SEEDアクションシステムのちょっとした応用

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 ライフリのパチ組みです。シードアクションシステムが面白かったので感じたことや思いついたポージングを投稿していこうと思います。ポージングにのみ注目したレヴューみたいなもんです。ポーズと構図は動かしてて適当に思いついたものなので特にネタバレはありません。

 個人的には「ガンプラのポージング=ケレン味のある戦闘ポーズを付けること」って認識になんとなくなってることにはモヤモヤする気持ちがあるのですが、ただ今回はシードの機体ということでバキバキにケレン味ましましで写真を撮って行きます。このSEEDアクションシステムは塗装後も機能するものなのか・失われるものなのか、クリアランスなんかもできるだけ見ていきます。あとは今回色付きのライティングも試していこうと思います。

 個人的には「ガンプラのポージング=ケレン味のある戦闘ポーズを付けること」って認識になんとなくなってることにはモヤモヤする気持ちがあるのですが、ただ今回はシードの機体ということでバキバキにケレン味ましましで写真を撮って行きます。このSEEDアクションシステムは塗装後も機能するものなのか・失われるものなのか、クリアランスなんかもできるだけ見ていきます。あとは今回色付きのライティングも試していこうと思います。

 当然のごとく腕組みもできます。胸の少し出っ張っている部分が、腕と腕の間の隙間にくるようにすると腕組みしやすいです。キットはウイングの取り付け位置など少しアレンジも加えています。

 当然のごとく腕組みもできます。胸の少し出っ張っている部分が、腕と腕の間の隙間にくるようにすると腕組みしやすいです。キットはウイングの取り付け位置など少しアレンジも加えています。

 SEEDらしいバキバキにイカリ肩にしたポーズも容易です。変形機構の都合で構造がそもそも違うHGアリオスやハルート並みに、真上まで上がります。気を付けて肩をあげれば、塗装剥げが起こるような摩擦を避けて動かせるくらいの余裕があります。

 SEEDらしいバキバキにイカリ肩にしたポーズも容易です。変形機構の都合で構造がそもそも違うHGアリオスやハルート並みに、真上まで上がります。気を付けて肩をあげれば、塗装剥げが起こるような摩擦を避けて動かせるくらいの余裕があります。

 下にうつむける首を活かして、下方向への射撃ポーズ。いや胸の突起で下見えないだろって気もするので、顔を少し横にそらしたほうが自然だったかもしれません。

 下にうつむける首を活かして、下方向への射撃ポーズ。いや胸の突起で下見えないだろって気もするので、顔を少し横にそらしたほうが自然だったかもしれません。

 こんな角度で首曲がるの初めて見た。いわゆる股間ガン見立ちポーズみたいに、かっこいいとされる向き方を過剰にやった結果、人によっては違和感を覚える見た目になるやつですね。ポージング自体は鉄板のもので、構図は対角線のラインを意識しつつど真ん中に目立つ色味のシールドを添えていい感じ、のはずがただ一点おかしな要素が潜り込むことで不気味の谷に入ってしまった感じです。でもなんか一周回って好きな写真かも。

 こんな角度で首曲がるの初めて見た。いわゆる股間ガン見立ちポーズみたいに、かっこいいとされる向き方を過剰にやった結果、人によっては違和感を覚える見た目になるやつですね。ポージング自体は鉄板のもので、構図は対角線のラインを意識しつつど真ん中に目立つ色味のシールドを添えていい感じ、のはずがただ一点おかしな要素が潜り込むことで不気味の谷に入ってしまった感じです。でもなんか一周回って好きな写真かも。

 地面に手を差し伸べるようなポーズは女の子座りでギリできるくらいです。膝立ち自体もまあ標準ってくらいで格段良いわけではないです。足首は真横までキレイに曲がって接地できますが、フリーダムに接地して戦ってる印象があまりないので今回は空中の写真を中心に撮りました。 フリーダムの羽は黄色系のライティングが合う気がしますね。無印SEEDでアスランと和解した時の夕日にあたった羽の色みたいに、ライティングで羽を青緑に見せるのも綺麗だと思います。

