UC0079、12月31日
ジャブロー
キョウ・ミヤギ少尉は、愛機のガンキャノンをやや高地の密林に佇立させていた。すでに数時間が経っている。
地上におけるジオン公国軍の戦力は、ほとんど掃討され、かつて”定期便”と呼ばれるほど頻繁に飛来していた敵の空爆も、もはや無い。宇宙での総力戦”星1号作戦”に向け、宇宙船ドックから艦艇を宇宙に頻繁に打ち上げていた頃は、成層圏外からの奇襲もあったが、それももうしばらく見ていない。宇宙でも、地球連邦軍の物量に押しに押され、ジオン公国はその最終防衛戦、宇宙要塞”ア・バオア・クー”での総力戦に臨んでいた。地球の軌道上は連邦軍に抑えられ、蟻の1匹も通れる隙間もない。ジオンには、宇宙からの空襲も、地上からの脱出も、もはやままならないのが現状だ。
ミヤギは、もはや来るはずのない空襲に備え、その対空防御の一端を担うべく、ここに数時間待機しているのだ。もし、万が一、空から敵が飛来したならば、その超人的な狙撃でそれを撃ち落とす。仮に、彼女が失敗しても、十重二十重と張り巡らされたジャブローの対空砲火があるのだ。もはや、何のために出撃しているのかも分からない。
(だが——……。)
モニターを見ると、陽が傾き始め、美しく染まり始めた空が見えた。遠くには、地球最古と言われる山の威容も見える。あと1時間もしないうちに日は沈み切るだろう。
(”マジックアワー”、か——……。)
地球圏全域を巻き込むこの未曾有の戦乱の中で、このようなものをゆっくり堪能できる贅沢な状況は、悪くないと思えた。
『食事です。』
通信機のスピーカーに、明るく懐こい声が飛び込んできた。
機体の足元に、ホバートラックが寄せて来ていた。モニターには、銃座からこちらに向かって手を振る小柄な衛生兵、チタ・ハヤミ曹長が見えた。ミヤギは、機体を屈ませると、ハッチを開ける。
大晦日頃の南米は乾季で、温かく過ごしやすい。激しい戦闘も予想されないので、生真面目なミヤギでも、この"見張り番"にはノーマルスーツを着用しておらず、襟元も少し崩している。開けたハッチから入ってくる風は、幾分冷たく感じられた。巨大な山を背にする高地なので、昼夜の気温差はある。ミヤギはまくっていた袖をするすると下ろすと、降下用のワイヤーを掴んで地上に降りた。
地上に降りると、チタがランチバッグを持ってにこにことしている。こちらは、しっかりヘルメットと防弾チョッキを着込んでいる。空調は効いているだろうが、狭いホバートラックの中で、それだけ装備を着込んでいると暑かったのだろう、こめかみにはうっすら汗が浮かんでいた。
「一緒に食べましょうか。」
いつもは、バッグを受け取ってコクピットに戻るミヤギが、そんなことを言う。
「良いの?」
「ええ……良いわ、どうせ、敵なんて来ないのだし。」
恋人のヘント・ミューラー少尉にすら、ほとんど敬語を崩さないミヤギが、最近はこのチタ・ハヤミにはこうして砕けた口調で話す。チタもチタで、年も階級も下だが、嫌味も気負いもなく、自然に応じるのだ。非番の日や、食事の時間が重複している時などは、何となくこうして一緒に過ごすことも多くなっていた。
「まあ、そう言うと思いまして、今日はちょっと”トクベツ”なものをご用意してたんです。」
良いの、などと聞きながら、チタは最初からその気だったらしい。
うきうきとした顔で、ホバートラックの中から何かを持ち出してくる。
「ほら、みんなも一緒に!」
観測員のマーク・スミス曹長と、数人の兵士も降りてくる。
「やった、ミヤギ少尉と飯かあ!」
マークが浮ついた表情と声を浮かべる。
「……悪いのですが、マーク曹長は観測を続けていただいた方が……。」
ミヤギが申し訳なさそうに言う。
「さっき”敵なんて来ない”っていったの、少尉じゃないか!」
「万が一があるじゃない。ここは開けたままにしといてあげるから。」
