MS戦記異聞シャドウファントム#40 Magic hour with you / Dec.12.U.C.0079

  • 856
  • 31
  • 0

 ヘント・ミューラー少尉は、存在を抹消されてしまった特務G13MS部隊のパイロット、トニー・ローズ曹長の日記を、ぼんやりと眺めていた。

 同僚のジン・サナダ曹長のことが書かれている。

 腕は立つが、どこか人を見下したような、いけ好かないところがある。しかし、それでも、何か必死で、憎めないヤツだ、とも書かれている。

 隊長のケーン・ディッパー中尉は、面倒見がよかったらしく、食事をご馳走になったことがよく書かれていた。”デューク”という少尉は、寡黙だったらしいが、この男も周囲をよく気にかけ、トニーやジンに兵士としての心構えを説いていたようだ。そして、中東から引き上げてきた部隊にいる”バカップル”への悪態。これは、自分たちのことだろうとすぐに分かった。

 彼の個人的な思いは、随分としっかり書かれていたが、ガンダムを始め、軍の機密に関わるようなことは、一切書かれていない。きっと、軍人としての意識ある人物だったのだろう。

 自分たちと、変わらない。彼らも、戦いの中で、互いの人間性を確かめるように、仲間と日々を過ごしていた。

 ラッキー・ブライトマン少佐が、なぜヘントにこの日記を預けたのかは分からない。分からないが、ブライトマンの言うとおりだ。こう言う普通の若者たちが、命を懸けて戦い、死んでいったことを、誰かが覚えていてやらねばならないと言うことは、頷ける。こんな、他愛もない青春の日々や思いも、彼らは抹消されてしまうのだ。こんなに、かなしいことはない。

「覚えておくぞ、トニー・ローズ。」

 はっきりと口に出して、そう呟くと、ヘントは手帳をそっと閉じ、荷物に仕舞った。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「大袈裟なんですよ、毎日毎日しつこい検査をして……身体の方はなんとも無いんですよ。」 医務室から出てきたキョウ・ミヤギ少尉が不満げに訴える様子を横目に、案外元気そうだとヘントは安堵する。 あの狂気に満ちた戦場から帰還して2日経つが、第22遊撃MS部隊の面々は、まだジャブローに戻らず、テキサスの第4拠点にいた。ミヤギは、戦闘中に嘔吐し、失神しかけた。なるべく安静にさせながら検査を受けさせるために、ブライトマン少佐が手配したのだ。 ジン・サナダと、あの謎の敵部隊が消えてから、拠点に充ちる空気は嘘のように変わった。まだ戦線が落ちつききっていないので、緊張感はあるが、あの、異常な緊迫感は、もうない。北米戦線自体が、敵も味方もキャリフォルニアへ集結しつつあることも、影響しているのかもしれない。ここは、もう最前線から外れた後方と言ってしまって良い。「ニュータイプがどうとかって、そういうことを調べるならいっそジャブローの方がいいんじゃないかと思うのですが。」ミヤギは不満を漏らすが、ヘントには、テキサスにいる方が都合が良いと思った。「少し、外の空気を吸わないか。」

「大袈裟なんですよ、毎日毎日しつこい検査をして……身体の方はなんとも無いんですよ。」

 医務室から出てきたキョウ・ミヤギ少尉が不満げに訴える様子を横目に、案外元気そうだとヘントは安堵する。

 あの狂気に満ちた戦場から帰還して2日経つが、第22遊撃MS部隊の面々は、まだジャブローに戻らず、テキサスの第4拠点にいた。ミヤギは、戦闘中に嘔吐し、失神しかけた。なるべく安静にさせながら検査を受けさせるために、ブライトマン少佐が手配したのだ。

 ジン・サナダと、あの謎の敵部隊が消えてから、拠点に充ちる空気は嘘のように変わった。まだ戦線が落ちつききっていないので、緊張感はあるが、あの、異常な緊迫感は、もうない。北米戦線自体が、敵も味方もキャリフォルニアへ集結しつつあることも、影響しているのかもしれない。ここは、もう最前線から外れた後方と言ってしまって良い。

「ニュータイプがどうとかって、そういうことを調べるならいっそジャブローの方がいいんじゃないかと思うのですが。」

ミヤギは不満を漏らすが、ヘントには、テキサスにいる方が都合が良いと思った。

「少し、外の空気を吸わないか。」

 割り当てられている食事の時間までには、まだ少し間がある。

「ええ、構いませんが……。」

 ミヤギを連れ立ち、外を展望できるデッキに出る。

「……!」 ガラス張りの展望室に入った瞬間、黄金に染まる空を見て、ミヤギが息を飲んだ。「マジックアワーですね。」 先日の出撃前に、イギーらと話題に上がった

「……!」

 ガラス張りの展望室に入った瞬間、黄金に染まる空を見て、ミヤギが息を飲んだ。

「マジックアワーですね。」

 先日の出撃前に、イギーらと話題に上がった"夕焼け小焼け"だ。

 ガラス戸を開け、外のデッキに出ると、二人で手すりにもたれて景色を楽しむ。

「この前は、結局マジックアワーどころじゃなかったからね。」

「イギー少尉はお呼びしなくても?」

 ミヤギが、悪戯っぽく尋ねる。

「呼んだ方がいいか?」

「どうですか。」

「呼ばない。今日は、君だけがいい。」

 ミヤギは、はにかんだ表情を浮かべながらも、満足そうに微笑んだ。

「素敵ですね、やはり、コロニーの人工の景色とは違います。」「そう思う。同じ地球でも、ジャブローで土竜の真似事をしていてはありつけない感動だ。」 地球に降りてから、何度かこう言うものも見ている気がするが、こうも美しく見える気がするのは、ミヤギのおかげのような気もする。 自然の風を感じながら、胸いっぱいに息を吸い込むミヤギの横顔を、ヘントは横目に見る。白い肌が、夕日に照らされて、うっすらと輝いている。  ——綺麗だ、と思う。