 地面に手を差し伸べるようなポーズは女の子座りでギリできるくらいです。膝立ち自体もまあ標準ってくらいで格段良いわけではないです。足首は真横までキレイに曲がって接地できますが、フリーダムに接地して戦ってる印象があまりないので今回は空中の写真を中心に撮りました。

 フリーダムの羽は黄色系のライティングが合う気がしますね。無印SEEDでアスランと和解した時の夕日にあたった羽の色みたいに、ライティングで羽を青緑に見せるのも綺麗だと思います。

 ・首のパーツは下側がボールジョイントでなく回転軸になっています。おそらくボールジョイントだと、首を上に向かせようとすると同時に後ろにも倒れて動いてしまって首回りとぶつかりやすいことから、純粋に上下方向のみに絞って動く工夫をしたんだと思います。・肩のジョイントは一般的なHGと違い肩側がボールジョイントです。おそらく胴側にボールジョイントがあっても胴に干渉してボールの可動範囲をフルに活かせないので、「胴側は肩を胴から外へ前へ遠ざける可動」・「肩側はその先の干渉物のない所で自由に回る可動」と役割を分けているのだと思います。・股の関節は上下にスライド可。飛び出すようなダイナミックな足の見せ方をするためと、単純に腰アーマー周りとの干渉を避けるためのスライド機構かと思います。これは足技のあるジャスティスのが活かせそうです。足ごと下に引っ張ってスライドさせてたら軸の根本が若干白化した気がするのでちょっと注意。・サイドアーマーはボールジョイントですが、上側だけ斜めにカットされており上方向に上げやすくなっています。・足首の前後の可動は、足先を伸ばした方は少し前後の接地性が悪いです。おそらくカカトの上にボールジョイント軸があるせい。・SEEDアクションシステムじゃないけど、アンクルアーマーは面白いです。カカトの方から付けるタイプで、ボールジョイントなんですけど受けの方はCジョイントみたいにくりぬかれてて端にちょっぴりストッパーの出っ張りがある程度です。このおかげで

 ・首のパーツは下側がボールジョイントでなく回転軸になっています。おそらくボールジョイントだと、首を上に向かせようとすると同時に後ろにも倒れて動いてしまって首回りとぶつかりやすいことから、純粋に上下方向のみに絞って動く工夫をしたんだと思います。

・肩のジョイントは一般的なHGと違い肩側がボールジョイントです。おそらく胴側にボールジョイントがあっても胴に干渉してボールの可動範囲をフルに活かせないので、「胴側は肩を胴から外へ前へ遠ざける可動」・「肩側はその先の干渉物のない所で自由に回る可動」と役割を分けているのだと思います。

・股の関節は上下にスライド可。飛び出すようなダイナミックな足の見せ方をするためと、単純に腰アーマー周りとの干渉を避けるためのスライド機構かと思います。これは足技のあるジャスティスのが活かせそうです。足ごと下に引っ張ってスライドさせてたら軸の根本が若干白化した気がするのでちょっと注意。

・サイドアーマーはボールジョイントですが、上側だけ斜めにカットされており上方向に上げやすくなっています。

・足首の前後の可動は、足先を伸ばした方は少し前後の接地性が悪いです。おそらくカカトの上にボールジョイント軸があるせい。

・SEEDアクションシステムじゃないけど、アンクルアーマーは面白いです。カカトの方から付けるタイプで、ボールジョイントなんですけど受けの方はCジョイントみたいにくりぬかれてて端にちょっぴりストッパーの出っ張りがある程度です。このおかげで

 アンクルアーマーが足首に引っ掛からず、足に追従するように動きます。アンクルアーマーは足首に輪っかのように入ってるだけ、みたいな軽やかさがあります。軟骨のように間に挟まってます。横方向にのみジョイントが弱く・力を逃がすようになっているので、アンクルアーマーが周りに力が掛かるほど引っ掛かりません。当たってはいるけど、塗装が剥げるほどは摩擦はかからなそうに見えます。くっ付いてるけどくっ付いてない、みたいな矛盾したものを両立した良いとこどり感があってこれは面白いと思いました。ただ、横から見たらジョイントが丸見えになる角度があるのでそこが気になる人はいるかもしれません。

