HG 百式

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エゥーゴとアナハイム・エレクトロニクス(AE)社による共同開発計画「Ζ計画」で開発されたアナハイム・ガンダムの1機。

本機はまず非可変型MSとして設計された後に可変型MSへの転用が検討され、最終的には再び非可変型MSに差し戻されたという開発経緯を持つ。元々、エゥーゴは試作型のムーバブル・フレームを保有しており、リック・ディアス以後の機体として格闘戦用MSのフレーム設計も行っていた[12]。その後、開発の途中でフレームを可変MSに転用する案が持ち上がる。可変MS「デルタガンダム」として設計されたこの機体は、コンピューターによるシミュレーションの段階で変形時のバインダーの耐久性と駆動部のストレス、ムーバブルフレームの強度の問題が解決できず、可変機としての開発は一度断念され、可変機構導入の失敗から通常のMSに設計が戻された。機体自体のポテンシャルが高かったこともあり、その後、ガンダムMk-IIのムーバブルフレームのデータを受けて開発が再度進み、非変形型のMS百式として完成している。

可変機として設計された名残として、脚部の独立二層式のデュアルフロートアーマー、バックパックにフレキシブル・バインダーが装備されており、バインダー自体が可動肢として作動することで、AMBACや大気圏の整流作用などで機体の運動性を向上させている[21]。当初の目標であったデルタガンダムは0090年代にデルタプラスとして再設計されたうえ、設計データを流用することによって百式系列唯一の可変機として開発に成功している[注 10]。

可変機として設計された名残として、脚部の独立二層式のデュアルフロートアーマー、バックパックにフレキシブル・バインダーが装備されており、バインダー自体が可動肢として作動することで、AMBACや大気圏の整流作用などで機体の運動性を向上させている[21]。当初の目標であったデルタガンダムは0090年代にデルタプラスとして再設計されたうえ、設計データを流用することによって百式系列唯一の可変機として開発に成功している[注 10]。

百式はクワトロが搭乗した際にはピーキーな設定が施され、その高速戦闘による実戦データが収集された[22]。同一機体であってもクワトロ大尉が搭乗した仕様から大改修を受け第一次ネオ・ジオン抗争に投入された仕様が存在したとされている[23][注 11]。なお、型式番号はリック・ディアス(RMS-099 / MSA-099)の次の開発ゆえに100となり[6]、名称もそれに併せ、設計者であるナガノ開発主任によって「百年保つMS」となるような願いを込めて「百式」と命名された[12][注 12][注 13]。「γガンダム」とも呼ばれるリック・ディアスに続いて開発コードδが与えられており、百式自体にδガンダムの名称が当てられることもある[27](デルタガンダムについては後述)。

百式はクワトロが搭乗した際にはピーキーな設定が施され、その高速戦闘による実戦データが収集された[22]。同一機体であってもクワトロ大尉が搭乗した仕様から大改修を受け第一次ネオ・ジオン抗争に投入された仕様が存在したとされている[23][注 11]。なお、型式番号はリック・ディアス(RMS-099 / MSA-099)の次の開発ゆえに100となり[6]、名称もそれに併せ、設計者であるナガノ開発主任によって「百年保つMS」となるような願いを込めて「百式」と命名された[12][注 12][注 13]。「γガンダム」とも呼ばれるリック・ディアスに続いて開発コードδが与えられており、百式自体にδガンダムの名称が当てられることもある[27](デルタガンダムについては後述)。

機体構造頭部頭部にはImage Directive Encode (IDE) システム(画像管理型符号化装置)と呼ばれるセンサーを採用しており、精密照準時などには赤く発光する走査パターンが見られる[5]。加えて、これと並行する形でガンダムタイプ特有のデュアルアイも内蔵されている。

機体構造
頭部
頭部にはImage Directive Encode (IDE) システム(画像管理型符号化装置)と呼ばれるセンサーを採用しており、精密照準時などには赤く発光する走査パターンが見られる[5]。加えて、これと並行する形でガンダムタイプ特有のデュアルアイも内蔵されている。