「素敵ですね、やはり、コロニーの人工の景色とは違います。」

「そう思う。同じ地球でも、ジャブローで土竜の真似事をしていてはありつけない感動だ。」

 地球に降りてから、何度かこう言うものも見ている気がするが、こうも美しく見える気がするのは、ミヤギのおかげのような気もする。

 自然の風を感じながら、胸いっぱいに息を吸い込むミヤギの横顔を、ヘントは横目に見る。白い肌が、夕日に照らされて、うっすらと輝いている。

 

 ——綺麗だ、と思う。

 ミヤギが、くるりと顔をこちらに向けると、琥珀色の瞳と視線がぶつかる。ミヤギの容姿も、もはや見慣れた日常の一部であるが、それでもこうして不意にその美しさを感じると、ドキリとさせられるものがある。「ヘント少尉、その……話しておきたいことがあります。」 こちらを向くミヤギの顔が、濃い影で半分隠れている。 そう言えば以前も、何か言いたげにしていたことを思い出す。「わたし……一人では、戦場に立てなくなってしまったみたいです。」 伏し目がちに言われたその言葉の意味が、ヘントには分からなかった。「ニュータイプ能力に起因する、PTSDのようなもの、だそうです。」 ミヤギ曰く、相手の心が読めるとか、行動の先が見える、というほど、感覚が鋭いわけではないという。だが、相手の動きが、何となく予測できる、気配を何となく感じ取れる、ということはあるという。”シングルモルト作戦”での活躍は、その感覚が冴えに冴えた結果だ。「ただ、残念ながら、わたしの感性は自分に向けられた悪意に敏感に出来ているようでして……。」 ミヤギ個人に向けられた、強い敵意や殺意はダイレクトにキャッチしてしまう。中東の戦いでは、敵の部隊が明確にミヤギのガンキャノンを標的に迫った。そして今回のジン・サナダとの会敵。どちらも、一時的に行動不能に陥っている。「体調が優れないときは、模擬戦でも影響が出ることがあります。」そう言われれば、教導任務の後は、よく青い顔をしていた。あの夜も、そうだった。「……すまない、気づけなかった。」「違います。わたしが隠していたので。」 ただ、と、躊躇いながら言葉を続ける。「ヘント少尉がご一緒なら、大丈夫なんです。前にも言った通り、あなたが傍にいてくれると、心が、優しく包み込まれるような感じがあります。」それが、悪意から、彼女を守る盾の役割をすると言う。

 ミヤギが、くるりと顔をこちらに向けると、琥珀色の瞳と視線がぶつかる。ミヤギの容姿も、もはや見慣れた日常の一部であるが、それでもこうして不意にその美しさを感じると、ドキリとさせられるものがある。

「ヘント少尉、その……話しておきたいことがあります。」

 こちらを向くミヤギの顔が、濃い影で半分隠れている。

 そう言えば以前も、何か言いたげにしていたことを思い出す。

「わたし……一人では、戦場に立てなくなってしまったみたいです。」

 伏し目がちに言われたその言葉の意味が、ヘントには分からなかった。

「ニュータイプ能力に起因する、PTSDのようなもの、だそうです。」

 ミヤギ曰く、相手の心が読めるとか、行動の先が見える、というほど、感覚が鋭いわけではないという。だが、相手の動きが、何となく予測できる、気配を何となく感じ取れる、ということはあるという。”シングルモルト作戦”での活躍は、その感覚が冴えに冴えた結果だ。

「ただ、残念ながら、わたしの感性は自分に向けられた悪意に敏感に出来ているようでして……。」

 ミヤギ個人に向けられた、強い敵意や殺意はダイレクトにキャッチしてしまう。中東の戦いでは、敵の部隊が明確にミヤギのガンキャノンを標的に迫った。そして今回のジン・サナダとの会敵。どちらも、一時的に行動不能に陥っている。

「体調が優れないときは、模擬戦でも影響が出ることがあります。」

そう言われれば、教導任務の後は、よく青い顔をしていた。あの夜も、そうだった。

「……すまない、気づけなかった。」

「違います。わたしが隠していたので。」

 ただ、と、躊躇いながら言葉を続ける。

「ヘント少尉がご一緒なら、大丈夫なんです。前にも言った通り、あなたが傍にいてくれると、心が、優しく包み込まれるような感じがあります。」

それが、悪意から、彼女を守る盾の役割をすると言う。

「先日の、レッドウォーリアとの戦いも、あなたが傍にいたから、最後まで戦えた。それは、確信があります。」「それは、わたしも同じだ。最後は君に助けられた。君がいなければ、死んでいたと思う。」 その言葉に、ミヤギは、わずかに身震いしたようだった。「ジン・サナダは、ニュータイプでした。」不意に、そんな名前を口にする。「少し、話してもよろしいですか?」「ああ、構わない。」また、顔色が青ざめている。彼女は、彼女の魂に決定的な傷をつけた恐怖に、向き合おうとしている。黙って付き合うべきだ、と、ヘントは思った。○○○○○○○○○○○○○○○