 アンクルアーマーが足首に引っ掛からず、足に追従するように動きます。アンクルアーマーは足首に輪っかのように入ってるだけ、みたいな軽やかさがあります。軟骨のように間に挟まってます。横方向にのみジョイントが弱く・力を逃がすようになっているので、アンクルアーマーが周りに力が掛かるほど引っ掛かりません。当たってはいるけど、塗装が剥げるほどは摩擦はかからなそうに見えます。くっ付いてるけどくっ付いてない、みたいな矛盾したものを両立した良いとこどり感があってこれは面白いと思いました。ただ、横から見たらジョイントが丸見えになる角度があるのでそこが気になる人はいるかもしれません。

 切りかかるポーズを、アングルとライティングを変えて。 投げれるシールドはスピード感と動きの方向を演出できるものと捉えて、前ボケさせて進行方向を強調するように置いてみました。

 切りかかるポーズを、アングルとライティングを変えて。

 投げれるシールドはスピード感と動きの方向を演出できるものと捉えて、前ボケさせて進行方向を強調するように置いてみました。

 俺のフリーダムは敵を真っ二つにする。より画面手前に向かっているように見せるため、脛から先の脚部は見えなくなるように撮ってみました。シードの敵機体を持っていないので敵機は水星キットで代用していきます。

 俺のフリーダムは敵を真っ二つにする。より画面手前に向かっているように見せるため、脛から先の脚部は見えなくなるように撮ってみました。シードの敵機体を持っていないので敵機は水星キットで代用していきます。

 アニメのように真上を向けるキットってほぼ存在しない印象なので、少しでもより上へと顔を向けるのはとてもありがたいです。完全に真上向いてたり、首にパースがかかるほど猛烈に首を動かしている作画は二次元の嘘なのでそもそも立体では再現不可能なんですけど、上下に動く幅が少しでも増えるのは表情付けをする意味で大きいと思います。怒ってるのか・何も言い返せずうつむいてるのか、表情筋のないガンダムにとってヒサシや目の角度・目の輝き方がなによりモノをいうので、そのニュアンスを調整しやすくなるのはでかいです。

 アニメのように真上を向けるキットってほぼ存在しない印象なので、少しでもより上へと顔を向けるのはとてもありがたいです。完全に真上向いてたり、首にパースがかかるほど猛烈に首を動かしている作画は二次元の嘘なのでそもそも立体では再現不可能なんですけど、上下に動く幅が少しでも増えるのは表情付けをする意味で大きいと思います。怒ってるのか・何も言い返せずうつむいてるのか、表情筋のないガンダムにとってヒサシや目の角度・目の輝き方がなによりモノをいうので、そのニュアンスを調整しやすくなるのはでかいです。

 胴体は横にそらせて、前後にも2つ可動軸があります。色々動かしても腹回りは首の薄皮一枚でクリアランスが確保されてる感じがします。少しヤスったりするのがよさそうですが、とはいえ体の中心でよく動く場所・よく見える場所なのでここは一番塗装剥げ対策に頭を悩ませることになりそうかなーと思いました。

 胴体は横にそらせて、前後にも2つ可動軸があります。色々動かしても腹回りは首の薄皮一枚でクリアランスが確保されてる感じがします。少しヤスったりするのがよさそうですが、とはいえ体の中心でよく動く場所・よく見える場所なのでここは一番塗装剥げ対策に頭を悩ませることになりそうかなーと思いました。

 羽は浮き輪のような位置に動かせたりでよく動かせるので、けっこう干渉を避けるように動かせる印象です(ぶつかるのも自由だけど)。羽が積層になってますが割とクリアランスは確保されてます。ただ、回転軸付近はさすがに動かしてたらいつか摩擦がかかりそうです。

 羽は浮き輪のような位置に動かせたりでよく動かせるので、けっこう干渉を避けるように動かせる印象です(ぶつかるのも自由だけど)。羽が積層になってますが割とクリアランスは確保されてます。ただ、回転軸付近はさすがに動かしてたらいつか摩擦がかかりそうです。

 EGストライクと。 こういうライトは画角に入れちゃってもそういう背景として成り立つ感じがしますね。色付きライトはパチ組みでもなんか少しリッチに見える、特に赤色のライトは。

