其の一 都遷(みやこうつし)の沙汰
宇宙世紀の世、天の理(ことわり)乱れ、地上は荒れ果てた。古より栄えし京の都もまた例外にあらず。風は毒を孕み、雨は酸を帯び、いにしえの寺社仏閣は朽ち、清らかなる鴨川はもはやその名に相応しからぬ濁流と化していた。
人々は嘆き、朝廷——すなわち地球連邦政府に訴えた。「このままでは、都の文化もろとも滅び果てましょう」と。斯様な声を受け、朝廷は思案の末、驚くべき策を講じた。「この京を、まるごと宇宙へ移すべし」と。
斯くして、比類なき大事業「京遷計画(けいせんけいかく)」が発せられた。御所(ごしょ)、社寺、町屋、橋、川の流れまでも、余すことなく新しき宇宙の地へ移し、未来永劫、京の雅(みやび)を継がんとする試みである。
かくして選ばれしは、月の傍ら、サイド五の宙域。斯処に新しき都を築かんと、朝廷の威を背負う大工らが集められた。
其のニ 宇宙の都「京(みやこ)」の誕生
時に宇宙世紀八十三年。サイド五の彼方、宙の虚空にて、工事は始まった。
「宇宙にて、京の風雅を再現せよ」との命、実に難しきことなれど、職人たちは持てる技の粋を尽くした。人工の河川を巡らせ、山水の庭をこしらえ、伝統の木造技法にて御所を造り上げた。さらには、宙にありながら四季の移ろいを見せる気象の仕掛けも施され、やがて人々は「これはまこと、空に浮かぶ京なり」と感嘆した。
かの地には、名を「コロニー京(みやこ)」と改めた新しき都が誕生した。
されど、いかに雅なる都とて、ただの飾り物にあらず。ここに暮らす者は、かつての都人(みやこびと)に限らず、宇宙に生きる者らも集い、商いを営み、学問を修め、新たな文化を育むこととなった。
かくして「コロニー京」は、宇宙世紀の都としてその名を馳せるに至った。
其の三 戦の影
されど、栄華と平穏は長く続かぬが世の定め。
宇宙世紀八十七年、地球連邦の内にて騒乱起こり、グリプス戦役の炎燃え上がる。連邦の軍勢は言い放った。「コロニー京を軍の拠点とする」と。
これに憤りしは、宇宙にて自由を求むる者——すなわちエゥーゴの面々。彼らは叫んだ。「コロニー京は戦のために築かれしにあらず。ここを戦場とするは許し難し」と。
一方、戦乱を好みしティターンズの兵どもは、「この都には、我らに叛く者が潜んでいる」と言い掛かりをつけ、兵を送り込まんとした。
京の者らは戸惑い、恐れ、嘆いた。「地上の戦より逃れしはずが、なぜまた戦火に巻き込まれねばならぬのか」と。
其の四 都人の決断
かくして幾年か過ぎ、宇宙世紀九十六年。ラプラス事変により、世の理(ことわり)は揺らぎ、新しき時代の胎動が感じられる頃。
「コロニー京、ここに独立を宣言す」との報せが世を駆け巡った。
かの都の者たちは決意したのだ。もはや地球連邦の支配に縛られず、戦の道具とされることなく、「戦のない宇宙の都」として生きんと。
されど、これを許すまじとする連邦は、監視を強め、圧力を加えんとした。京の者らは、それでも毅然と立ち向かい、独自の道を歩まんとする。
其の五 宇宙の未来に生きる京
宇宙世紀の世にありながら、千年の歴史を抱えし都「コロニー京」。
その成り立ちは、人々の想いと苦難の結晶なり。地球を離れしは、ただ遺すためにあらず。京の文化を新しき世に伝え、形を変えながらも受け継がんがため。
戦の世に抗いながらも、宇宙における文化のあり方を問い続けた者たちの志は、時を超えて未来へと紡がれていく。
そしていつの日か、人々は振り返るであろう。
「こここそ、宇宙に咲きし京の花なり」と。
生成AI怖ぇー
コメント
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はじめまして まるで宇宙世紀の軍記物のような趣きですね リズムがいいので、直ぐ読み終えてしまいました 誠に感じ入りました 忝い…
コメントありがとうございます
大好きな古都、京都が宇宙世紀に於いて残していけるのかを生成AIに妄想してもらって、時代小説風に描いてもらいました。
気持ち悪いくらいに大作のプロローグになってしまいました。
エアブラシは高くて買えないから、
基本的に成形色と筆塗りとウェザリングで誤魔化す
歴史と大河ドラマが大好きです。
最近は今村翔吾先生の小説にハマってます
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