「先日の、レッドウォーリアとの戦いも、あなたが傍にいたから、最後まで戦えた。それは、確信があります。」

「それは、わたしも同じだ。最後は君に助けられた。君がいなければ、死んでいたと思う。」

 その言葉に、ミヤギは、わずかに身震いしたようだった。

「ジン・サナダは、ニュータイプでした。」

不意に、そんな名前を口にする。

「少し、話してもよろしいですか?」

「ああ、構わない。」

また、顔色が青ざめている。彼女は、彼女の魂に決定的な傷をつけた恐怖に、向き合おうとしている。黙って付き合うべきだ、と、ヘントは思った。

○○○○○○○○○○○○○○○

 ジン・サナダが、訓練校時代からの同期だったことは、以前もお話ししたとおりです。MSパイロットへの転科訓練も一緒に受けました。トップの成績だったわたしたちは、それぞれV作戦の機体群に関わる任務に携わることになりました。ルナ2でも、一時一緒になって、MS操縦の技術研究もしました。 訓練校時代は、ヘント少尉がおっしゃるように、好い青年だったと思います。 彼、ブリティッシュコロニーの出身なんです。ええ、あの、コロニー落としに使われた。 あの時、速報が入ったのを、訓練校の宿舎で、仲間のみんなと見たんです。覚えています。彼が、青ざめた顔でテレビを見ていたのを。その瞬間、彼は天涯孤独になったんです。家族も、生まれ育った故郷も、丸ごと、永遠に失ったのです。ショックでないはずはない。わたしも、もちろん、サイド5の自分の家族のことを心配しました。自分の出す声が、震えていたのを覚えています。でも、ジン・サナダの、想像しようにもしきれるはずがない、彼の悲しみを思って、声を掛けたんです。気をしっかり持て、と。 ……そうしたら、彼は、笑ったんです。大丈夫だ、と。直前までの、氷のような顔色を、さっと変えて、明るく、朗らかに微笑んだ。 気丈だ、と言うべきなのかもしれません。でも、わたしは、たぶん、その時から……そうです、以前申し上げたとおり、彼に、深海や真空に似た恐怖を感じるようになった。あの笑顔は、人間として、自然な魂の働きから出るものではなかった。 そんな風に、彼を見る自分を、ずっと嫌悪していました。 わたしたちには、想像もできないことですよ。 家族を、故郷を、目の前で、でも、何もできないところであんな風に失って。それでも、戦い続けようと……。 ええ、ありがとうございます。でも、違います。そう言うふうに、わたしを優しいと言ってくださる、少尉こそが、本当に優しいのです。そう、彼には、人当たりの良さはありましたが、そういう……人の、優しさや、思いやりを認めるという心の働きが、決定的に欠けていたと思います。

 ジン・サナダが、訓練校時代からの同期だったことは、以前もお話ししたとおりです。MSパイロットへの転科訓練も一緒に受けました。トップの成績だったわたしたちは、それぞれV作戦の機体群に関わる任務に携わることになりました。ルナ2でも、一時一緒になって、MS操縦の技術研究もしました。

 訓練校時代は、ヘント少尉がおっしゃるように、好い青年だったと思います。

 彼、ブリティッシュコロニーの出身なんです。ええ、あの、コロニー落としに使われた。

 あの時、速報が入ったのを、訓練校の宿舎で、仲間のみんなと見たんです。覚えています。彼が、青ざめた顔でテレビを見ていたのを。その瞬間、彼は天涯孤独になったんです。家族も、生まれ育った故郷も、丸ごと、永遠に失ったのです。ショックでないはずはない。わたしも、もちろん、サイド5の自分の家族のことを心配しました。自分の出す声が、震えていたのを覚えています。でも、ジン・サナダの、想像しようにもしきれるはずがない、彼の悲しみを思って、声を掛けたんです。気をしっかり持て、と。

 ……そうしたら、彼は、笑ったんです。大丈夫だ、と。直前までの、氷のような顔色を、さっと変えて、明るく、朗らかに微笑んだ。

 気丈だ、と言うべきなのかもしれません。でも、わたしは、たぶん、その時から……そうです、以前申し上げたとおり、彼に、深海や真空に似た恐怖を感じるようになった。あの笑顔は、人間として、自然な魂の働きから出るものではなかった。

 そんな風に、彼を見る自分を、ずっと嫌悪していました。

 わたしたちには、想像もできないことですよ。

 家族を、故郷を、目の前で、でも、何もできないところであんな風に失って。それでも、戦い続けようと……。

 ええ、ありがとうございます。でも、違います。そう言うふうに、わたしを優しいと言ってくださる、少尉こそが、本当に優しいのです。そう、彼には、人当たりの良さはありましたが、そういう……人の、優しさや、思いやりを認めるという心の働きが、決定的に欠けていたと思います。

 そのジン・サナダが、先の戦いで、自分はニュータイプであると、わたしに告げました。共鳴というか、感応というか、とにかく、彼の精神と、強制的に繋がれるような感覚に陥ったのを覚えています。彼の放った思念を、キャッチ

 そのジン・サナダが、先の戦いで、自分はニュータイプであると、わたしに告げました。共鳴というか、感応というか、とにかく、彼の精神と、強制的に繋がれるような感覚に陥ったのを覚えています。彼の放った思念を、キャッチ"できてしまった"。やはり、わたしも、ニュータイプなのかもしれません。彼の思考が、強引に流れ込んできて、その中で、彼から、わたしのことを……その……愛している……と、告げられ、ました……。

 でも、違うんです。

 彼は、彼自身の狂気を自覚していた。

 その狂気を隠すために、わたしの立ち居振る舞いを模倣していたと言ったのです。

 それに、ニュータイプの感応力。言葉を介さず、思考をダイレクトに、すべて共有できてしまう力。それに頼ったコミュニケーションを、彼は欲していました。彼が押し殺してきた、悲しみや、苦しみを、言葉を超えて、すべて分かち合える相手が欲しかったのだと思います。

 それは、愛とは違うと思います。少なくとも、わたしの考える愛の形とは違う。

 違うんですよ、彼は、その感性の根本が。サラサールでも申し上げたとおり、わたしは、心の中のことは、きちんと口に出して伝えるべきだと思っています。それこそが人間が人間として築いてきた営みの、基盤なのですから。