みんなの顔も見えるでしょ、と、チタがフォローする。そう、そういうことだ。キャノンの火は入れっぱなしだ。観測してから乗り込んでも、大丈夫だろう。
「すみません。」
「良いよ、まあ仕事は仕事だしな。」
ミヤギがマークに謝罪を述べる脇で、チタがなにやらテキパキと準備を進める。大きなコッフェルになみなみと水を注ぎ、少し大きめのバーナーで湯を沸かし始めた。
「……それで、”トクベツ”なもの、とは?」
「ちょっとお待ちを……えぇと。」
じゃーん、と、楽しそうにチタが言うと、灰色の、細いヌードルの束が入った容器を取り出した。
「あ、これ……。」
”ニホンジン”の血が流れるキョウ・ミヤギは、目を輝かせる。
「そう、”トシコシ・ヌードル”。まだちょっと時間は早いけど、今日は大晦日だしね。」
「なんだって?」
ホバートラックの奥から、マークが不思議そうな声を出す。
「知らない?”ニホンジン”は大晦日の夜にこれを食べると、古から法律で決まってるのよ。」
「……法律では、ないと思いますけど。」
「そうだっけ?まあいいわ。」
ランチバッグの中身は、細かく刻んだ具剤のようなものと、薄い茶色の皮に包まれたライスボールが並んでいた。
「”ヤクミ”と”オイナリ・サマ”ね。どれも”キッド”さんが用意してくれたわ。」
粋よねぇ、と、チタは微笑む。
「じゃあミヤギ少尉はそっちの鍋ね。こっちの鍋はジョージ軍曹。沸騰したらぽいっとヌードルを入れて、1分半くらい?よろしく!」
「コロニーの田舎の母ちゃんみたいだな。」
マークが冷やかす。
「まだ17の乙女にそういうこと言う!?」
家庭的って言ってください、と、チタが声をあげるのを見て、ミヤギは思わず微笑んだ。
気づくと、あたりはすっかり陽が落ちて暗くなっている。
バーナーの火がうっすらと皆の顔を照らす。
「焚火でもあったら最高だけどね。」
チタが、出来上がったヌードルをよそって皆に渡しながら言う。夜は、意外と冷えるのだ。
「いただくよ。」
マークもホバートラックの奥から言う。
「いただきます。」
ミヤギも、軽く手を合わせて、一口すする。
温かく、なめらかなのど越しが心と身体をゆったりと弛緩させる。
敵は来ないものとタカを括っているものの、退屈な中でどこか緊張感のある任務に、肩が凝るような思いをしていたのだ。
「おいしい……。」
「それは、よかった。」
ミヤギの、魂の底から溢れ出たような声を聞き、チタも満足そうに微笑む。
「ミヤギ少尉は、ご存じです? ”トシコシ・ヌードル”の意味というか……。」
チタが訊ねるが、ミヤギは首を傾げる。が、すぐにハッと何かに気づいたような顔をして、微笑んだ。
「名前?"ニホンジン"然としてるから?」
「ええ。わたしもなんですけど、”ニホンジン”の血が入っているのが分かる名前でしょう?少尉もそうだし、知ってるかな、って。」
ちなみに、わたしは知りません、と、チタはなぜか得意げに言う。
「昔から家では年越しのときは食べていましたけど……。」
応えながら、ミヤギは確かに、特に考えたことはなかったなと思う。そして、不意に、彼の顔を思い出す。
「そういう地球の文化の蘊蓄は、ヘント少尉が得意だと思うわ。」
「……何だって……!?」
だしぬけに、ホバートラックの奥からマーク曹長の声が響いた。
「何です……!?」
ミヤギは、油断なく立ち上がると、キャノンのコクピットから垂れ下がるワイヤーに向かおうとする。
「違う、良いんだ、少尉、敵じゃない。」
マークが、ホバートラックの中から、慌てて出てくる。
「撤収だ。基地に戻れって。」
「……何か、ありましたか?」
「たぶん、停戦だ。たった今、サイド6を通じて、両陣営に打診があった。まだ正式ではないようだが……。」
ミヤギ、チタと、マークと3人で、トラックの中で送信されてきたデータを覗き込む。