装甲グリプス戦役時においてビーム兵器は既に標準装備であったため、MSのビーム対策は装甲による防護から機動性による回避へとシフトしつつあった[28]。そこで百式には機体の軽量化に加え、機動性および運動性の向上によってビームを回避(対応)する、という案が採用された[22]。回避行動、機体の軽量化においてシールドは不要になったため装備されていない[22]。 装甲には耐ビーム・コーティングとしての効果を持つエマルジョン塗装の一種が施されており[5]、これは資源衛星で偶然発見された特殊材料を調合し生成された皮膜剤を用いた「真正コーティング」となる[23]。しかし、普通のMSよりは十分に耐えられるものの期待していた性能までは出せず、シミュレーション上で仮想敵のアムロ・レイが搭乗したRX-78-2 ガンダムと戦闘を行った際に同じ場所に3発被弾して敗れている[29][注 15]。この塗装には処理の過程で金属光沢をもたらす薄膜ラミネート処理もなされており、「超強化プラスチック」としても定義付けられるものである[22][注 16]。

装甲
グリプス戦役時においてビーム兵器は既に標準装備であったため、MSのビーム対策は装甲による防護から機動性による回避へとシフトしつつあった[28]。そこで百式には機体の軽量化に加え、機動性および運動性の向上によってビームを回避(対応)する、という案が採用された[22]。回避行動、機体の軽量化においてシールドは不要になったため装備されていない[22]。 装甲には耐ビーム・コーティングとしての効果を持つエマルジョン塗装の一種が施されており[5]、これは資源衛星で偶然発見された特殊材料を調合し生成された皮膜剤を用いた「真正コーティング」となる[23]。しかし、普通のMSよりは十分に耐えられるものの期待していた性能までは出せず、シミュレーション上で仮想敵のアムロ・レイが搭乗したRX-78-2 ガンダムと戦闘を行った際に同じ場所に3発被弾して敗れている[29][注 15]。
この塗装には処理の過程で金属光沢をもたらす薄膜ラミネート処理もなされており、「超強化プラスチック」としても定義付けられるものである[22][注 16]。

武装固定武装として頭部に60mmバルカン砲を2門、腰部にリック・ディアスやネモと同じビームサーベルを2本装備している。携行武装としては下記のビーム・ライフルのほか、リック・ディアスのクレイ・バズーカも使用する。ビーム・ライフルボウワ社製(型式番号:BR-M-87)。出力2.8MW、装弾数9発、推奨ジェネレーター出力1,850キロワット。のちのディジェも標準兵装として携行する。一年戦争時に少数配備されたジム・スナイパーII用のXBR-M-79Sを0087年にEパック式に改造したもので[32]、出力も強化されており当初の数倍の性能をもつ[5]。M-79SのエネルギーCAPデバイスと同型のEパックは「スネイル・タイプ」と呼ばれ[32]、リック・ディアスのビーム・ピストルにも採用されているとも言われる[32]。性能や使い勝手もよく、癖の少ない優良なビーム・ライフルとされるが、少数のエース機に配備されるに留まり、後継型として[33]ビーム・バヨネットを装備したバリエーション(型式番号:BR-M-87BB)[32]も試作のみに終わっている[33]。殆どの場合、右手で使用されるが第50話ではハマーンのキュベレイに右腕を切断されたため、背部のハードポイントに装備して射撃している。『ΖΖ』第32話では、Ζガンダム専用のタイプのように銃口からビーム刃を形成している。

武装
固定武装として頭部に60mmバルカン砲を2門、腰部にリック・ディアスやネモと同じビームサーベルを2本装備している。携行武装としては下記のビーム・ライフルのほか、リック・ディアスのクレイ・バズーカも使用する。

ビーム・ライフル
ボウワ社製(型式番号:BR-M-87)。出力2.8MW、装弾数9発、推奨ジェネレーター出力1,850キロワット。のちのディジェも標準兵装として携行する。
一年戦争時に少数配備されたジム・スナイパーII用のXBR-M-79Sを0087年にEパック式に改造したもので[32]、出力も強化されており当初の数倍の性能をもつ[5]。M-79SのエネルギーCAPデバイスと同型のEパックは「スネイル・タイプ」と呼ばれ[32]、リック・ディアスのビーム・ピストルにも採用されているとも言われる[32]。性能や使い勝手もよく、癖の少ない優良なビーム・ライフルとされるが、少数のエース機に配備されるに留まり、後継型として[33]ビーム・バヨネットを装備したバリエーション(型式番号:BR-M-87BB)[32]も試作のみに終わっている[33]。
殆どの場合、右手で使用されるが第50話ではハマーンのキュベレイに右腕を切断されたため、背部のハードポイントに装備して射撃している。
『ΖΖ』第32話では、Ζガンダム専用のタイプのように銃口からビーム刃を形成している。

