複列分散処理AIを搭載することで、様々な事象に対して人間のように自ら考えて判断し、行動できるよう設計された。
しかし、AIによる完全な自律行動を行えるようにするには、予め人間が機体に搭乗して操縦し、そのデータをAIに反映させて大量の経験値を積ませる必要が生じる。それが無ければこのAIはただの「凄いスーパーコンピュータ」に過ぎないのである。
そのため、AIユニットが収納された胸部ユニットは有人運用のためのコクピットユニットに換装できるようになっている。
AIユニットとコクピットユニットは外観は同じだが、有人用コクピットはメインの操縦士と情報収集など行う補助員が前後の座席に同乗する複座式で、通常のMSよりやや広い作りになっている。
また、長期間の無人運用に耐えられるようにナノマシンを利用した自己修復型マイクロマシナリーテクノロジーが使われていて、ある程度の異常は自動で対応可能。
動力機関は核エンジンだがNジャマーキャンセラーは積まれていないので、地球圏で運用する場合は補助用のパワーセル内のエネルギーでしか動けない。
ちなみに本機のOSは
Guider
UNmanned
Deployment
Autonomic
Manipulation
「無人・自律運用展開教導機」となっている。
なので本伝の定義上は「ガンダム」であるが、この呼び名を知る者が作中に登場しないため型番以外では「スターゲイザー」としか呼ばれていない。
ヴォワチュール・リュミエール(VL)
背中に装備されている惑星間推進システム。意味はフランス語で「光輝ける運び手」。
巨大な輪の形をした「ヴォワチュール・ユニット」から微粒子の膜を形成し、空間構造を歪めることで「量子ディラック干渉」を発生。そこに受けた太陽風をはじめとする荷電粒子を光に変換し機体を移動させるというもの(*2)。
荷電粒子ならどれでもいいので、外部から受けたビームも変換できる(*3)。
なので太陽風を安定して供給され続ければ搭載している推進剤を消費することなく、理論上は無限に加速し続けられる。
スターゲイザーに採用されたモデルは稼働させた際に荷電粒子が副産物として滞留し緑の光輪が発生するが、これは使い方次第で攻撃や防御に転用できる。
具体的には相手の放つビームをねじ曲げて光輪を形成、つまりビームの威力を身に纏ったまま攻撃できる、まさに攻防一体の機能である。
なお、戦闘にも使えることはDSSD内でも知られてはいたが、「万が一の時のための保険」として扱われていた。
機体のあちこちにあるスリットはVLのサブシステムの役割があり、背中のトーラス(円環構造体)とリンクさせる事で推力バランスの補正を行う。
また、ヴォワチュール・ユニットは普段背面に固定されているが、背面に収納されている接続アームの可動やトーラス部分の半円状への分割機構などによって広い可動域を有しており、足元にトーラスを移動させ輪に乗ったような状態でのVL加速や半円を翼のように広げてのAMBAC移動など、様々な応用が可能。
本来、このシステムは惑星間探査のために作られたものだが、DSSDがスポンサーや提携のために各勢力と基礎技術を共有していたことからデルタアストレイやターンデルタ、レッドフレーム改、デスティニー、ストライクフリーダムなどの戦闘用MSに技術を転用した短距離加速用推進システムが搭載されてしまった。
これらの用法は総じてVLが持つ変換能力のみを利用した能動的なロケットとなる。
ビームガンKSM71/J
元々はシビリアンアストレイの武装。片手用の小型ビーム銃で、速射性が高く小型で取り回しも良い。
劇中ではこれでスローターダガーを一撃で撃破していた。
オラージュ・ド・リューヌ
VLを使い形成した光輪を相手に向かって射出する。簡単に言えばビームサーベルの輪っかが複数飛んでいくような物。
空間構造ごと切り裂くため切断力が高いうえ、本体の予備動作などが無いため攻撃の出も見切られ難く強力な攻撃手段。
しかしエネルギーを消費するためパワーセル稼働状態のまま連続使用し続けるのは難しい
本体は地上、ヴォワチュール・ユニットはトロヤステーションでそれぞれ開発されており、ブレイク・ザ・ワールド事件の直後本体もシャトルで宇宙へ打ち上げられトロヤステーションで機体が完成。
VLの稼働テストが行われ成功し、その後AIのデータ蓄積のためテストパイロットとしてソルとセレーネが搭乗した。
しかし本機のAIユニットの情報に軍事転用の可能性を見出した地球連合軍がファントムペインを派遣。
ユニット奪取のために攻撃を仕掛けてきたため、シビリアンアストレイに混じって本機もコクピットユニットに換装して出撃した(ちなみにこの時、セレーネは「Nジャマーキャンセラーが効いてるから核エンジンは使えない」と告げているが、誤りである)。
本体は地上、ヴォワチュール・ユニットはトロヤステーションでそれぞれ開発されており、ブレイク・ザ・ワールド事件の直後本体もシャトルで宇宙へ打ち上げられトロヤステーションで機体が完成。
VLの稼働テストが行われ成功し、その後AIのデータ蓄積のためテストパイロットとしてソルとセレーネが搭乗した。
しかし本機のAIユニットの情報に軍事転用の可能性を見出した地球連合軍がファントムペインを派遣。
ユニット奪取のために攻撃を仕掛けてきたため、シビリアンアストレイに混じって本機もコクピットユニットに換装して出撃した(ちなみにこの時、セレーネは「Nジャマーキャンセラーが効いてるから核エンジンは使えない」と告げているが、誤りである)。
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