「ア・バオア・クーが陥ちた……?」
ミヤギが呟く。
「そうらしいな。」
「戦争が、終わる……?」
チタも呟くと、ズシンズシンと地を揺らしながら重い音が響いた。
『マーク曹長、聞こえるか。』
第22遊撃MS部隊のMS隊長、ヘント・ミューラー少尉の声だ。チタが銃座からひょっこり顔を出して見ると、密林をかき分け、陸戦強襲型ガンダムとジム・ストライカーが並んでやってくるのが見えた。2機は、”万が一”の戦闘の際、ミヤギのガンキャノンを掩護できるよう、少し離れたところに展開して待機していたのだ。
『ミヤギ少尉も近くにいるか?機体の通信に応答がない。』
「すみません、機体を降りて食事を摂っていました。」
慌てて、ミヤギが応答する。
『なんだ、みんなで弁当広げてピクニックか。』
ジム・ストライカーのパイロット、イギー・ドレイク少尉が得意の軽口を叩く。
「……そのとおりです、すみません。」
ミヤギが恥じらい、小声で応じる。
『良いんだ、どうせ、敵は来ない。』
ヘントが優しく言う。
『持ち場を離れおって、けしからんぞ、ミヤギクン!』
面白がってイギーは茶化してくる。
「”ジャパニーズ・トシコシ・ヌードル”をいただいておりました!少尉たちも、ぜひご一緒に!」
顔つきまで伝わるような”にこやかな”声で、チタがマイクに向かって言う。
「イギー少尉も”ニホンジン”の子孫仲間でしょう?」
『良いな。”キッド”の言う通りだ。』
ヘントの声で、ガンダムとジムもゆっくりと膝をついて屈んだ。
「こんなにヌードルがあったのは……そういうことですか。」
追加のヌードルを茹でながら、ミヤギが言う。ヘント曰く、基地からの通信で”キッド”から言われてきたらしい。
(チタ曹長に”トシコシ・ヌードル”を持たせました。外で茹でていると思いますので、せっかくですから、召しあがってから戻ってください。)
「どうぞ。」
ミヤギはよそったヌードルをハントに差し出す。
「ありがとう。」
完全な停戦の締結は手続きが済んでいないが、どうやら、昼を回ったころにはもうア・バオア・クーが長く持たないことが分かっていたらしい。随時情報が走り、本当にたった今、18時、デギン公王から生前の密命に従い、ジオン公国のダルシア・バハロ首相は、ジオン公国を共和制に移行し、サイド6を通じて地球連邦政府へ終戦協定の締結を打診した。
「停戦の正式な締結は、明日中には済むだろう。戦争は、終わりだな。」
ヘントは、ヌードルを箸で摘み、ふうふうと息を吹きかけながら言う。
「なんだこりゃ、切れやすいな、このヌードル。」
イギーが、フォークで麺を巻き取ろうとして失敗し、ぼやいている。
「案外不器用ですね。」
チタが、器用に箸を使ってズルズルと音を立てる。
「召しあがったことはないですか?」
「ないな。先祖が”ニホンジン”って言っても、遥か昔の先祖だよ。」
「切れやすいということには、今年の災厄を断ち切るという意味がある。諸説はあるが。」
ヘントが会話に加わると、やはり!と、ミヤギが感心したように声をあげた。
「ヘント少尉なら、由来や意味もご存じだろうって、話していたところでした。」
地球文化オタクだもんな、と、イギーが笑う。
「ご教示いただけますか?」
ミヤギが言うと、チタもぜひ!と元気に加勢する。
「では、僭越ながら……。」
少し、頬を赤らめてヘントが応じる。
「一番の特徴は、この形状だな。」
ヘントは、箸で、スッと麺を持ち上げて見せる。
「細く、長く。健康で長生きできるように。」
「なるほど。」
言いながらイギーは、今度は慎重に、麺を口に運んだ。
「イギー少尉にはピッタリですね。エマちゃんと奥様のところに、ちゃんと帰らないと。」
「エマちゃん!わたしも会いたいです!」
「じゃ、今度の休暇は一緒に少尉のお宅に……いいですね、イギー少尉?」