 EGストライクと。

 こういうライトは画角に入れちゃってもそういう背景として成り立つ感じがしますね。色付きライトはパチ組みでもなんか少しリッチに見える、特に赤色のライトは。

 長々と書きましたが全体的にみて、ライフリは「これができるならこういうのもできるかな?」とまだ見ぬ表情を色々探したくなるようなアクションモデルとしての楽しさがありました。保持力と渋みも丁度良く、ポージングの想像力に横を差すようなストレスがかかりません。そしてただよく動くだけじゃなくて意匠との干渉を避けて動かせるようにも工夫されてる印象も受けました。膝関節とかあまり隙間がないですが、クリアランスも全体的に配慮されてると思います。まあ結局動かしてたらいつかは塗装剥げするものですが、完成写真撮ってるうちは持ってくれそうだと感じました。 最近はバンダイホビーサイトなんかのポージング解説記事でも、アングルや構図についても触れてくれてるものを見かけます。ポージングとアングルは不可分なものですし、アングルも「つくるもの」みたいな認識ができるとよりガンダムの表情付けは豊かになっていきそうです。直近で発売されたアクションベース7も強度や自由度など評判がよさそうで、こういう方向性の創作も推してく感じなのかな、と思います。 フリーダムもやっぱ格好いいですね。考えてたネタをライフリベースで作ってみようかな。SEED世代だけどSEEDそこまで好きじゃないみたいなモヤモヤがあったのですが、そういったモヤモヤを映画と共に解消してくれるような良いキットとなりました。

 長々と書きましたが全体的にみて、ライフリは「これができるならこういうのもできるかな?」とまだ見ぬ表情を色々探したくなるようなアクションモデルとしての楽しさがありました。保持力と渋みも丁度良く、ポージングの想像力に横を差すようなストレスがかかりません。そしてただよく動くだけじゃなくて意匠との干渉を避けて動かせるようにも工夫されてる印象も受けました。膝関節とかあまり隙間がないですが、クリアランスも全体的に配慮されてると思います。まあ結局動かしてたらいつかは塗装剥げするものですが、完成写真撮ってるうちは持ってくれそうだと感じました。

 最近はバンダイホビーサイトなんかのポージング解説記事でも、アングルや構図についても触れてくれてるものを見かけます。ポージングとアングルは不可分なものですし、アングルも「つくるもの」みたいな認識ができるとよりガンダムの表情付けは豊かになっていきそうです。直近で発売されたアクションベース7も強度や自由度など評判がよさそうで、こういう方向性の創作も推してく感じなのかな、と思います。

 フリーダムもやっぱ格好いいですね。考えてたネタをライフリベースで作ってみようかな。SEED世代だけどSEEDそこまで好きじゃないみたいなモヤモヤがあったのですが、そういったモヤモヤを映画と共に解消してくれるような良いキットとなりました。

フルバースト撮るのめっちゃ苦手

コメント

  1. @saishida 5か月前

    こういうキット解説みたいなのはとても助かりますね。

    • kisa 5か月前

      コメントありがとうございます!
       個人的に「どこが塗装剥げしやすそうか」みたいな情報ってもっと共有されてたらいいのになあと思ってたので、ポージングやキットの構造の話と合わせてそんな話題も入れてみました(zaku-kao8)

  2. 鈴木ジム2 5か月前

    良い意味で気持ち悪いぐらいよく動くんですねこれ😂
    SEEDアクションシステム、やり過ぎでしょw

    • kisa 5か月前

       コメントありがとうございます!
       良く動きますし、ポロポロしない保持力と丁度良い渋みがあるのもかなりでかいです。羽も股関節と同じく引き出し機構があるなど、よく動くって純粋な関節の可動範囲以外にも、「いかに干渉物を避けて動けるか」が大事なんだなーと考えさせられました(haro4)

  3. バックパックが上下逆ですよ!

    • kisa 5か月前

      コメントありがとうございます!
      あ、うっかり上下逆のまま写真撮っちゃった…
      ……ではなく、作ろうかなーと思ってたモチーフがこういうウイングの取り付け方になるので、どんな感じに見えるか試す意味でわざと逆に付けてます。
      ただ、たしかに普通に見たら明らかおかしいですねw

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