メガ・バズーカ・ランチャー百式の特徴的な武装(型式番号:FHA-02MI[34])。百式とほぼ同じ全長のメガ粒子砲であり、本兵装自体にもスラスターが設置されている。クワトロの要請などにより必要に応じてアーガマのカタパルトデッキから巡航形態で射出され、射撃の際には砲身が伸びて左足をかけるステップアームがせり出し、左右の手をかける部分が開いて百式本体に固定され、射撃形態をとる。劇中では、百式の出撃後に本兵装が射出されると百式がステップアーム部分に手をかけ、発射時まで担ぐようにしながら戦闘宙域へ向かうことが多い。小説版では本兵装の推力と百式の推力を合わせることで、Ζガンダムの推力と同等になるとされる。絶大な破壊力を持つ一撃必殺の兵器として見られがちだが、実際にはドゴス・ギアのカタパルトを貫通できなかったり、作中でも「大きい目標は1発で致命傷とはいかない」と明言されている。また、発射に必要なエネルギーをチャージするのに時間がかかる上、莫大なエネルギーを必要として随伴機(レストアされたゲルググ)による再チャージを用いても連射が不可能という、極端に扱いが難しい兵器だった。ただし、劇場版ではメタスと連結させることで数回発射している。最終決戦では、アクシズ軍先陣のガザC部隊を一撃で全滅に追い込むもののガザC部隊を全滅させた直後に本兵装はハマーン・カーンによって破壊された。第一次ネオ・ジオン抗争では百式が再投入されたものの、本兵装は再投入されなかった。OVA版『機動戦士ガンダムUC』にも登場。銃架が取り付けられており、ネェル・アーガマの甲板に設置された状態で、コンロイ・ハーゲンセン搭乗のジェガン(エコーズ仕様機)が使用した。本兵装は宇宙空間でのみ使用され、大気圏内や地上では使用されない。ただし、ゲーム作品では百式の標準兵装として設定され、随伴機を必要とせずに大気圏内や地上でも使用可能となっている。

メガ・バズーカ・ランチャー
百式の特徴的な武装(型式番号:FHA-02MI[34])。百式とほぼ同じ全長のメガ粒子砲であり、本兵装自体にもスラスターが設置されている。
クワトロの要請などにより必要に応じてアーガマのカタパルトデッキから巡航形態で射出され、射撃の際には砲身が伸びて左足をかけるステップアームがせり出し、左右の手をかける部分が開いて百式本体に固定され、射撃形態をとる。
劇中では、百式の出撃後に本兵装が射出されると百式がステップアーム部分に手をかけ、発射時まで担ぐようにしながら戦闘宙域へ向かうことが多い。小説版では本兵装の推力と百式の推力を合わせることで、Ζガンダムの推力と同等になるとされる。絶大な破壊力を持つ一撃必殺の兵器として見られがちだが、実際にはドゴス・ギアのカタパルトを貫通できなかったり、作中でも「大きい目標は1発で致命傷とはいかない」と明言されている。また、発射に必要なエネルギーをチャージするのに時間がかかる上、莫大なエネルギーを必要として随伴機(レストアされたゲルググ)による再チャージを用いても連射が不可能という、極端に扱いが難しい兵器だった。ただし、劇場版ではメタスと連結させることで数回発射している。
最終決戦では、アクシズ軍先陣のガザC部隊を一撃で全滅に追い込むもののガザC部隊を全滅させた直後に本兵装はハマーン・カーンによって破壊された。第一次ネオ・ジオン抗争では百式が再投入されたものの、本兵装は再投入されなかった。
OVA版『機動戦士ガンダムUC』にも登場。銃架が取り付けられており、ネェル・アーガマの甲板に設置された状態で、コンロイ・ハーゲンセン搭乗のジェガン(エコーズ仕様機)が使用した。
本兵装は宇宙空間でのみ使用され、大気圏内や地上では使用されない。ただし、ゲーム作品では百式の標準兵装として設定され、随伴機を必要とせずに大気圏内や地上でも使用可能となっている。

その他劇場版第三部『機動戦士ΖガンダムIII A New Translation -星の鼓動は愛-』では、戦闘中に拾得した戦艦の装甲片をシールド代わりに使用していたり、ティターンズの量産型MSハイザック用のシールドを代用している。

その他
劇場版第三部『機動戦士ΖガンダムIII A New Translation -星の鼓動は愛-』では、戦闘中に拾得した戦艦の装甲片をシールド代わりに使用していたり、ティターンズの量産型MSハイザック用のシールドを代用している。

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