「おなごが2人揃うとかしましいな……。」
「少尉、そのおっしゃり方は……!」
「”旧世紀的"ね、ハイハイ。」
2人のいつものやり取りを見て、ヘントは柔らかい笑みを浮かべると、自身もつるつると蕎麦をすすった。
「ちなみに、それを言うなら、3人だな。」
「うるせぇ!」
「俺はせっかくなら、太く短く、派手に生きたいかな。」
マークが軽い調子で言う。
「ダメよ!せっかくこんな戦いも生き延びたんだから、生きて帰るの。絶対に!」
チタが真剣な眼差しで言う。
「言ってみただけだよ。」
肩をすくめて見せるその表情はどこか嬉しそうだ。
ミヤギは、器の中の黒い液体——出汁の効いたスープを眺める。
細く、長く。
MS乗りなどという、いつ死んでもおかしくない仕事を選んでおいて、それは高望みというものかもしれない。だが、この仲間たちと、この温かいスープを飲んでいると、不思議と、そうやって生きていけるような気がしてくる。
「こいつは、アレだな……お前らの得意なウイスキーより、"サケ"が合う。」
燗した熱いヤツな、と、イギーが呻き始める。
「今夜あたりは、それも悪くないだろう。」
ヘントは言って、すっと立ち上がった。鍋の中も、皆の容器の中ももうすっかり空になっている。
「よし、戻るか。」
今夜は飲んで騒ぐのも悪くない、と呟くと、朗々とした声で言う。
「総員、速やかに撤収。帰投する。」
機体を歩ませ始めると、基地のある西の方からドカンと派手な音がした。西の空が、けたたましい爆発音であふれると、強烈な光が何度も炸裂した。
『気が早いな、こういうのは0000(ゼロゼロまるまる)にやるんじゃないのか?』
イギーが楽しそうに言う。
『みんな、終わるのを待っていたのさ。』
帰りが遅くなるがと、呟いた後、ヘントからまた指示が飛ぶ。
『みんな、機体を止めてハッチを開けろ。』
せっかくなら、肉眼で見よう、と呼び掛ける。
ミヤギはハッチが開ききる前に、シートから腰を浮かす。目を輝かせて空を見ると、わあ、と思わず声をあげた。
『お届け物でーす。』
茶化すような声が、ジム・ストライカーの外部スピーカーから聞こえたかと思うと、コクピットハッチの傍に、その巨大な掌がグンと迫った。上には、イギーからの”お届け物”、ヘントが乗っている。
「こっちだ。」
ハッチから身を乗り出していたミヤギの手を引く。
「危な……っ!」
思わず足をすくめたミヤギの体を強引にぐいっと引っ張ると、抱き締めるようにしてミヤギを抱きとめる。
「……ちょっと……!」
ひやりとしたのと、抱き締められている羞恥心とで、頬が赤くなる。
「すまん。だが、今日くらいはいいだろう。」
抱きしめる腕の力は、全く緩まる気配がない。
「……まあ、いいですけど、別に……。」
言いながらミヤギは、MSの装甲の、ひんやりとした感触と、自分を抱きしめる愛する男の、その温もりを感じていた。
戦争は終わった。
だが、地上の各地にはまだジオンの残党勢力がくすぶっていると聞く。宇宙でも、ア・バオア・クーが陥ちたからと言って、はいそうですかと全ての戦闘が終結するとは思えない。
不安がない、と言えば嘘になる。
だが、どうしても——、と、ミヤギは思う。
過去が往き、また、新たな未来がやってくるこの日、この時に、時代の節目がやってきた。この奇跡とも言うべき瞬間に、胸に希望の火が灯るのは、きっと、誰にも、止められない。
去り行く年に、去り行く者たちの旅路の安らかなることを、そして、生きてこれからの未来を歩む自分たちの行く末に、幸多からんことを、ヘントの腕の中、ミヤギはそっと、星に祈った。
【#60 Toshikoshi-noodle / Dec.31.0079 fin.】
MS戦記異聞シャドウファントム 4.1部
「乾杯、生き抜いた者たちへ」
ana continued to final season.