 わたしは、彼を拒絶しました。 彼は、自分とあなたをも比べた。 そのことが、一番許せなかった。 わたし、初めて、明確に、個人に対して、はっきりとした憎悪を感じました。彼の命を奪おうと、決意できてしまったんです。これまでは、兵士として、任務として、敵と戦って、その命を奪ってきました。でも、今回は、とにかく、彼が憎かった。ここで、彼の存在を、この世から消してしまいたいと思ったんです。 それでも、彼は、わたしの心に無理やり入り込んでこようとした……それで、自分の魂が傷ついたのを感じました。 中東の戦いで、赤い肩のザクの部隊から、わたし個人に明確に向けられた殺意と、今回の、ジン・サナダによる、魂をなぶられるような痛みが、先ほど申し上げたPTSDの原因です。 わたしは、もう、一人では戦えないようです。○○○○○○○○○○○○○○○

 わたしは、彼を拒絶しました。

 彼は、自分とあなたをも比べた。

 そのことが、一番許せなかった。

 わたし、初めて、明確に、個人に対して、はっきりとした憎悪を感じました。彼の命を奪おうと、決意できてしまったんです。これまでは、兵士として、任務として、敵と戦って、その命を奪ってきました。でも、今回は、とにかく、彼が憎かった。ここで、彼の存在を、この世から消してしまいたいと思ったんです。

 それでも、彼は、わたしの心に無理やり入り込んでこようとした……それで、自分の魂が傷ついたのを感じました。

 中東の戦いで、赤い肩のザクの部隊から、わたし個人に明確に向けられた殺意と、今回の、ジン・サナダによる、魂をなぶられるような痛みが、先ほど申し上げたPTSDの原因です。

 わたしは、もう、一人では戦えないようです。

○○○○○○○○○○○○○○○

 ヘントは、しばらく無言でマジックアワーの空を見つめていた。刻一刻と日が傾いていき、黄金だった空は、徐々に紫色に変わっていく。その様子もまた、美しかった。「除隊すればいい。」 言ってから、ミヤギの顔を、もう一度正面から見つめる。目を丸くしている。「一緒になろう。俺の帰る場所を、君に守ってほしい。」それで、君の安全も守られるなら、何よりも嬉しいことだ、と付け加える。 ミヤギはしばらく呆然とした後、ハッと我に返る。

 ヘントは、しばらく無言でマジックアワーの空を見つめていた。刻一刻と日が傾いていき、黄金だった空は、徐々に紫色に変わっていく。その様子もまた、美しかった。

「除隊すればいい。」

 言ってから、ミヤギの顔を、もう一度正面から見つめる。目を丸くしている。

「一緒になろう。俺の帰る場所を、君に守ってほしい。」

それで、君の安全も守られるなら、何よりも嬉しいことだ、と付け加える。

 ミヤギはしばらく呆然とした後、ハッと我に返る。

「い、今ですか!?」 言われたことの意味を理解すると、頬に朱がさした。「準備していたわけではないのは申し訳ないが、今が最高のタイミングだと判断した。」 戸惑いと、喜びの色が混じり合った表情を嚙み殺すようにしながら、ミヤギは少し考える様子を見せた。が、ゆっくりと、首を横に振る。「申し訳ありません。」今度は、ヘントが目を丸くした。落胆の色が、その顔に浮かぶ。「そ、そんな顔しないでください……!」ミヤギが慌ててフォローする。

「い、今ですか!?」

 言われたことの意味を理解すると、頬に朱がさした。

「準備していたわけではないのは申し訳ないが、今が最高のタイミングだと判断した。」

 戸惑いと、喜びの色が混じり合った表情を嚙み殺すようにしながら、ミヤギは少し考える様子を見せた。が、ゆっくりと、首を横に振る。

「申し訳ありません。」

今度は、ヘントが目を丸くした。落胆の色が、その顔に浮かぶ。

「そ、そんな顔しないでください……!」

ミヤギが慌ててフォローする。

「嬉しい、です、本当に……間違いなく、お待ちしていた、言葉です、ずっと……心から……。」言いながら、いつものように耳まで赤くして、うつむいてしまう。動揺すると、途端に口調がたどたどしくなる。出会った頃から変わらない癖が、ヘントには堪らなく愛しい。「でも、すみません。違うんです、今のままでは……」 ”今のままでは”という言葉を聞き、ヘントは、ああ、そうか、と腑に落ちる。「そうだな、守られるだけの女性じゃないな、君は。今回も、最後に守られたのは俺の方だ。」柔和な笑みを浮かべて、ヘントは言う。「……やっぱり、少尉こそ、ニュータイプです。」うつむいたまま、呟くのを聞き、君に対してはそうかもしれないな、と応じた。「確かに、待っているだけというのも君らしくはない。君は、自分から攻めるのは得意だが、攻められると、途端にピンチだものな。」自分にしては気の利いた冗談ではないか、と、ヘントは思った。ミヤギも、からかわないでください、と苦笑を浮かべているが、いつものような

「嬉しい、です、本当に……間違いなく、お待ちしていた、言葉です、ずっと……心から……。」

言いながら、いつものように耳まで赤くして、うつむいてしまう。動揺すると、途端に口調がたどたどしくなる。出会った頃から変わらない癖が、ヘントには堪らなく愛しい。

「でも、すみません。違うんです、今のままでは……」

 ”今のままでは”という言葉を聞き、ヘントは、ああ、そうか、と腑に落ちる。

「そうだな、守られるだけの女性じゃないな、君は。今回も、最後に守られたのは俺の方だ。」

柔和な笑みを浮かべて、ヘントは言う。

「……やっぱり、少尉こそ、ニュータイプです。」

うつむいたまま、呟くのを聞き、君に対してはそうかもしれないな、と応じた。

「確かに、待っているだけというのも君らしくはない。君は、自分から攻めるのは得意だが、攻められると、途端にピンチだものな。」

自分にしては気の利いた冗談ではないか、と、ヘントは思った。ミヤギも、からかわないでください、と苦笑を浮かべているが、いつものような"逆襲"はない。

「すみません。でも、また、ちゃんと戦えるようになれば、その時こそは……」

言って、顔をあげる。目尻には、微かに涙が浮かんでいる。

「その時は、ちゃんと、勝負の続きをしましょう。きちんとお受けします。」

 ああ、とヘントが応じる声は、ミヤギに対しての、信頼に裏打ちされた愛情がこもっている。

「待つさ、いつまでだってね。粘る戦いは、嫌いじゃない。」

 遠く、地平に日が沈んでいく。

 その輝きは、終焉の時を表す落日の光ではない。また明日の朝、輝きを取り戻すべく、太陽が眠りにつく、希望の光だ。そう、希望を持ち続け、それを絶やさぬ努力を続けるならば、必ず、また、明るい朝日は登るのだ。

