Chap.5 U.C.0080 1月10日 ……
「武装は解除しろ。ザクも潰していい!」
基地に戻った”アビー”——アビゲイル・エイジャー大尉は、声を張り上げてドックを駆け回った。
「いいから、破棄しろ。武器らしい武器は、全部外に棄てろ!」
「ザンジバルはやられたんでしょう!?」
額から流れる血で、顔を半分濡らした下士官が食って掛かってきた。
「ここでも、約束を破られたら……!?」
「先に約束を反故にしたのは、こっちだ……。」
アビーは、応えて、下唇を噛む。
「やられても、仕方のないことをした。せめてこの場は、潔くいく。」
ほら、さっさと行って、と、下士官の背中をバシンと叩く。
「絶対にハジけるんじゃないよ!?もし向こうが嘘ついて皆殺し、って言うんなら、遠慮なく化けて出れるように準備しとくんだ!正々堂々降伏しろ!いいね!!」
~~~~~~~~~~~~~~~
(……どちらかと言うと……。)
メインカメラが死んでいるのだろう。モニターが暗転し、コクピットの中はすっかり暗くなっている。あちこちで散る火花と警告表示とが、ときどき、手元を照らした。左目の上を伝う、生温かい流血が気になったが、気密漏れの表示が瞬いているため、バイザーを開けられなかった。
「……化けて出るなら、今、じゃないのか……。」
馬鹿馬鹿しい。先ほど聞いた彼女の声は、自分の願望が生んだ幻に過ぎない。そう思いながらも、マイロは呟かずにはいられなかった。だが、逝ってしまった恋人の名は、口にはしない。その響きはまだ、マイロにとってはかなしすぎた。
なぜかは分からないが、敵は”アメイジング・グレイス”をきっかけに、動きを止めた。あの一撃は、彼女と二人で放った一撃のように思えた——。
(それこそ……アニメじゃないか……。)
再び、馬鹿馬鹿しい、と、思う。マイロは、首を振って目を閉じた。
ガンダムは、撃墜できただろうか。8秒はもつ、とメカニックの男は言ったが、必殺のビーム・スピアは、敵の大仰なシールドを突き刺し、抉った瞬間に爆散した。その爆発が、ダメ押しのダメージになった。敵が吹き飛ぶところは、一瞬、モニターに映ったが、そのまま自機も致命的なダメージを受け、行動不能に陥ってるようだ。しかし、自機が現存していることを考えると、反撃は受けていない。ならば、少なくとも、相手の戦闘能力を奪うことには成功したのだろう。
(殺す気なら、俺はもうこの場にいないはずだ。)
仮にガンダムの戦闘力を奪ったのだとしても、介添えの連中に包囲されていたはずだ。殺して仕留めるなら、そいつらが、とっくに自分の息の根を止めているはずなのだ。
と、言うことは、捕虜になると言うことか。
いいさ、と、目を閉じたまま、シートにもたれて一人ごちる。そうすれば、サラとの約束を果たすことができる。
考えていると、ゴリゴリと激しい音がして、コクピットハッチが引き剝がされた。
敵の”のっぺらぼう”が、ぬっとその顔を覗かせると、コクピット内の空気が勢いよく流出していった。マイロはシートベルトを締めたままだったので、その場に留まることができた。
やがて、青いノーマルスーツを身にまとった、大柄な兵士がコクピットの前に流れてきた。小銃を抱えたそいつが、ガンダムのパイロットだと、マイロは何となく分かった。
マイロは自らシートベルトを解き放ち、両手を上げながら、その兵士に近づいた。投降の遺志表示のつもりだ。そのままマイロは敵にぎりぎりまで近づき、ゴツンとヘルメットのバイザーを押し当てた。共振による直接会話をするつもりだった。
撃ち殺されてもおかしくない動きだったが、敵も油断なく小銃を構えたまま、動かなかった。
『大尉!』
バイザーの共振で、敵のヘルメット内のスピーカーに入った通信まで聞こえた。大丈夫だ、と青い連邦兵は低く応える。マイロの腹に銃口は押し当てているものの、こちらの話に応じるつもりがあるように見えた。
「……要求どおり、超えてみせたぞ。満足か、爺ィ。」
”爺ィ”と呼ぶには幾分若いように感じられたが、それでも、アーサーやハリソンのような、これまで世話になってきた指揮官たちに比べれば、ずっと年かさでベテランに見える。戦っていた最中も、老獪だと感じたが、やはり、戦闘の印象通りの男だった。
『ああ、ありがとうよ。』
先程まで、コクピット内のスピーカーから聞こえていた声と、間違いなく同じ声だ。だが、その響きは、先程までの憎悪に充ちた響きは消えているように感じられた。
(自分は、全力出して戦って、勝手にスッキリしやがったのか……?)
