MS-06ザクⅡFZ（狙撃改修機）

宇宙世紀0080 後に終戦間際と位置づけされる頃、見捨てられた地球のキンバライト基地ではノイエンビッター少将の元、細々と反抗作戦を続けていた。補給物資も途絶え、MSの支給など望むべくもなく、それでも壊れたMS同士で補完し合い独自の改修を続けて部隊を維持していた。唯一残された後期型のザクもバックパックに不調をきたしていた。何度フットペダルを踏み込み出力を上げてもメインスラスターは反応しない。

『くそっ！』

コクピットの中で短く悪態をつき煙草を咥える。戦争の勝敗はもう決まっていると世間は言うが、そんな事はない！祖国の為、そして基地司令のノイエンビッター少将の為と抗ってきた俺たちが負けるわけがない。いや、負けるわけにはいかない。背もたれに寄りかかり紫煙を燻らしながらこれからの事を考える。だが、自分のMSはこの通り、一向に動く気配がない。ならいっそ自爆特攻でも仕掛けるか？とも思ったがそれでどれ程の戦果を得られるわけでもない。では、コレは？アレは？思考していたその時、コクピットの外が騒がしくなっている事に気付いた。ハッチを解放すると、整備兵の持っていたラジオから流れる緊急放送が聞こえた。その内容は戦争の終わりを告げるものだった。

『終わった‥‥のか？』

ふざけるな‥‥ふざけるな！じゃあ死んだ言った部下達の無念はどうなる！？故郷の為とこんな地の果てまできた俺たちの想いはこれで終わりなのか！？ふざけるんじゃねえ！こんな所で終われるか！例え何年潜んででも俺たちは勝利するんだ！

終戦放送が流れる中、大尉の目は死ぬ事なくむしろ今まで以上の炎を宿し燃え盛る。そしてその燃える目の先では、ゲリラ活動で破壊されたザクⅠのスナイパータイプがトラックに乗せられ搬入されてきた所だった。目の前を通るトラック。乗せられたザクⅠは正面を著しく損傷していた。だけど‥‥コクピットから乗り出して、過ぎ去っていくトラック見つめる大尉は呟く

『背部は‥‥使える‥か？』

そして、3年の月日が流れ時は宇宙世紀0083。あの時のザクは改修され狙撃機体として今蘇る。

『さぁ、やってやりましょう少将。星の屑成就の為に。』

ニヤリと笑い今大尉はノイエンビッター少将と共に新たな戦争を始めようとしていた。

はっずいわぁ。いやーはっずいわぁ。でも、書いちゃうんだよなぁ！だってこれが脳内設定なんだから！ノイエンビッターがこの頃からキンバライト基地にいたかは不明ですが、もし間違ってても優しく指摘して下さい‥‥

ティエレンみたいな膝シールド付けたらカッコ良くね？と思い、作ってみました。このザクは新しい！っと思っていた矢先、プレバンで似た様なザクが販売されたのを見て変な笑いが出ました。ですよねー。みんな考えますよねー。

デカールは控えめに。そしてウェザリングもあまりしない様にしたつもりでしたが‥‥ちょっと濃くなってしまいました‥‥

腰にMMPマシンガンをマウントできる様に引っ掛けをプラ板でつくりました。

最後までご覧いただき有難うございました。イイネを頂けたら飛び跳ねて喜びます。また次回もよろしくお願いします。