ノイエ・ジール (NEUE ZIEL) は、「ガンダムシリーズ」に登場する架空の兵器。有人操縦式の機動兵器「モビルアーマー (MA) 」のひとつ。初出は、1991年に発売されたOVA『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』(以下『0083』)。
作中の敵側勢力であるジオン公国軍残党組織「アクシズ(のちのネオ・ジオン軍)」が開発した試作機で、別派閥の残党組織である「デラーズ・フリート」に譲渡され、同組織のパイロットで主人公コウ・ウラキのライバルであるアナベル・ガトーの乗機となる。
『0083』劇中終盤に登場し、コウが搭乗する「ガンダム試作3号機デンドロビウム」と死闘を繰り広げる。
デラーズ・フリートを援助するため、同じジオン残党であるアクシズ側から引き渡されたMA[1]。コウ・ウラキのガンダム試作1号機 フルバーニアンとの相討ちでガンダム試作2号機を失ったアナベル・ガトーがパイロットを務める。
開発はアクシズによって行われた[2]。製造計画そのものは一年戦争時代から存在したとされている[3]。
宇宙空間での戦闘力を追求しており、脚部は持たない[2][注 1]が、高出力のジェネレーターと大推力のスラスターを有する[4]。有線クローアームのオールレンジ攻撃を可能としているが、制御にはパイロットに多大な負担をかけることとなる[2]。また、ノイエ・ジールにはサイコミュ用の回路を搭載していないため、脳波制御は行えない[3]。
武装・装備
有線クローアーム
有線式で延伸可能。掌部にはメガ粒子砲を有しており、射出中もクローにより掴みの動作が可能。非使用時は機体肩部に折り畳まれる[注 2]。
クローのパワーは非常に大きく、ルナ・チタニウム構造材を握り潰す[6]ほどの威力を有する。
有線制御により擬似的なオールレンジ攻撃も可能となっており[7]、その際はコンピュータによって補助が行われるが、それでもパイロットへの負担は大きいとされる。
サブアーム
先端部にメガ粒子砲とビームサーベルを兼ねる砲口を有する。非使用時は肩部ブロックに格納される。
Iフィールド・ジェネレーター
ビーム兵器を無効化するフィールドを成形する。左右の肩部バインダーに1基ずつ、背面テールバインダーに2基の合計4基を装備[7]し、機体全周囲をカバーする。
なお、設定画稿の説明書きでは2基が指定されている
メガ・カノン砲
本体腹部中央に内蔵装備[8]された大型メガ粒子砲で、本機の兵装の中で最大の火力を誇る[7]。胴体内に埋没した固定兵装のため射角が狭いものの、射程が長く対艦・対大型目標に適している[7]。
試作3号機との交戦ではほとんど使用されなかったが、連邦艦隊を相手取った撤退戦では敵艦を一撃で沈める[7]威力を見せている。
劇中での活躍
劇中ではアクシズ艦隊からデラーズ・フリートへ引き渡され、地球にスペースコロニーを落下させる星の屑作戦の最終段階時、その防衛として戦線に投入される。コンペイトウから出撃してきた地球連邦軍の追撃艦隊を奇襲し、戦艦を次々に撃沈する。
その後、コロニー奪還のために追撃してきたアルビオン隊のガンダム試作3号機と交戦。ガンダム試作3号機もIフィールド・ジェネレーターを搭載しているうえに実弾兵器も駆使したため、ビーム兵器主体の本機は序盤こそ劣勢だったが、外部に露出していたIフィールド・ジェネレーターをクローで破壊した後は優位に立ち、コロニーの阻止限界点突破を成功させる。その際、連邦軍が地球へ向かうコロニーを焼き尽くすために稼動準備を進めていた、ソーラ・システムIIのコントロール母艦を稼動直後に撃破し、作動不能に陥らせる。
互いに満身創痍の中、ガンダム試作3号機をクローアームによって背後を取った後に分離できないようサブアームで束縛した直後、再稼動したソーラ・システムIIの照射を浴びせられるも、コントロール艦が破壊されていたことと、コロニーの直撃によって一部のミラーが使用不能になったことによる威力の低下が幸いし、大破は免れる。その後、連邦軍艦隊(サラミス改級巡洋艦)に特攻を敢行し、爆散する。
コメント
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ビグザム…、いやエルメスの系譜?
と感じさせるいい色ですね。
ありがとうございます。
お察しの通り、色味は失敗したと思いましたが、まぁいいかの精神でそのままですww
基本的にメタリックで塗装してます。
週末に、秋葉原工作室さんで塗装しガンスタさんにも投稿しております。
HG.RG.MGが中心です。
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