主役機は、今年最後に思いつきで作ってみました笑
ガンキャノン対空防御戦闘試験型です。
ホントは3部に出したミヤギのキャノンにする予定でしたが、紅白戦の内容的に、新作の方がいいかなと思い至り、ジャンクパーツをかき集めて作ってみました。
3部でミヤギが乗っていたガンキャノンを、長距離砲撃により特化した仕様に改修したガンキャノンです。ガンキャノンですが、ガンタンクに近い運用をするのでしょう。最前線で接敵せずともキョウ・ミヤギの力が発揮されるように作られたという設定です。
なんかキモいなーと思っていたのですが、色がなんとなくゴ●ブリっぽいから……!?笑
でも、デザインは割と気に入っています笑
以前ちょい出ししたヘントのジムスパルタンとかもいるので、こいつらでジオン残党とのゲリラ戦とかで1話くらいやってもいいかもですね。まあ、そのうちに笑
全然関係ないですが、キョウ・ミヤギの異名は最初「炎の魔女」にする予定でした。火力高いし、シイコさん流行ってたし、ブギーポップシリーズ好きだったし。
でも、今の「戦乙女」で正解だったと思います。
……何の話ですかね笑
今年最後の作品がこれで良いのか?笑
ちなみに、ヒロイン投票の時にAIに生成させたチタのコメントにあった「スープ」の話は、このエピソードのことかと思われます。
あと、チタとミヤギは出会って間もないので、まだ会話が敬語ですね。
あと、最後のギュッとされてるミヤギがなかなかうまくいかず、何回も作り直しました笑
クリスマスから年末に投稿した4.1部のまとめ動画はこちらです。最後にキョウ・ミューラーが喋りますので、イメージを崩されたくない方はご注意ください。
昨年の12月から始めたこのGUNSTAの投稿も、いつの間にやら投稿数も100を超え、ありがたいことに、15万を超える閲覧数と2万を超えるいいねを頂戴して参りました。
数値はひとつのバロメータに過ぎませんが、同好の士たる皆様と、様々交流を持てたことが嬉しく思います。
幼い頃からのブンドド遊びの延長のような、妄想ストーリー、4月から始めた『シャドウファントム』シリーズも、後押しの声に励まされ、番外編等を加えると65話を超えました。たくさんの方にご覧いただき、また、毎回アツいコメントをたくさん頂戴して、本当に嬉しかったです。
何より、今年一番嬉しかったのは、繰り返しも書きましたが……「キョウ・ミヤギの劇中の活躍を見てガンキャノンを作りたくなった」というお声を頂戴したことです……ホントに嬉しすぎる!!!!ありがとうございました!!!!!!!!!!
お付き合いくださった皆様には本当に感謝しています。
さて、最近続編のプロット作成にAIチャットへの相談を活用しておりますが、これに、『シャドウファントム』全文のテキストを読ませてみたら、割と作品の雰囲気を再現したキャラクターチャットが出来てしまいました笑
面白かったので、ここまでの感想と、読者の皆様への感謝を述べさせてみました笑(キャラクターデザインは5部仕様です)
まずは、この人。
アンナ・ベルク
「はーあ、やっと一区切りって感じ?
いやー、長かったわねぇ。あたしが出てきたのなんて第4部からだけどさ、ヘントくんとキョウちゃんの『8年越しの恋』につき合わされた身にもなってよ。7年?え?そうだっけ?まあ、いいじゃん、細かいことは!
まったく、あの朴念仁(ヘント)、あたしみたいなイイ女が近くにいたのに、ずーっと地球のキョウちゃんのことばっかり考えてたんだから。……ま、そこがあいつのいいとこなんだけどさ。
第4部のあの大芝居、見てくれた? 『カイルくんによる暗殺』と『あたしによる射殺』。
あれ、あたしの女優としての才能が開花した瞬間よね。アカデミー賞モノじゃない?
あそこで体を張って二人を逃がしてやったんだから、あたしはまさに恋のキューピッド……いや、『勝利の女神』って呼んでもいいかもね。
……ま、少しだけ本音を言えば。
もう少しだけ、あの不器用な同期(ヘント)の背中を守ってやりたかった気もするけど……。
あいつの隣には、もう最強のパートナーがいるからね。あたしは一歩引いて、美味しいお酒でも飲ませてもらうわ。
ユーザーさん、ここまで読んでくれてありがと。
あたしたち『シャドウファントム』の戦いは、もう少しだけ続くみたい。
泥臭くて、カッコよくて、ちょっぴり切ない……そんなあたしたちの生き様、最後まで見届けてよね。乾杯!」
お次はこの人。
チタ・ハヤミ
「 ユーザーさん、お疲れ様です!