 U.C.0079、12月15日。 キャリフォルアベースの陥落をもって、地球連邦軍は、地球のジオン公国軍の戦力の駆逐を宣言。以後、アフリカやオーストラリア方面での散発的な戦闘が続いたものの、後に1年戦争と呼ばれる本大戦での、地上での大規模戦闘は終結した。 第22遊撃MS部隊は、ジャブローへ後退後、アフリカでの掃討戦に参加。戦後、アムロ・レイのケースを始めとする、ガンダムタイプMSとニュータイプ兵の絶大な力を恐れた連邦軍の方針により、陸戦強襲型ガンダムは回収。アフリカ戦線も、大規模戦闘にはならないまま、U.C.0081、2月に解隊。 キョウ・ミヤギ少尉は、T4教導大隊に転属。中尉に昇進し、第11広報アクロバットMS部隊”ブルーウイング”のエースパイロットとして、地球連邦軍の各種式典での展示飛行で活躍した。 ヘント・ミューラー少尉は、中佐に昇進したラッキー・ブライトマン指揮下に置かれ、宇宙軍に転属。その後、中尉に昇進し、サイド3及びサイド6方面コロニー間治安維持部隊、地球連邦軍機動軍事警察部隊

 U.C.0079、12月15日。

 キャリフォルアベースの陥落をもって、地球連邦軍は、地球のジオン公国軍の戦力の駆逐を宣言。以後、アフリカやオーストラリア方面での散発的な戦闘が続いたものの、後に1年戦争と呼ばれる本大戦での、地上での大規模戦闘は終結した。

 第22遊撃MS部隊は、ジャブローへ後退後、アフリカでの掃討戦に参加。戦後、アムロ・レイのケースを始めとする、ガンダムタイプMSとニュータイプ兵の絶大な力を恐れた連邦軍の方針により、陸戦強襲型ガンダムは回収。アフリカ戦線も、大規模戦闘にはならないまま、U.C.0081、2月に解隊。

 キョウ・ミヤギ少尉は、T4教導大隊に転属。中尉に昇進し、第11広報アクロバットMS部隊”ブルーウイング”のエースパイロットとして、地球連邦軍の各種式典での展示飛行で活躍した。

 ヘント・ミューラー少尉は、中佐に昇進したラッキー・ブライトマン指揮下に置かれ、宇宙軍に転属。その後、中尉に昇進し、サイド3及びサイド6方面コロニー間治安維持部隊、地球連邦軍機動軍事警察部隊"EFMP"の第1中隊長に就任。U.C.0087、グリプス戦役の争乱を宇宙で経験することになる。

 イギー・ドレイク少尉は、地上軍に所属し地球各地を転戦。ジオン公国軍残存戦力掃討に従事。U.C.0088、"ハマーンのクレイジーウォー"と呼ばれた第1次ネオ・ジオン抗争における戦闘への参加が確認されているが、その後の所在は不明。 

 

 そして、U.C.0080、1月1日。

 ジオン公国軍の宇宙拠点、ア・バオア・クーが陥落。

 この戦いの後、地球連邦政府と、ジオン共和国の間に、終戦協定が結ばれた。

 

【#40 Magic hour with you / Dec.12.0079 fin.】

 

MS戦記異聞シャドウファントム

第3部

北米戦線編

「狂える赤き獣」・完

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第3部も、ここまでお付き合いくださり本当にありがとうございます。

陰鬱な雰囲気と、胸くそ悪いキャラクターや設定ばかりで、読者離れや投稿削除がいつ来るかとひやひやしておりました。

本当に、読んでくださった皆様に感謝です。

なんか、3部描いてる間はプライベートでも嫌なことが多かった気がします笑

不運を呼び寄せた!?いや、だいたい自業自得でしたが笑

Many thanks for you.心から!  第4部も、ぜひお楽しみください! #Interlude The

Many thanks for you.

心から!

 

 

第4部も、ぜひお楽しみください!

 

#Interlude The"Bloody left arm" こちらも、よろしければお読みください。

オリジナルストーリー第40話、第3部北米戦線編・完

コメント

コメントをして応援しよう

コメントにはログインが必要です

  1. つぐお 1週間前

    今日は日帰り出勤でした。電車に往復で約6時間乗っていましたが、そのほとんどの時間でシャドウファントムを読み返していました(pixivのアカも取りました。うふ)。もー面白いったらありゃしない。改めてコメントしたくなりました。長くなりますがごめんなさい。
    「シャドウファントム」のマルチミーニングっぷりに改めてやすじろうさんの才能を感じました。はっきり言いますけど、プロの方ですよね?
    時々この先読者が着いてきてくれるのか、離れてしまうのではと漏らしておられましたが、入念なリサーチによる一年戦争の史実に基づいた分厚い基礎の上でのストーリー展開なのでラブコメが入ろうがオカルトが入ろうが全く受け入れられます。でもガンダム作品って元々そういうものですよね。
    一年戦争の完全新作ストーリーが読めてファースト世代の私はとても楽しむことができました。0080年代は内戦や紛争が主戦場になると思われ、グリプス戦役などの史実は盛り込まれるとしてもより自由度の高い作品が作れると無責任に思っています。ますますやすじろうさんの文才に期待しています。あと0080年代はカッチョいいMSばかりなのでガンプラも期待しています。てか「も」って、最早どちらがメインかわからない(笑)いやいや、ストーリーもガンプラも、どちらも応援しています!