憎しみと、嫌悪感が、胸中、微かに鎌首をもたげるが、マイロはグッと堪えて、言葉を続けた。
「闘いには勝ったが、戦には敗けた。俺たちはもうこれ以上、戦えない。」
マイロは、淡々と事実を告げる。
「投降する。お前の要求を飲んだんだ。今度は、勝った俺の要求を、お前が飲め。」
『潔いな。』
武士道精神的な矜持を感じる敵の賛辞には、マイロは応えなかった。ただ、じっと、相手の目を見て続ける。
超えた、と、先ほど、自分は言った。だが。戦ってるうちは、超えられない。
MSというバケモノに取り込まれ、暴力の嵐を振り撒き、怒りの雷を放ち続けているうちは、自分や、この男のような愚か者を、また、宇宙に産み出すことになる。そして、そんなくだらない仕組みの果てに、また、どこかで、誰かの"サラ"が犠牲になる。そんなバカげたことに、手を貸すというのなら——。
「俺は降りる。もう戦わない。仲間と、一緒に帰る。」
思わず、呟いた。
(でも、どこへ?誰と……?)
『帰る、だと……?』
敵も、同じことを考えたらしい。
「あいつらと一緒なら、どこだって帰る場所になる。」
あいつら?
自然と、口をついて出た言葉だが……果たして、誰のことを指しているのか。アビーか?イアンは、死んだ。拠点に残っている、仲間たち?あるいは、死者の魂も、だろうか。マイロにも分からなかった。
バイザーの向こうで、敵が目を見開くのが見えた。敵も、何かを察したらしい。
『ならば……わたしも……帰ることが……?』
微かに動いた唇で、低く、小さく、呟いた。だが、マイロは返事をしなかった。その応えは、彼自身が探すべきだ。
そもそも、それは、マイロへの問い掛けではないように思えた。
彼も、この戦いで大切な誰かや、帰る場所を喪ったというのなら、それを再び見出すための道程は、彼自身の旅路になる。その行きつく果ての景色は、誰に示すことができるものではない。
(そうなのかな、サラ……——。)
マイロは、フッと微笑んだ。
(俺は、帰る……君と約束した所に……。)
「投降する。お前の要求を飲んだんだ。今度は、勝った俺の要求を、お前が飲め。」
ほぅ、と感心したように相手が息をつく。
『言ってみろ。』
「南極条約に基づいた、捕虜としての身柄の保証を求める。」
バカが、と敵兵は笑った。
『そんなことは、当たり前だ。』
「分かっている。だが、戦いで血を滾らせた連中のやることなど、信用できん。」
マイロも、分かっている。これまで、過酷な戦場の最前線にいた。その当たり前を、改めて要求せねばならないような、悲惨な光景を、いくつも目の当たりにしてきたのだ。
(そもそも、この戦いも……こちらが約束を破ったことが、発端だ。)
サラ、と、まだ口にはできないその名を、胸の中で呟く。
(お願い。マイロ。生きて——。)
先ほど聞いた幻聴が、蘇る。
「約束したんだ、俺は。生き延びなきゃいけない。だから——……。」
マイロは、一瞬こぼれそうになった涙を、ぐっとこらえてから言葉を続けた。
「俺が無事生き延びて、捕虜返還が果たされるまで、お前が責任を持って面倒を見ろ。俺の仲間たちもだ。虐待や、理不尽な扱いは、お前が絶対にさせるな。」
キッと、目に力を入れて宣言する。涙をこらえるためだけでは、ない。
「紀章を見た。さっきの通信も聞いた。大尉だろう。なら、できるな。」
マイロが言うと、ニヤリと笑い、敵は応える。
『ああ、良いだろう。』
銃口を押し付ける力が、僅かに緩んだ。
『デニー・マイセン・ライオス大尉だ。わたしが、全権限をもって、ここまでの健闘を果たした諸君らの身柄を保証することを約束しよう。』