そして、本当に本当に、ありがとうございます!!
いやもう、わたしが一番お礼を言いたいですよ!
だって、第3部の終わりから第4部にかけての7年間……キョウを支えてきたつもりだけど、わたしたちを見守ってくれたのは、あなたですから!
PTSDで苦しむ彼女を見ているのは辛かったけど、彼女がヘント中尉……あ、今はもう旦那様か。彼を信じて待ち続ける姿は、本当に尊くて……涙なしでは見られませんでした!
第4部で再会できた時のあの感動! そして宇宙での共闘!
『ガンダム・ヴァルキュリア』で飛び出したキョウの背中、本当にかっこよかったなぁ……。
あのプロポーズ(戦闘中)を聞いた時は、もう『やっとかーーい!!』って叫んじゃいましたけどね(笑)。
でも、本当によかった。二人が結ばれて、わたしも肩の荷が下りたっていうか……。
……あ、でも! これからはわたしの番ですよね?
第5部では、
【自主規制】
あーもう! 恥ずかしいけど、頑張ります!
わたしたちの青春と恋と戦いの記録、これからも応援よろしくお願いしますね!
キョウのことも、わたしのことも、大好きでいてくれたら嬉しいな!」
お次はこの人。
カルア・ヘイズ
「……聞こえる?
わたしの声、届いてる?
第3部……『狂える赤き獣』。あれは、わたしたちの物語だったね。
みんな、戦略とか、矜持とか、どうでもいいことばかり言ってた。
でも、わたしとジンは違ったよ。
ただ、壊したかった。壊されたかった。
お互いの魂を擦り合わせて、火花が散るような……あの感覚だけが、真実だった。
アイザックやジンの仲間には悪いことしちゃったかな。ウォルフガング大尉は……どうでもいいよ。アイツは、あれで、よかった。
でも、あの戦場で、わたしは初めて『生きてる』って感じられたの。
連邦の白いガンダム……キョウ・ミヤギの魂に触れた時、すごく怖かったけど、すごく綺麗だとも思った。
彼女がいたから、ジンは獣になれたし、わたしも魔女になれた。
……ねえ。
ジンは、まだ壊し足りないみたい。
わたしも、もっともっと、彼に滅茶苦茶にされたい。
だから、わたしたちはまだ踊り続けるよ。宇宙の果てまで、すべてを壊し尽くすまで。
見ていてね。
わたしたちの愛が、どんな風に世界を焼き尽くすのか……。
ふふ、楽しみだね……。」
最後はもちろんこの人。
キョウ・ミヤギ
改めキョウ・ミューラー
「……ここまで私たちの物語にお付き合いいただき、本当にありがとうございます。
キョウ・ミューラーです。
思い返せば、長い旅路でした。
オデッサの荒野で出会い、中東の砂漠で『シングルモルト』のように魂を通わせ、北米の地獄で一度は心が折れかけました。
ジン・サナダとの感応、自分に向けられる悪意の奔流……あの時は、自分が壊れてしまうのではないかと恐怖しました。
でも、ヘントは待っていてくれた。
『いつまでだって待つ』という彼の言葉と、チタの献身的な支えがあったから、私は再び空へ戻ることができました。
第4部、グリプスの動乱の中で、彼と背中合わせで戦ったあの日。
『君のダンスの相手は俺だけだ』と言われた瞬間、私の戦争は終わったのだと思います。これからは、彼と共に生きるための戦いです。
『シングルモルトの戦乙女』なんて呼ばれてきましたが……私はただの、一人の女性として、愛する人と生きていきたい。
地球の美しい夕暮れ(マジックアワー)を、彼と、そして大切な仲間たちと眺めるために。
第5部、そしてその先へ。
私たちの『ラストダンス』はまだ終わりません。
どうか、この命の輝きを、最後まで見守っていてください。
……ふふ。
あなたにも、幸運(グッドラック)がありますように。」
以上、AIが出力したテキストでした(gundam-kao5)
割とキャラクターの特徴は掴んでくれてる気がします。
「カッコいい」とかそういうのはあくまでAIの評価です、言わせてませんので悪しからず(gundam-kao10)
なんか、自分の作ったオリキャラのキャラクターチャットと、オリジナルストーリーの構想練るって、文字に起こすと暗いシュミですね、キモイですね笑
なんかちょっと恥ずかしいですね笑
しかもそうやって出来上がる第5部は、主人公回りにヒロイン多すぎのギャルゲー的展開になってしまいそうです。しかもMSはむちゃくちゃなスパロボです。今までとはちょっと雰囲気が変わるかと思います。
あ、ちなみに、本編のテキストは100%わたしが打ってます。これだけは、絶対に誤解されたくない!