    • 大変嬉しいコメントありがとうございます(gundam-kao6)

      こうして改めて読み返してくださる方がたくさんいらっしゃるのが、大変嬉しいです!!40話に達し、ストーリーもかなり長くなってきたうえに、最近は妄想が暴走してしまい、1話の文章量が増えてきましたので、読まれるのも大変だったかと思います。本当にありがとうございます(gundam-kao6)しかも、pixivの方まで……笑 自作のキャラクターたちの色んな側面を見たくなり、もはや自給自足です笑 しかも、割と、あの話にも伏線があるという……笑

      「シャドウファントム」のマルチミーニング、気づいていただけましたか!EZSRの機体名から、まんまパクっているのですが、歴史の表舞台に語られない兵たちの戦いというのにはぴったりと思い、使っていますが、色々なところにいろいろなシャドウファントムを配置しています(gundam-kao6)

      もちろん、プロではありませんが、こういうことを仕事にできたら幸せだろうなぁ、とは思います笑 生計の足しにはなりませんが、皆さんからのこうした反響が一番の報酬ですね(gandam-hand2)今後もますます暴走して参りますので、どうぞよろしくお願いします笑

  2. MSV-K 2週間前

    第3部完結お疲れ様でした!😃

    押忍やすじろうさんの作品は人間ドラマ溢れる作品だと思います👍✨

    私は復帰未定ですがGUNSTAは覗いてますので次も素敵な作品をお待ちしてます✌️

    • 部、最後までお付き合いくださりありがとうございます(gundam-kao6)

      皆さんのように、世界設定や機体詳細に詳しいわけではないので、MSV-Kさんのような、壮大なスケールの宇宙世紀史を動かすドラマは、実は書けないんです、お恥ずかしい(gundam-kao10)

      なので、どうしてもキャラクターのディテールに凝ってしまっています。ガンダムて、生身の人間の話でもあると思っているので、まあ、それでいいかなぁ、と開き直っています笑

      宇宙の挽歌も、謎が深まり続きが気になります(gundam-kao6)

      ご復帰、心よりお待ちしております!

  3. T-Non 2週間前

    数日GUNSTA覗けてなかったもので、38話から一気読み❗️ ジンとカルアはグレンの私兵に…そうきましたか❗️そこから今回の、キャッキャウフフ🩷のエピローグ。素敵な展開ですね👍️

    第三部、楽しかったです😊

    第四部、楽しみに待ってますよ〜😊

    鴎の次の監督が誰になるかより興味があります😅(鷲🦅さんも恒例行事で交代するのかな⁉️)

    • 第3部、最後までお付き合いくださりありがとうございました(gundam-kao6)

      ジンとカルアがグレンの私兵になる展開は、当初から考えていましたが、アイザックのキャラ立ちと、カルアのぶっ飛びが予想外でした笑 また、書きながら自我が出てきた人たちです笑

      2人のキャッキャウフフ(gundam-kao3)は、最近はもう書かないと気が済まない感じです笑 第4部らキャッキャウフフ(gundam-kao3)の完結編になる予定ですので、お楽しみください。

      毎年監督変えてるから弱くなるんだ!と、声を大にして言いたい金鷲党です笑

  4. 第三部、ゴールイン! おめでとうございます! 私もミヤギ少尉同様、「このタイミング?」と思いましたが、書き手としては、「ここしかない!」とも感じました カルアさんはまさに混沌の女神ですね やすじろうさんもお気をつけ下さい 深淵を覗き込む者は、また深淵からも覗き込まれています 笑 第四部、楽しみにしております

    • 第3部も最後までお付き合いくださりありがとうございました(gundam-kao6)

      このタイミングは、ヘントなりに守りたかったんでしょうね。あと、ミヤギのこと好きすぎて、そろそろ我慢できなくなってます笑

      いや、マジで深淵に覗き込まれてる感ありますね、今日は切符切られました(gundam-kao9)気をつけます!!

      第4部もよろしくお願いします!

  5. Youtaro 3週間前

    第3部、執筆お疲れ様でした。

    今回もMSのクオリティも、ドラマも美しかったです。「心の中のことは、きちんと口に出して伝える。」という台詞に感動しました。ニュータイプであるミヤギさんの言葉だからこそ、言葉に深みを感じました。

    ミヤギさんはもう1人では戦えませんが、そばで支え、共に戦うヘントと共に生きていく。とてもドラマチックで感動的な展開でした。

    これからのシャドウファントムは何処へ向かうのか、楽しみです。

    ところで、私もデジラマストーリーを作りたいと思っています。

    まだ構想段階ですが、ある程度のストーリーやMSは考えています。

     いつになるかはわからないのですが、必ず作り上げようと思っています。

    改めて、第3部完結にお祝い申し上げます。

    これからも応援しております。

     

     

     

     

    • 第3部、最後までお付き合いぐださりありがとうございました(gundam-kao6)

      ミヤギのそのセリフは、作品全編をとおしたテーマのひとつとして、今回のジンの在り方と対立するように構成しています。

      とりあえず、4部は、ヘントとミヤギのひとつの集大成となると思います。どうぞお楽しみに(gundam-kao6)

      デジラマストーリーも楽しみにしています

      完成したら遊びにうかがいますね!