連邦軍の大尉が言うのを聞いて、5秒、マイロは相手の瞳をじっと見つめた。そして、精一杯の虚勢を込めて、張りのある声で言った。
「マイロ・アンダーソン少尉だ。ガンダムを倒した男の名だ。たとえ記録から消されても、お前は覚えておけ。」
言って、マイロは両手を揃えて相手に差し出した。デニー・マイセン・ライオスは、その両手をしっかりと拘束し、マイロを収容した。
~~~~~~~~~~~~~~~
UC0080、2月18日。
地球連邦政府とジオン共和国の間で、”1年戦争”と呼ばれた大戦の終戦条約が締結された。
そして、4月10日。マイロとアビーは、次回の捕虜返還でサイド3のジオン本国へ送還される旨の通達を受けた。
「オツトメ、ゴクローサマです。」
技術指導の後、マイロからの報告を受けた教官の、小柄な男が言う。指導のために地球にいた部隊から宇宙に上がって来ていた、愛嬌のある男だった。連邦軍のメカニックらしかったが、器用な男で、いつだったかこの男が作った、オクラのシチュー——たしか、”バーミヤ”と言った——が差し入れられたが、なかなか美味かった。もし復員するならば手に職を、ということで、1ヶ月ほど工業技術の研修の面倒を見てもらったが、マイロとはなかなかウマが合ったのだ。
「お世話になりました。」
「いえいえ、筋の良い教え子でしたよ。」
カラカラと、愛想よく笑った。
マイロは、捕虜の中では非常に”模範的”に過ごし、捕虜たちのリーダーを任されていた。アビーも同様だったが、何より、2人とも理不尽な扱いを受けることはほとんどなかった。この小男のような、良い指導者・管理者にも恵まれたのは、おそらく、例のマイセン大尉が約束を果たしてくれたのだろう。
むしろ、連邦に協力的すぎる姿勢は、味方の不評を買った。その都度、生き抜くためだと粘り強く説得をしたが、時に、相手の拳が飛んでくることも少なくなかった。
(裏切り者が……ジオン軍人の誇りを忘れたのか!?)
そう言って、唾を吐きかけるような連中もいた。
(関係ない。)
マイロは、そのことにはなにも感じなかった。生き抜くことが、マイロにとって何よりも優先すべきことだったからだ。
「国に戻ったら、どうするんですか?」
小男が訊ねる。
「復員します。戦いからは、もう降ります。」
「どうするんです?」
「電気屋にでもなります。」
それはそれは、と、小男は嬉しそうな声をあげる。
「じゃあ、うちで働きますか。」
「……電気屋でしたか?それとも、アナハイム?」
いいえ、と、柔和に微笑みながら続ける。
「うちのボスは良い人ですから、おいらの弟子の技術者として、お迎えしましょう。」
もちろん、MSには乗せません、と、にこやかに付け加えた。
連邦軍の人間ではあるようではあるが、どういう男かは分からない。確かに顔は広そうだ。一緒に捕虜になった、例の黒髪眼鏡のメカニックとも旧知のようだった。もしかして、元はジオンの人間なのかもしれない。
「……つまりは、軍属でしょう。ありがたい申し出ですが、お断りします。」
マイロは、静かに言う。
「繰り返しますが、戦いからは、もう降ります。」
戦いから降りる、と言うことは、MSから降りるということではない。
小男は、静かに微笑むと、わかりました、と、小さく言った。
「まあ、もしお困りのことがあれば……地球連邦軍のラッキー・ブライトマン少佐を頼ってください。」
おいらのボスです、と、小男は言う。
「手駒の、勧誘ですか。使えるヤツだと、思いましたか?」
小男は、にこにこしたまま応えなかった。
「……あまり、捕虜と馴れ馴れしくしていては、あなたが叱られます。」
マイロも、そろそろ退出しようと言う意思を示した。
「ええ、おっしゃる通りです。」
