コメットインパルスⅡ

第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦で活躍したミーティアではあるが、

●小回りが利かず格闘戦に弱く、格闘戦時にユニットをパージする必要がある
●高火力を生かすマルチロックオンシステムを使うのに高い空間認識能力が求められる

という欠点の解消のために随伴機の開発がザフトで行われた。


随伴機に求められたスペックは以下の通り

●ミーティアの最大加速についていける推進力
●ミーティアの護衛としてMSによる格闘戦に対応できる機動力
●ミーティアとの同時射撃を行うため、ミーティアの30％を目標とした攻撃力（注1）
●ターゲットを補足、ミーティアへデータを送信する観測手としての機能（注2）

要求されたスペックを満たすためにミーティアをベースに小型化、再設計することとなった。

(注1）同時に多方向から攻撃することで回避が非常に困難になり同火力での敵被害が飛躍的に増加するため

(注2）複数の随伴機からの観測結果を解析、ターゲットの空間座標を演算することでパイロットの空間認識能力に頼らずにマルチロックオンを行う。
観測データはドラグーンのコントロールにも使われる量子通信により送信される

小型化したミーティアという事でC.O.M.E.T（コメット）
*CO*mpact *M*obilesuit *E*mbedded *T*actical Enforcer ＝ 小型モビルスーツ埋め込み式戦術強襲機
の名称で開発がスタートした。

コメットは英語で彗星を意味し、高い加速力と機動力により、尾を引いて飛ぶ様をイメージして二重の意味を含めている

ミーティアと同じく核エンジン搭載型MS用のアームドモジュールとして開発が始まったが、ユニウス条約の締結により核エンジン搭載型MSが使用できなくなったために開発が凍結された

ミーティアもユニウス条約により使用できなくなったが、コメット3機小隊により同様の運用ができると考え
ザクウォーリアのウィザードシステムのプランとして開発再開するもののエネルギー消費が大きく運用時間が短すぎるため再び開発凍結

本格的な開戦を控え、プラントの拠点防衛計画が立案された際、ユニウス条約による所有するMS数の制限に対し、戦闘機としてカウントされるインパルスは基地防衛にMS数を割きたくないという軍の思惑にマッチし、デュートリオンビームにより戦闘行動中にエネルギーの再充填ができるため、インパルスガンダム用のコメットシルエットとして三度目の開発がはじまった。

インパルスⅡ（ZGMF-X56S2)

●インパルスガンダムを宇宙用に再設計することで構造を単純化し、量産しやすくした機体

●敵との距離や状況によって被弾しやすい場所のみをフェイズシフトすることで消費電力を大幅に抑えたセミヴァリアブルフェイズシフト装甲の採用、部分的にフェイズシフトダウンを起こしているため機体色は判別しにくいグレー

●チェストフライヤー変形時に肩のスラスターがなぜか正面を向く構造欠陥を抱えていたので、可動式スラスターを増設し元の肩スラスターは装備固定用のマルチコネクタに変更された

●レッグフライヤーは地上で必要なショックアブソーバーやオートバランサーの精度を下げ、スラスターの数と推進剤積載量を増やしたため、同じフレームを使用しているが脚部の形状が大きく変更された

コメットシルエット

●フォースシルエットをベースにウィングを取り外し宇宙用に調整されたメインユニットに、上部に追加スラスターと通信ユニット、下部に大型のパワーセルユニットを増設、パワーセルユニットからのアームに接続した2本の総合複合兵装で構成される

●MA-X302マグナ・ハスタム総合複合兵装（ラテン語で巨大槍）は大出力のビーム砲、命中率を重視したマイクロミサイル、ミーティアと同じコーンスラスターをあわせたユニットである

●インパルスⅡに採用されたMA-V06大型複合兵装防盾システムを両側面に装備することで対艦攻撃能力を補っている

コメットインパルスⅡ（ZGMF-X56S2/η)

●η（イータ）はギリシャ文字の7番目であり、7番目に設計されたシルエットであるコメットシルエットを意味している

●3機小隊で運用され、同機間での観測情報をリンクする事で一般兵でもマルチロックオンシステムを使うことができる、しかしミーティア並みの速度に機動力を足した結果、運用できるパイロットが限られてしまった

●完成直後にユニウス条約が撤廃され量産化には至らなかったが、レクイエム、メサイヤの防衛戦では基地からデュートリオンビームを受けることで再出撃が早く、高い火力により高い戦果を収めた

武装について

●MA-V06大型複合兵装防盾システム

セミVPSを使用している事による防御力の低下、連合やオーブのビーム兵器の普及から大型の対ビームコーティングシールドと宇宙での拠点防衛＝敵戦艦の撃退　のために対艦大型ビームソードを複合した装備である。

MA-X302マグナ・ハスタム総合複合兵装の側面に取り付けられ、格闘時はアームを展開し自由に扱うことができる

●M73アンフィスバエナ高連射ビームガン

胸部のMMI-GAU25A 20mmCIWSは下方向に撃てず、フェイズシフト装甲に対して効果がないため撤去
機動性向上のため腰にスラスターを追加した結果、フォールディングレイザーが撤去
撤去された装備のかわりに導入された小型ビームマシンガンの銃身に鉈のようなブレードを付けた複合武器

ビームは低威力だが連射性能が高く、普段は膝にマウントされているが手に持って使用することもできる

（アンフィスバエナはローマの書物に書かれた空想上の生物で双頭の毒蛇）

●MA-BAR72 高エネルギービームライフル

MA-M20 ルプスを改良した先行生産されたインパルスガンダムと同じビームライフル
他の武装を使用する際は腰にマウントされる

SEEDらしい英語の頭文字を使った略称とか、仰々しい武器の名称とかを考えつつ、楽しく妄想しながら作りました。
模型の出来には満足していませんが、設定だけは上手く作れたと思っています。

今回もガンダムマーカーエアブラシによる塗装で、色はシャアレッドとかファントムグレーでコメット（彗星）っぽくしてみました。
作品が違う気がするけど気にしない。

明るいグレーは白とガンダムグレーを混ぜた色だったりします。
ガンダムマーカーに輪ゴムを巻くなどして滑り止めをして時計回りにひねると開封できるので、塗料皿で調合して戻す事で簡単にカスタムガンダムマーカーを作れたりするのでオススメです。


前回の投稿の最後に次回はTR-6と書いてギャプランⅡを作成していたのですが、TR-6に手足を付ける関節を自作した所でプレバンで発売されるヘイズルの付録にされてしまい心が折れたので、素組で完成としてしまいました。（自分は素組で作ったのは投稿しない方向です）

懲りずに次回予告ですが、面白そうなコンテストが無ければ次回はGアルケインを予定しています。
劇場公開記念で今更フルドレスがプレバンで出ちゃったらどうしよう…