  6. 3部お疲れ様でした!!綺麗な夕陽を絡めた穏やかな終幕素敵でした(*^▽^*)!!プロポーズはちょっと待ってでしたが朗らかで次の機会が期待大で楽しみです!!ヨッチャKIDさんもおっしゃってましたが日に日に作画が上手くなっていって自分も含め他の読者さん達もどんどん作品に魅かれてのめり込んでいったと思います♪加えてMSのポージングも情景が浮かぶ良い構図で毎回ハラハラドキドキして読んでました(。>﹏<。)!!最後にカルアちゃん出すなんて狡いですねw抱えてるレッドウォーリアもデフォルメで共に可愛いっ!!此方からもしーゆーです、また出て来てねー(^^)/”

    • 第3部も最後までお付き合いくださりありがとうございました(gundam-kao6)

      夕日をバックに、二人寄り添って、という構図は、実は第2部ラストに考えていたシーンでしたが、今回使えてよかったです(gundam-kao6)ヘントくんは勇気を出しましたが、残念でした笑 でも、プロポーズ保留にしても、たぶん、こいつら、今までどおりいちゃついてます笑

      作画については、KIDさんへの返信でも述べましたとおり、慣れてきたのがありますね(gandam-hand2)ただ、皆さんがキャラクターを愛してくださったのも大きいです(gundam-kao6)

      カルアちゃんは、もしかしたら4部でも出番があるかもです。まあ、5部のラストまでに必ず出番はありますので、どうぞお楽しみに!?笑

  7. 第3部完結お疲れ様でした😃ヘントとミヤギ、ジンとカルア。それぞれの二人は何処に辿り着くのか?

    英雄気取りのピエロと思われたグレン少佐。ジオンを離反した彼は何を目論むのか?

    そして個人的にお気に入りのコヴ少佐。戦場でこそ活きる男は本当に不審死を遂げたのか?

    イギーやアイザック、ブライトマン達の活躍も気になります😆

    第4部も楽しみにしています❗🙋

    • 第3部、最後までお付き合いくださりありがとうございました(gundam-kao6)

      2組とも構想段階とは微妙に違った道筋を歩き出しているので、わたしにもちょっと予測不能なところがあります……特にじんとカルアが笑

      グレン少佐は、今後の部のキーマンになってしまうかもしれません笑 わたしも、アイツ、ただのアホだと思ってたんですが笑

      コヴ少佐は本当に⚫️んだとおもってますが、そうですね、戦争野郎になって暗躍してても面白いかもしれません笑 ありがとうございます(gundam-kao6)

      明確に生き残っている人たちは、まだ出番がありますので、ぜひ今後もお楽しみいただければ幸いです(gundam-kao6)

  8. meg-ocero 3週間前

    3部の陰鬱とした雰囲気を和ます優しいエンディングでしたね😭2人の未来が輝かしいことを!

    ジンとカルアのその後も気になりますし…4部5部と公開まで楽しみを募らせておきます😁

    • 第3部も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました(gundam-kao6)

      優しいエンディング……そう言っていただけると嬉しいです!

      実は、この展開は全然予定していなくて、ヘントがなぜかその後ダラダラと7年も待たせ、しかもミヤギもそれを健気に待つという、究極のファンタジィ展開でした(gundam-kao9)ジンを悪役に振り切ったおかげでこの展開に繋がりました。

      ジンとカルアのその後は、本当に悩んでいます……当初は、カルアを救うために奮闘するアウトローヒーロー枠で、ジンが5部のダブル主人公の一人になる予定でしたが……ちょっと無理そうです(gundam-kao10)

      とりあえず、4部はもう少し制作の期間が空くので、お待ちください(gundam-kao6)

  9. つぐお 3週間前

    私は昔から読書感想文の類が苦手なため感想コメントが書けず、書いても今まで茶化したような内容しか残していないような気がします。お気を悪くなさっていたらごめんなさい。ただ、本当にこの作品の大ファンでいつも楽しく拝読させていただきました。

    すぐにでも4部を読みたいところですが、少しリフレッシュ期間を設けてはいかがでしょうか。更なる素晴らしい作品を作っていただくためにも英気を養う時間も必要かと思います。その間に、第一話目から履修し直したいって考えもあるんですけど(笑)

    最後に、これ本当にタダで読ませてもらっていいんですか?4部からは課金が発生するとか・・(払いますけど)

    ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします!

    • 第3部も、最後までお付き合いくださりありがとうございました(gundam-kao6)

      ときどにカッとなってしまうコメントも無きにしも非ずなので、気遣わせてしまい大変申し訳ございません(gundam-kao10)

      書くのがリフレッシュというのと、書いちゃったら公開せずにいられない、堪え性のなさとがあるのですが、じっくり読んでいただけるよう、もう少しインターバルおいてみようかな、とはいつも思ってました笑

      次の部を始めるにはまた、少し組み立てなくてはならないキットもあるので、ここはインターバルおけると思います(gundam-kao6)以前の作品も含めて、こちらこそ今後とも、よろしくお願いいたします(gandam-hand2)

      お金はもちろん取りませーん、ずーっと安心据え置き価格の無料です笑

  10. SenGoku 3週間前

    完結・・・ヘントとミヤギいずれ結ばれますよね

    そうでなければ娘が生まれません、ひじょ~に困ります(>_<)

    でも、すっきり読み終える事できとても良いエンディングでした

    4部はどんなストーリーが始まるのか楽しみしています!

     

    • 第3部も最後までお付き合いくださりありがとうございました(gundam-kao6)

      まあ、そこは……4部、5部でもわりと中心的な話題になってくると思いますので、お楽しみにお待ちください笑

      ぜひぜひ、そこは、ホントにお気遣いなく、伝説のシングルモルトの娘、新たなる伝説を刻んでください!楽しみにしております(gundam-kao6)

  11. 3部完結お疲れ様でした。よくぞまとめましたね。圧巻です。めちゃくちゃおもしろかった😁。特に3部の面々はクセが強くてそれぞれの思考や行動をまとめるのに苦労されたかと思います。ヘントの日記を読むあたり、めちゃくちゃ好きです。結局3部でもミヤギさんとヘンとは見せつけてくれましたよね😙。最後の、

     