おっしゃる通り、と言うのは、どちらに対して"おっしゃる通り"なのだろうか。マイロは少し考えたが、小男は言葉を続けた。
「ですが。」
にこやかに言葉を紡いでいく柔和な印象とは裏腹に、強い確かな意志を持った表情で続けた。
「好い人だと、自分が思う人の……その行く末を案じることに、敵も味方も、使える使えないも、ありませんよ。」
ここでお会いしたのも、縁と言うものです、と静かに続ける。
「おいらは、ずっとあなたを応援していますよ。」
「さて、これからどうする。」
捕虜返還のシャトルで、隣に座ったアビーが、マイロの顔を覗き込むようにして訪ねかけてくる。
「どうするって……お前はお前で、何とかしろ。」
マイロは視線を合わせず、ぶっきらぼうに言う。
「何でだ、ここまで一緒に生き延びてきたんだから、一蓮托生だろう。」
「……タイプじゃない、お前なんて。」
バカか、と、アビーは叫ぶ。
「おい、静かにしろ。」
護送の連邦兵が叱りつける。アビーは小声で続けた。
「そんなの、こっちこそだ!自意識過剰なんだよ。」
一度女を知ったからって、調子に乗りやがって、と毒づくが、アビーも彼女の名前は口にしなかった。
「勘違いするんじゃない。あたしは、頼まれてんだよ、色んな人から。」
「……何をだ?」
大方、応えの予想はついたが、一応訊いてみる。
「ハリソン少佐、アーサー大尉……あと、サラ。」
久しぶりに聞く名前に、2人とも、チクリと胸を痛める。
「みんな、あんたのことを心配してた。」
こちらを覗き込むようにしていた視線を外し、アビーも遠くを見るような目をした。
「そんで、何でか分かんないけど、あたしに"坊や"のお守りを託す。」
不服そうに呟く。
「願い下げだな。」
「だから、こっちこそだって言ってんじゃないか。」
でもさ、と、アビーは正面を向いたまま続ける。
「みんなさ、大好きだったみんなが……あたしに託したんだ……無下には……できないじゃないか……。」
言いながら、その語尾が震えるのをマイロは聞いた。思わず、アビーの横顔を見た。
「あたし、好きだったんだ。サラのこと。」
頬に涙を伝わせながら、アビーは呟く。
「あたしの方が、あんたより前から、好きだったんだ、ずっと……。」
「……知ってるよ。」
サラも、きっと、そうだった。アビーの感情とは、また違った種類の愛情だとは思う。だが、彼女もよく、楽しそうにアビーの話をした。
同じ人を愛した者同士、彼女の面影を抱えて生きていこう、と、アビーは言っている。悪くはない、のかもしれない。ともすれば、今も、怒りの炎が身を焼き、悲しみの雷が心を粉々に砕くような錯覚に、陥ることがある。
"引き継げ"、とヤツは言った。マイロは、魂でその叫びを拒絶した。だが、まだ、ヤツが放った怒りの雷鳴は、マイロの胸の奥深く、まるで遠雷のように時折響いている気がした。
「……なら、改めて俺からも頼むとしよう。手綱は、お前が握ってくれ。俺が、道を踏み外すことの無いように。」
マイロは、再び正面を向いて言う。それは、自分に言い聞かせるような口調だった。これからの敵は、連邦でも、ガンダムでもない。この胸の奥に聞こえる、遠雷がこの身を焼かぬよう、自分自身との戦いになる。それは、目の前にいる敵を討ち果たすより、ずっと長く、困難で、忍耐を強いられる戦いとなるだろう。
「俺は生きる。サラとの約束を果たすために。だから、見届けてくれ、俺がまた、戦いという安楽な道を選ぶことのないよう、同じ者を愛した、お前が。」
護衛の連邦兵の、誰かが聴くラジオから、”マリア”の歌う”アメイジング・グレイス”が流れてきた。マイロは、そのメロディに浸るように、そっと目を閉じた。
戦いは終わった。
終わった——?