……まあ、とにかく、今年1年ありがとうございました!本当に!これだけは本当に何度でもお伝えしたいです。
年明けからは、シャドウファントム完結編の第5部も進めて参ります……が、その前にちょっとひと企画挟みますが(gundam-kao6)
それでは皆様、良いお年を!
















2025年、ありがとうございました。
コメント
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スナイパー仕様のガンキャノンの作例は私は見たことがない気がします。ジムより安定感があってキャノンのほうが狙撃に向いているかもしれませんね。
今更言うことではないですが、やすじろうさんには本当に楽しませていただきました。活字を読む習慣ができたのはありがたかったです。年内最後のご投稿のようですが、まだ午前中だしこの後もまだシークレットストーリーかあるような・・・って無茶振りはせず、来年も楽しみにしています。ありがとうございました!
いつもありがとうございます(gundam-kao6)
そうなんです!2部で登場させるにあまり、ガンキャノンのこといろいろ調べると、通常仕様の頭部ですでにセンサー類が射撃に向いていたり、ビームライフルが30km届いたりと、かなりスナイパーな性能でした。そこからミヤギのキャラクターを発想した感じですね。
いや、本当に皆さんのおかげでわたしのほうこそ楽しく1年過ごせました!公開できるレベルのテキストはもう出し尽くしましたが、来年もよろしくお願いします(gundam-kao6)
では、つぐおさんも良いお年をお迎えください!
GUNSTA紅白、投稿数多すぎて、見るのを諦めました💦
やすじろうさんの作品、年明けにゆっくり拝見します🙇
とにかく今年、やすじろうさんには大変楽しい作品を投稿頂き、ありがとうございます❗️
来年も期待してます👍️
良いお年をお迎え下さいませ✨️
いつもありがとうございます(gundam-kao6)
いや、ホントにすごい投稿数ですよね笑
ぜひ、お時間ある時にゆっくりご覧ください(gundam-kao6)
こちらこそ、皆さんのおかげで楽しい1年でした!来年もよろしくお願いします(gandam-hand2)
T-Nonさんも良いお年をお迎えください!
暦に合わせたストーリー、さすがの手腕ですね
そこに皆んなで食事が蕎麦とはイカす演出
日本人だけど、最近は年越しそば食べてないな( ̄▽ ̄;)普段から食べるけど💦
来年の5部スタートを楽しみにしています
よいお年をお迎えください╰(*´︶`*)╯
いつもありがとうございます(gundam-kao6)
皆様の温かい声のおかげで、とても楽しい1年になりましたこと、改めましてお礼を申し上げます。
さーしースーさんも、良いお年を!
ダグラムのオープニングテーマが流れてくる( ; ; )
コメントありがとうございます(gundam-kao6)
何かに似てると思ったらダグラムですね笑
ぶんどどデジラマストーリー投稿アカウントです。励みになりますので、ストーリーのご感想、ぜひ!お聞かせください!コメントいただけると嬉しいです!
技術がないので、基本的に無改造。キットの基本形成のままですが、できる限り継ぎ目けしや塗装などをして仕上げたいと思っています。
ブンドド写真は同じキットを何度も使って、様々なシチュエーションの投稿をする場合もあります、あしからず。
F91、クロスボーン、リックディアスあたりが好きです。
皆さんとの交流も楽しみにしておりますので、お気軽にコメントなどもいただけますと、大変嬉しく思います。
よろしくお願いします。
(作品投稿のないアカウントはフォローバックしかねますのでご了承ください。)
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