二人は1台の四輪駆動に飛び乗り、砂ぼこりを撒き散らしながら地球降下以来ずっと暮らした基地をあとにする。モビルスーツに限らず数多くの整備してきた基地は今黒煙を上げて燃え盛り瓦礫へと変わりつつあった。
疾走する四輪駆動の行く手を阻む連邦軍の61式戦車を赤銅色のザクが一機、また一機と破壊していく。
MS-06Fのパイロット
「この一本道を抜けたら連邦の包囲網を突破出来る!アクセルを緩めず進め!」
ハンドルを握る整備兵の手は汗だくで気を抜けばコントロールを失いかねない状態だったがその言葉を聞いて少しだけ安堵した。
その刹那…
整備兵2
「れ、連邦のモビルスーツ!!!」
見たこともない巨人は手にした兵器から光弾を発射した。
整備兵1
「大尉!!!!」
センパイ…センパイ…センパイ!
整備兵2
「先輩!!」
整備兵1
「ハッ!連邦のモビルスーツが!あ、た、大尉は!?レッドウルフは!?」
整備兵2
「レッドウルフ?何ですかそれ?しっかりしてください先輩。頭痛みますか?」
整備兵1
「え…一体どうなって…」
整備兵2
「やっぱり頭打ったんですね。先輩、自分たちは夜明けに連邦の攻撃にあったんです。いつもの定期便じゃなくて61と、あと…とうとう連邦のモビルスーツが…それで逃げる途中で先輩は落ちてきた瓦礫で頭を打って…」
整備兵1
「え?あ?レ、レッドウルフ隊は?」
整備兵2
「だからレッドウルフ隊って何ですか?連邦の部隊名ですか?我々にはそんな名前の部隊はいませんよ先輩。意識失っているときに夢でも見たんですね。まぁでも安心してください、我々は無事に逃げれましたから。」
整備兵1
「そんな…」
地平線の先にあがる黒煙を見ながら彼は呟いた。
痛む頭を押さえながら目を瞑る彼に誰かの意識が語りかける。
「生きて宇宙(そら)に帰りなさい」
整備兵1
「あぁ、そうするよ大尉、必ず帰る…」
皆様こんにちは。
前回の続きです。復讐のレクイエムを「パラレル」という設定にして先輩整備兵の混濁した意識の中に登場させてみました。
そして前回書きましたシールドのグリップ…とりあえず直した感満載ではありますが…今回はこれで善しとします。
あと実は左肩のジョイントも製作中にもげてます(修復済み)笑。エナメルの影響だと思いますが何にせよジョイントがもげるは凹みます。経験された方はわかるとオモイますがあのもげる時の抵抗のない「ヌル~」とした感触…
前回冒頭に登場した61式戦車。これは重力戦線シリーズ「地上戦セット」の61です。以前作ったものにザッと塗装+ウェザリングしてます。この61も時間をかけてリアルに改修したいなと思ってます。
61にマゼラアタック。こんなんナンボあっても良いですからね。
そしていきなり登場のRGM-79ジム。素組(合わせ目処理あり)+ちょっと塗装と簡単仕上げ。
やっぱジムはこの80年代に流行ったペパーミントグリーンみたいな機体色が「らしい」なと。
色々な作品で踏まれがちな61…
最後までご覧いただきありがとうございました。ではまた次回もお会いいたしましょう。
復讐のレクイエム ソラリ機
コメント
コメントをして応援しよう
コメントにはログインが必要です
象の目はヤサシイ目
製作+ストーリーな投稿します。
たまに脱線します。
ファーストガンプラ世代。
Conplaining 整備兵シリーズ MS-06F SOL…
ズゥゥゥンッッ!! 整備兵2 「せ、先輩ッ!」 整備兵1 「…
Conplaining 整備兵シリーズ -MSM07-ズゴッ…
整備兵1「コッチは終わったぞ、ソッチはどうだ?」 整備兵2「…
Conplaining 整備兵シリーズ -MAX-03- ア…
整備兵2 「先輩、あれ何すか?」 整備兵1 「あー、何かオデ…
旧キット ビグロ(過去作品)
遅々としてズゴック製作が進まず、尚且つ別モデルに手を出してい…