F2ザクが有名であることも相まって、中期量産F型は半ば幻のザクと長年思われていたのだが、幸運なこと存在を裏付ける写真を何葉か手に入れることができた。
今回は当該ザクのパイロットのデータと共に中期型ザクを紹介する。
パイロット ソフィア・ターニャ・イワノワ
性別 女
生年 U.C. 0055
出身地 サイド3 リトルモスクワ
階級 少尉
ジオンでは比較的珍しいロシア系であり、風貌も典型的なロシア美女然としたものであった。性格はロシア系にしては穏健であったと言われている。
彼女が愛用していた火器の中で最も特徴的なのが、この「MS用軽機関銃Mk.3」である。モデルとなったルイス軽機関銃や葉巻に似ていたことから「ルイスおじさんの葉巻」と連邦兵から呼ばれていた。
基本的には空冷式機関銃として運用されるが、フォアグリップの付け根から給水すれば水冷式機関銃としても運用できた。実戦でも目立った問題もなく運用されていたことから、本銃を隠れた名銃と呼ぶ者も多い。
MMP-80マシンガンで射撃するソフィア少尉のザク。恐らく機関銃の予備弾倉も使い果たした後に撮られた写真だろう。
戦死する一ヶ月前の戦闘ではザク・バズーカで初期型ジムを五機撃墜していたと、彼女の部下は証言する。
彼女が最期に見たのは一機のトリアーエズであったが、そのトリアーエズは青く塗装されていた。
そして、彼女の最期の言葉は「そんな…青い隼がここにいたなんて…」「兄さん助けて!!!死にたくないよぅ…」であった。この言葉は当該ザクの残骸に遺されていた音声データを書き起こしたものである。
なお、彼女の兄はジオン本国を警備する戦闘機パイロットだったこともあり、一年戦争から生還している。
今回紹介したザクは中期量産F型と呼ばれている(いわゆる福地ザク)。
F2ザクと違い、F型ザクとの相違点がほぼ皆無であった。唯一の目立つ相違点である足甲のグレー部を工場が予め緑色に塗る場合も多かったという証言もある。もし、この証言が本当ならば、当該ザクが幻のザクと呼ばれていたことにも説明がつくのではないだろうか?
久々の更新となりましたが、大変お待たせいたしました
コメント
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葉巻型マシンガン、面白い設定にうなされました。後世に似たタイプのマシンガンが出てこなかった事から考えると、運用面とはまた別の問題があったかもしれませんね。
変身ありがとうございます。(zaku2)
先日のさらなる調査によって、「あらゆる戦場を想定した結果、水冷・空冷どちらでも運用可能な機関銃として生まれたが、1丁当たりのコストはザク・マシンガンの約4.1倍であった」ことが判明しました。
keyさんの仰るとおり、コストという別の問題があったのかもしれませんね。
「オリキャラ・ログ」という二次MSVを不定期更新中!
コメントお待ちしております。
※当シリーズで紹介されている設定はサンライズ公式設定ではありません。
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