【HG】ガンダムバエル【筆塗り塗装】

ASW-G-01　GUNDAM BAEL

　三百年前の厄災戦。それは、人類の総人口の４分の１を失う大戦であった。人間を虐殺するキラーマシンであるMA（モビルアーマー）を前に、人類は悪魔の名を冠するMSを生み出すことによって対抗した。

　人類の切り札、それは〈阿頼耶識システム〉と呼ばれる機体にパイロットを直接接続させることにより、機体の運動性能を飛躍的にブチ上げるというシステムであった。

　〈阿頼耶識システム〉は、莫大な戦闘力を手にすると同時に、人体にも強大な負荷を強いるという、残酷なものであった。つまり、MSに乗ることは〈悪魔との契約〉そのものだったのである。

　ガンダムバエルは、パイロットであるアグニカ・カイエルと共に、人類を勝利に導いた機体であり、厄災戦終結後に結成されたギャラルホルンの象徴とされた。ギャラルホルン本部で３００年の眠りについたアグニカとバエルは神格化されていき「バエルを操るものはギャラルホルンを統べる」という伝説を生み出していく。

　永き眠りの間、バエルと仲良くなろうとする者は度々現れるもことごとく失敗。しかし、３００年の時を経て、大量のアグニカポイントを貯め込んだマクギリス・ファリドによって、バエルは永き眠りから目覚めることとなる。

目覚めの時だ…バエル…。

　マクギリス・ファリドによって、ついに目覚めたガンダムバエル。めちゃくちゃカッコいいですね。武装は２振りのバエルソードと、翼状スラスターに申し訳程度に装備された２門の電磁砲のみしかありません。少ない武装で、高機動して無双する。アグニカは男の子ですねぇ！

　キットの出来は申し分なく、塗装以外に手を加えた部分はありません。特徴的な左肩の角笛マークは、付属のシールではなく、ガンダムデカールを使用しています。また、成形色の青色は、私のイメージよりも濃すぎる気がしたので、淡めのブルーで塗装しています。

私は今…機嫌が悪くてな…！

　このキットの出来は最高です。さすがアグニカポイントの化身！
色分けも可動も大変よく、ポージングがゴリゴリ捗ります。バエルソードの抜刀も、ブレードホルダー（鞘）がアーム稼働するので、カッコよく決まります。

　キットの弱点を上げるとすれば、両平手が付いてこないことくらいでしょうか。別になくてもカッコいいポーズはたくさん取れますが、バエルの目覚めをギャラルホルンの皆さんにお伝えするポーズは、やはり両平手がないと決まりません。
　なお、両平手は「MSオプションセット７」に、ヴィダール用として付属します。鉄血のMSは、手甲パーツの嵌合部が同一のものが多いので、バエルにも当然流用可能です。

絶対折れない！絶対折れないバエルソード！

　MSフレームに使用される希少金属で鍛えられた２振りの剣は、アグニカの強さの象徴でもあり、“絶対に折れない”剣として描かれてきました。絶対に折れないハズのバエルソードなんですが、まさか・・・。

狼とは群れるもの…私には出来ぬ生き方だ…！

　マクギリスの駆るガンダムバエルは、劇中でも無類の強さを発揮しました。そこらへんのグレイズなど、歯牙にもかけない活躍ぶりは、見ていて気持ちの良いものでした。マクギリスのクーデター体制は、だいぶ追い込まれていたのですが。

この退屈な世界に嵐を起こす！

　この辺りの台詞は、ギャラルホルンで清濁併せ吞んで機会を待ち続けたマクギリスの本音が現れていたのではないかと思います。

バエルの元へ集え！

　伝説では、「バエルを統べるものは、ギャラルホルンを統べる」ハズだったのに・・・。のに・・・。

ギャラルホルンを名乗る身なれば、このMSがどのような意味を持つか理解できるだろう・・！

　最後までご覧頂き、ありがとうございました！(*^^*)