ご覧いただきまして有難うございます。
HGUC040のザクⅡと旧キットMSVのミキシングビルドになります。
例の如く機体解説は様々な書籍などからの良いとこ取りになりますので温かい目で見守って頂けると幸いです。
尚悪役機でエントリーしたものの、覗き専門の小悪党と言った所でしょうか(笑)
ミノフスキー粒子散布下における偵察任務は従来の偵察機では機能的にそぐわない物となっていた。
同条件下における偵察機の必要な能力は、
①大口径の光学系レンズによる画像(映像)収集能力
②目標に対しての急接近や緊急離脱の為の機動性
③敵陣深く潜り込む必要が有る為一定の交戦リスクが伴う為無事に得た情報を持ち帰る為の堅牢な装甲
この様な条件に当てはまるのがMSだったのである。
MSによる強行偵察の歴史は古く、ジオン独立戦争(一年戦争)開戦前に遡る。UC0075年、MS-05ザクⅠシリーズの量産・配備が開始されるほぼ同時期と言われている。当時はもちろん偵察専用機などは存在せず、通常モデルのMSがメインカメラにて画像収集を行っていた。そして独立戦争開戦時までこれは続き、その時点での主力機であるMS-06Cへと引き継がれるのである。
独立戦争開戦後、華々しい戦果の裏でジオン軍上層部は頭を悩ませていた。それは主力兵器であるMSの想定外の損耗率の高さである。当初MSによる電撃作戦等により短期決戦を目論んでいたジオン軍上層部は、より高い攻撃力をMSに与える為戦術核の使用を決定した。核攻撃を行う為にMS-06Cは放射能や強力な電磁波等から機体とパイロットを守る為、鉛など高比重な金属や液体を装甲内に封入するなどの追加装備が必要となり、結果全備重量で100t近い物となってしまったのだ。当然これら重量増は機動性や連続稼働時間を損なう物となり、当初開戦を決断するに至るMS-06Aでの目算とは異なる結果となったのである。そこで偵察に特化した機体の製造を決断する事になった。MS-06Eの誕生である。
MS-06E ザク・強行偵察型は非常に優秀な機体であった。メインカメラを望遠タイプの物に換装し、機体各部にサブカメラを装着。更にガンタイプのカメラを持たせるなど念の入れようであった。更に機体の主推進器はMS-06Sの物を流用、更に胸部にも緊急脱出用の推進機を追加しており、パイロットはGスーツの着用が必要とされていた。メインカメラは望遠タイプに換装のみならず、上方向への可動も行える様に変更されていた。また緊急脱出時事のパイロットへの負担を減らすため、3Dナビゲーションが装備されており、効率良くデブリの回避等行えたとの事である。しかしこの機体をもってしても連邦軍との物量差を埋めるのは難しく、より効率の良いオペレーションを行う為更なる能力向上版の偵察機が必要となったのである。
この様な経緯で開発されたMS-06E-3、通称ザクフリッパーはMS-06Eをベースとしており、ザクのアイデンティティーであるモノアイを無くすまでして作られた機体なのである。メインカメラは高精度3眼式へと変更され、バックパックには6枚の可動式ブームを持つ多機能高感度センサーが搭載されており、より高度な情報収集が可能となっていた。尚フリッパーの愛称はパタパタと動くブームが足ヒレの様であったため付けられたとの説がある。
MSによる強行偵察の歴史はざっとこんな感じみたいですね。
初めてこのフリッパーを見た時はかなりの衝撃を覚えましたね。
武器持っていないし頭の形がザクじゃないし・・・
しかし子供の頃から少し変わっていた?サカ助少年は自衛隊のRF-4E等好きだったこともあり興味をもっていました。でも当時の自分のお小遣いではガンプラのまとめ買いなど出来る訳も無く、普通の(笑)ザクとか買っていました。今回のフリッパーは既にプレミア価格が付いていた物でしたが、連れが少し前にプレゼントしてくれたもので、何とか形にしたいと思っていました。
まずバックパックの移植ですが、基本そのままストレート組みになります。最初は意外としっかりしていた6枚のブームはだんだんと緩くなり今ではプラプラになっています(笑)ちなみにキット付属のデカールはかなり劣化しており、所々千切れてしまったりと散々な思いをする事に。
あとフリッパーの頭部も難儀しましたね。
最初首の部分がやたら長くて恰好悪かったので、短く切り詰めパテで埋め、結局本体側のポリキャップも切り飛ばしプラ棒埋め込んだり(T_T)
おかげで左右の首振りしかできません。もっとも3眼式のカメラが上下動するので問題なし!と言い聞かせました(笑)
正直もっと簡単に作業が進むと思っていたのですが、今回は結構産みの苦しみを味わう事となりました。先の首の軸以外にも、何度表面処理をやり直しても浮き上がる太腿の加工痕や頭部アンテナが折れて破片が見つからなくなって仕方なく100均のソーイングセットの針を利用したり・・・あと動力パイプも製作途中で部材が切れて好みの太さに仕上がらなかったり・・・
基本脳内シュミレーションと現物合わせでやり繰りしてきた為今回はかなり難儀してしまいました。あと写真撮影の際色々ポージングさせようとしたらあちらこちらで塗装が剥げてしまいリタッチの嵐となり断念せざる負えない状況でした。
ザクⅡC型に起源を持つ強行偵察シリーズ、その繋がりを感じて頂けていれば幸いです。
最後までお付き合い頂きまして有難うございます。
やはりミキシングビルドは難しいですね・・・
コメント
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コメント失礼致します!😚
とてもカッコイイですね!🤩
制作お疲れ様でございます!😆
私も以前ザクフリッパー制作したのですが、参考にする資料間違えてしまったのか…何だか《おとぼけ顔》になってしまいました…😂
サカ助さんのフリッパーは
《キリッ》としていてとてもカッコ良く
素敵でございますね!😍
テンション上がりました!