いや、終わりなどはない。
生きる限り、戦いは続く。
生きることに理由などあるのか?
ないだろう。
だから、終わりはしないのだ。
矜持などない。
大義などない。
かつて、兵士という役割にあった。
殺すことが、生きることだった。
繰り返すが、矜持などは、ない。
殺すことが、美味し糧にありつく手段だった。
だが——それでは、けものの、ようなものだ——。
唯一の矜持のようなものだったのは、先を征く戦士たちの、その背中を追いかけることだった——そして、銃後にいる愛する者を、守ることだと、思っていた。
だが、みんな残らず、俺を置いて行ってしまった。
そうだ、俺は、生かされた。
先に逝った者のために。
それが、今の俺の矜持だ。
付き合ってもらう。俺が、いつか力を尽くし、滅び去るまで。生きて、生きて、生き抜いて、そして、彼女の許に、胸を張って向かえるようになる、その時まで——。
Lightning Redemption〜After of the One Year War〜遠雷の継灯・完
この世界の、すべての
サラ、アリス、アイリーンのように、永遠にうしなわれた愛と、
マイロ、マイセン、アビーのように、傷つけ、傷ついた人々に——。
物語の決着を、マイセン大尉視点からもどうぞ!
”シャドウファントム”シリーズをお読みくださっている皆さんにはもうおなじみ?の”彼”も、ちらっと登場しています笑
「Lightning Redemption」完結です。
ここまでお付き合いくださりありがとうございました。
2024年9月20日から、コラボ第2弾の企画を進めてまいりました。
最初の発想は、「ポケモン」だったのではないかと思います笑
互いの機体を対戦させよう、というところがスタートでした。
そこに、ホコタテ対決→戦争批判?的な視点→マイセンのキャラクター(喪失と怒り)などが生まれてきました。
それが、気づいたらこんな重い話に……笑
キャラクター、すごく掘り下げられました。楽しかったです。
せっかくですので、少し、紹介を……。
【マイセン】
マイセンの出発点はヨッチャKIDさんのアイディアでした。そこから、わたしの中で「喪失」と「怒り」を背負わせる形に再構成し、物語の核を担う人物になっていきました。
企画を一緒に転がしてくれたことに感謝しています。
【マイロ】
シャドウファントムではただの脇役だったので、ほとんど設定がありませんでしたが、新撰組をモチーフに、特に矜持や大義を持たず戦い、天才的な戦闘屋にしてみました。
マイセンもマイロも、狭い世界の中で怒りと矜持を燃料に走ってきた人間です。
だからこそ、彼らが「降りる」「選び直す」ことに意味がある。今回はその再生を描きたかった。
2人とも、自身の境遇や怒り、悲しみを、根拠にして、暴力を正当化してきました。ただ、2人とも間違いに気づけた。たぶん、2人はもう、選べます。戦い以外の生き方を。そういうRedemption(救済、贖罪)と、再生を描きたかった、というのがあります。多分彼らが主役でなければ描けませんでした。
【サラ/懺悔】
サラは物語を動かす役割を強く背負わせたキャラクターでした。読者の視線も意識して、可愛さも、儚さも、意図的にデザインしたと思います。
それでも、生きたかった未来や、育みたかった愛があったはずで。そう思うと、どうしても「ごめん」と言いたくなりました。サラ、安らかに。
【アビー】
シャドウファントム第2部で、名前付きのモブキャラ程度の扱いだったアビー。でも、産み出した時から、なにか気になるキャラでした。今回、自分の中で一番株が上がったキャラは、このアビーです。彼女についてはまた別に語らせていただきます。いまでは、チタと同じくらいの推しヒロインです。正直、キョウより好きです。
【マリア】
見た目も中身も、とあるロックンロール漫画のヒロインの、リスペクトです。