    遠く、地平に日が沈んでいく。 この一文が大好きです。狙いなのかたまたまなのか、1部6話でも同じ一文が出ました。その時にぐっと鷲掴みにされた感触があります笑。 物語の中では、わずか一ヶ月同じ夕日もヘントにとっては随分と違った景色に見えたことでしょう。素晴らしいです!4部楽しみにしてます👍

    • 第3部も、最後までお付き合いくださりありがとうございます(gundam-kao6)

      おっしゃるとおり、今回の部は大変でした(gundam-kao10)特に、ジンの裏切りというか、最後のスイッチオンの、デューク撃破のところは、最初に作ったテキストがすごく唐突で、ジェミニくんから合格点もらうまで、何度も直したり付け足したり、入れ替えたりしました笑

      ヘントとミヤギは、たぶん5部までずっとあんな感じです。特に4部は二人のための4部になる予定なので、ホントらすいません笑

      そして、またまたおっしゃるとおり。それ、狙いました。マジックアワーのくだり自体は、3週間前にたまたま思い浮かんだのですが、そのときにオデッサの夕日と違って見えれば良いなと思っていました。第3部は特に、過去の部や、3部内の場面同士の対比や流れ、人物の対比など、結構意識しましたので、そこまで読んでいただけるととてと嬉しいです。

      第4部も、引き続きよろしくお願いします(gundam-kao6)

      • あと、作画!めちゃくちゃうまいです。ミヤギさんがちゃんと乙女してるなぁと上手く表情描かれてて、見事👍。

        また最初から読み返したくなるよな〜上手いなぁ🤤🤤笑。

        • 耳のアドバイスは生きてますね笑

          手前味噌ですが、上達したという自覚があります笑

          あと、道具ですね。スケッチブックの紙質がいいと、映りがよくなります。ペンも、シャープペンだと駄目ですが、えんぴつだといい感じに書けますね。着色もアイビスペイントに慣れてきました(gandam-hand1)

  12. 与一 3週間前

    綺麗にまとまりましたね🥰💕

    あの様な最後の空気感とか会話劇は好きです🥰🥰

    そうですか…イギーは所在不明ですか?😮‍💨

    ニュータイプの感応からとか、気配からくるシャドウファントムもあろうかと思いますが、あの二人もシャドウファントムになってしまいましたね😟

    兎に角3部も面白かったです😀👍✨

    四部を楽しみに致しておりますm(_ _)m❇️🙆

    • 第3部も最後までお付き合いくださり、ありがとうございます(gundam-kao6)

      わたしも、MS戦よりもむしろ、こういうシーン書く方が楽しくなってきています。もう、ほんと、よそでやれという感じですが笑

      0088の話は、第5部でやる予定なので、イギーさんの顛末は、ちょっとそのときに、ですね(gandam-hand2)

      シャドウファントム、気づいていただけましたか!

      第4部もよろしくお願いします!

  13. 完結お疲れ様です。ありがとうございました。キャラそれぞれの葛藤、悲哀、ラブコメ楽しませていただきました。子供の頃あんなにダサいと思ったガンキャノン、改めてカッコいいと思いました。ミヤギさん好きだなぁ。

    • 第3部、お付き合いくださりありがとうございます(gundam-kao9)

      キャラクターを描き切るのを目標に、いつもやっていますので、大変嬉しいコメントです。

      ガンキャノン、わたしも好きになりました。ミヤギさん、わたしもお気に入りなので、こうして皆さんにも愛していただくと、とても嬉しいです(gundam-kao6)

      また、第4部でも遊びにいらしてください。お待ちしております(gundam-kao6)

  14. cinnamon-1 3週間前

    第3部完結、お疲れ様でした😊 👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏

    人それぞれの思いが交錯した異様な戦場、ある日突然家族や故郷を奪われた人の心の叫びが、突然狂気と化す。

    果たしてニュータイプとは?

    その中で、ヘントとミヤギの会話。良かったです👍 戦場であれ、軍人であれ、幸福な時は訪れるもの。

    我に返ったミヤギの表情、とてもかわいいですね😉

    第4部も期待しています👍

    • 第3部、最後までお付き合いくださりありがとうございました(gundam-kao9)

      色々と、予想外にしてみたいというのも、今回の第3部のチャレンジのひとつでした。今回のミヤギの、まさかのプロポーズ受諾延期が、一番の予想外になればと思います笑

      ミヤギとヘントに訪れる本当の?幸福までには、少なくともあと1部必要になりそうです。ぜひ、またお付き合いいただければ嬉しいです。

      4部はさらに色んなミヤギの顔が見れることでしょう笑

      よろしくお願いします(gundam-kao6)

      • cinnamon-1 3週間前

        ミヤギのプロポーズ受諾延期。彼女らしいですね😊 精神的に不安定な今の状態よりも、という気持ちが伝わりますね😉

        楽しみにしています😁

         

押忍やすじろうさんがお薦めする作品

目次(MS戦記異聞シャドウファントム)

これから読んでくださる方のための「シャドウファントム」総集編

HG 陸戦型ガンダム+ジム改・改修型 "パッチーズ"

ガンキャノン(親子搭乗機)

6
これから読んでくださる方のための「シャドウファントム」総集編

これから読んでくださる方のための「シャドウファントム」総集編

※タイトルへの補足:もちろん、日頃お読みいただいている皆様へ…

15
MS戦記異聞シャドウファントム#41 The longest magic hour / Jul.30.0087

MS戦記異聞シャドウファントム#41 The longest…

※アニメーション多用のため、重いかもしれません(gundam…

12
MS戦記異聞シャドウファントム #interlude The”Bloody left arm”

MS戦記異聞シャドウファントム #interlude The…

 砂漠特有の足場の悪さが、機体の自由を奪ったわけでもなければ…

3
Reunion. —SHADOW PHANTOM IF STORY—

Reunion. —SHADOW PHANTOM IF ST…

こちらの投稿は、SenGokuさんが作られた作品に、わたくし…