ありがとうございます!🤗
hidetanさん、コメント頂きありがとうございます。
私のフリッパーはただガッチャンコしただけなのでお恥ずかしいです。
hidetanさんのフリッパーは旧キットをベースに可動もデザインもガッツリ手が入っていて憧れます!
いつかは私も真に自分のイメージをしっかり形に出来るようになりたいですね。強いて言えば、今回のフリッパーも以前製作した強行偵察型もそれまで作ったザク達と並べた時に、同じザクの派生型として統一性があるように意識はしていますね。
色々勉強させて頂きます、宜しくお願いします。
圧巻のミキシングですね。素のE型含め、揃い踏みの図もいいですね。
Fujiwaraさんコメント頂きまして有難うございます。
行き当たりばったりの突貫工事でしたので圧巻等と言っていただくとなんだかお恥ずかしいです。前にE型作っていたので、基本製作は割とすんなりでしたが、E-3独自の部分では泣かされました。
それでも06Eとフリッパーが並んだ姿は自分でもちょっと感動でした。
あと06Eと比較して、フリッパーは小細工により少しだけ脇の角度広く開けるようになったんですよ!
少しだけですけどね(笑)
素敵なプレゼントをして下さる、素敵な奥様ですね!😄
超貴重な旧キットではないですかっ!
非常に良いお仕事をされているので、当方としては塗装前の改修萌えショットが見て見たいですw、
@nyanpi14さん、コメント頂きまして有難うございます。
残念ながら連れとは入籍しておらず奥様ではないのです・・・すいません。本人には素敵な奥様と言っていただいた旨お伝えしておきます。
フリッパーについては、失敗できないというプレッシャーと作りたい欲望の間で揺らぎつつも、結局欲望まっしぐらで作った為色々後悔がありますね。出来る事ならもう一回じっくり考えてから作りたいですね。
塗装前の改修萌えショットについては・・・思い付きでパーツごとに作っては塗装しちゃうのでないんですよね、すいません。
もっともそれだから今回の頭部の様な失敗しちゃうんですよね、これからは塗装前の改修萌えショットを撮って、しっかり全体バランスを確認するようにします。
今後もよろしくおねがいします(*’ω’*)
これは、大変失礼致しました!
良きセンスをお持ちで、よろしくお伝え下さいませ!
製作に関しては、個人それぞれですから、ご自分の流儀で良いと思いますから、お気になさらずに今まで通りサカ助氏流でお願いします。余計言いました、すみません🙇
変に気を遣わせてしまったようですいません、もともと連れとはガンプラ製作がもとで知り合ってますので。
正直製作については、本塗装前に組み上げてバランスチェックとかしたいのですが、ついつい先が見たくて見たくて(笑)
いい歳してオツムはお子ちゃまなんですね、これからも良きアドバイス頂ければ幸いです。
カッコいい!
ザクフリッパーはいつか自分も(以前作った強行偵察型とのコンパチでお手軽に)作ってみたいなぁと思ってましたが確かに旧HGUCとのミキシングだと首のところが厄介そうですね^^;
グッドプロポーションの偵察型が二体揃ってると絵になりますね(≧∀≦)
hologramCOZさん、コメントありがとうございます。
強行偵察型2種類を並べるのはずっとやりたかったので達成感がありますね、でも発作的に製作開始したためもっと上手く出来たのではと後悔も多々。最初からHGUC040の頭部のポリキャップ受け部をフリッパーの底に埋め込む方向で作業しておけばよかったですね。
hologramCOZさんの作品は以前から拝見させて頂いてます、自分が諦めた首の可動をしっかりされており凄いと思っていました。コンパチ化出来ると素敵ですね!期待しています。
コメント失礼します。
悪役機でも覗き専門の小悪党ですか😁、こういう機体も戦争には必要ですよね、他のガンダムシリーズでも絶対にこんな機体がいるはず🤔。
ミキシングも素晴らしく、頭はもちろんバックパックもいいですね😄。
SC30さんコメント頂き有難うございます。
1stガンダムのみならず、世界観のしっかりした作品は目立たなくても様々な役割の機体が存在していて面白いですよね!
ミキシングに関しては正直まだまだでして・・・
個人的には遊べる実用強度を目標に作っているつもりなのですが、今回のフリッパーはおっかなびっくりしながら触る感じですので(笑)
見た目と強度の両立を目指しまだまだ精進が必要ですね、またコメント宜しくお願いします!
失礼します。「フリッパー」は自分が大好きな機体でして😊この異業種感が堪りません🤤 ミキシングとの事ですが此ほどの工作を拝見出来て感動です😍 あっ、「覗き専門の小悪党」の下りはツボりました🤣
みずかトモカサさん、いつも楽しいコメント有難うございます。
能力特化型はやはり独特な形状になりますよね、でもそこが素敵なんだと思います。正直今回のフリッパー君はもっと簡単に進むと思って製作し始めたのですが思いの外難儀、自分の未熟さをただただ痛感させられました。あと覗き専門小悪党は、今回の悪役機のお題を見た時思いついたもので、フリッパーを作るきっかけになりました。
宜しければまたコメントおねがいします、有難うございました。
ファーストガンダム、特にザクシリーズが好きで、製作の大半はザクという偏った出戻り中年モデラーになります。ここ数年はパール・メタリック塗装を多く行っています。
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