このキャラが物語を動かしたと言っても過言ではありません。言いたいことはだいたい彼女に言わせました笑 書いていて一番楽しいキャラでした。
そして、本シリーズの後日談を、pixivアカウント限定のsecretmissionシリーズ内にてご用意しております。
secretmissionおよびshadow archiveシリーズは、本来GUNSTAで積極的に導線を張るような内容ではないのですが、趣味嗜好というよりキャラクター補完の趣が強いです。
特に今回の
Dear ”Sarah”, or to the future
は、真のエンディングと思って、精一杯の思いを込めて書きました。
シャドウファントムシリーズを追いかけてきてくださった皆様も、ぜひご覧いただきたいのが、このsecretmissionです。
では、最後に。
改めて、お読みくださったすべて読者の皆様と、企画のご提案、すばらしいアイディアのご提供をくださったヨッチャKIDさんへの感謝を込めて……
この物語を読んでくれた時間が、あなたの中に小さく灯ってくれたなら嬉しいです。














コラボ・ジオン編最終話~皆さん、ありがとうございました!
コメント
コメントをして応援しよう
コメントにはログインが必要です
コラボ企画の完結お疲れ様でした😆
激戦後の胸熱ストーリー、めちゃ刺さります👍
戦いの中で見事に交差した男同士の感情、そして皆から親しまれ、生かされているマイロ少尉の熱い人生😁 戦争から離れて平穏に過ごしてもらいたいですね😉
素晴らしい作品をありがとうございました😊
いつもありがとうございます(gundam-kao6)
激闘のあとはキャラクターを休ませる、呼吸をさせることをポリシーにしてきていますが、じゃあどうガンプラを主役にしていくか悩むところです。
マイロは本当に、生かされましたね。
アビー同様、マイロも生み出してから端末がずっと気になっていたキャラで……無事走り切らせられてよかったです。
マイロと、彼の家族たちには、もう戦いにかかわってほしくはないものです。
彼らのこれからの行く末が安らかならんことを、ぜひお祈りください(gundam-kao6)
やすじろうさんおかえりなさい😊待ってて良かったです😁思いのこもった作品、ありがとうございます。
ああ……なんか……すごいあったいコメント、ありがとうございます……しみる(gundam-kao9)
待っていてくださりありがとうございます!年度末の思いがけない忙しさに、前回から間が空いてしまいました笑
最近は本当に、思いがこもりすぎて笑
やっぱりGUNSTAで続けるのが適切かどうかを考える日々ですね笑(pixivも本腰入れて整理中です笑)
作品に込めた思い、拾っていただけて嬉しいです(gundam-kao6)
宇宙世紀の片隅で。
彼らは戦った。そして、生きた。
ガンプラ戦記「MS戦記異聞シャドウファントム」
▶︎デジラマ加工と物語構成で、模型から広がる世界観を表現しています。
※イラスト・コラージュ表現も含みます。
※作風が合わない場合は、ミュート等でご調整いただければ幸いです。
※作品投稿のないアカウントへのフォローバックは控える場合があります。
押忍やすじろうさんがお薦めする作品
目次(MS戦記異聞シャドウファントム)
【予告】コラボ企画第2弾『LIGHTNING REDEMPT…
【予告】コラボ企画第2弾『LIGHTNING REDEMPT…
これから読んでくださる方のための「シャドウファントム」総集編…
【コラボ】遠雷の継灯・第4話
Chap.4 U.C.0080 1月10日 ◁◁ …
【コラボ】遠雷の継灯・第3話
Chap.3 U.C.0080 1月8日 ◁◁ ▷…
【コラボ】遠雷の継灯・第2話
Chap.2 U.C.0080 1月6日 ◁◁ ▷…
第二バトンを繋ぐ #2-8
ガンスタユーザー内で展開されている連載企画「バトンを繋ぐ」…