2025年2機目の投稿となります。
今回はRGシナンジュとHGキュベレイのミキシングに挑戦しました。
その他制作ポイントとしては以下です。
・スジボリ
・メタルパーツによるディテールアップ
・水転写デカール
機体名のEzeli ve Ebedi(エゼリ・ヴェ・エベディ)について。キュベレイはフリギア(現在のトルコ)で信仰されていた地母神の名前が由来ということで、トルコ語で『永遠と不滅』『絶対者』を意味する語句を付与しています。
カラーリングは、ガレージキットのキュベレイ他、先人の作例を参考にしています。
「ユニコーンガンダムに登場する”袖付き”仕様のキュベレイ」を作りたい、ということで設計開始。方向性としては、キュベレイをベースに袖付きのエングレービングを移植するか、あるいはシナンジュをベースにキュベレイのバインダーやファンネルポッドを移植するか、の2通りがありました。いずれも先人の作例としては既にあり、同じものを作っても面白くなかろうと色々悩んだ末、結局上半身はシナンジュをベースとし、下半身にキュベレイ要素をぐっと集めた今の形に落ち着きました。
妄想ストーリーとしては当初、『クシャトリアが開発されなかった世界線でのマリーダ、あるいは生き残った他のプルシリーズ専用機体として、シナンジュのパーツおよび回収された量産型キュベレイの残存パーツから開発された機体』、という風に考えていましたが、出来上がりが思ったよりボス感を漂わせるようになったことから、『フル・フロンタルが、シャアではなくハマーン・カーンの再来だった世界線の、フル・フロンタル専用機』ということに(脳内)補正しました。
キュベレイの肩部バインダーを下半身に移植し、さらにファンネルポッドにシナンジュのシールドをマウントできるように改造、ロングテールのような見立てにもしています。かかと部分はジャンクパーツを追加してハイヒールにしました。これらを合わせて、女性パイロットに合った機体の雰囲気を出せたと自負しています。
バインダーを下半身に移植した理由は正直「見た目重視」というのが大きいですが、機能的な理由付けをするなら、「スラスターを下半身に集約することでの直進推進性能向上」や、「上半身の取り回し改善による格闘性能、遊撃性能強化」といったところでしょうか。戦場へ最速で飛び込み、ファンネルをばらまきながら敵機を殲滅。攻撃をくぐり抜け接近してきた敵機へも近接武装で対処、という運用です。
バインダーを閉じた状態の立ち姿。
腰回りが広がったせいで、気をつけ!の姿勢ができません。
バストアップ。
頭部はスジボリ追加に加え、口周りを削り込んでより”キツネっぽい” 感じに仕上げています。また、耳替わりにアンテナを左右に追加しています。
エングレービングは金メッキでちょっとピカピカし過ぎていたのですが、艶消クリアを吹くと落ち着いた色合いになりました。
背面のブースターは、シナンジュの腰パーツをそのまま転用しています。また、各部小型スラスターの位置には、前作のケンプファー(https://gumpla.jp/hg/2264718)で味を占めた100均のメタルビーズを追加しています。
トップ写真の別アングル。
地に足がついているよりも、ちょっと浮かせたほうがバランスが良いです。
腕部ビームガン発射時。RGシナンジュのギミックとして、ビームトンファーが展開できるようなスライド機構があります。そのままだとキュベレイのビームサーベルの口径に合わないので、ちょっと改造してキュベレイのビームサーベル/ビームガンの口にしています。
バインダーは面積が広すぎてのっぺりとした感じがあったので、下端をカットして鋭角面を出し、付け根の部分はスジボリで分割形状にすることで大きくシルエットの変更を行いました。また、脚部もスジボリを行い、デティール追加しています。
肩アーマーは、キュベレイの膝あてを移植しています。ただ、肩の関節丸出しで何にも保護できていませんが。
テール部分にマウントされていたシールドは着脱可能ですので、腕に装備させることもできます。
ビームトンファーでの格闘形態。
「このキュベレイをなめてもらっては困る!」
トップ画像にするか悩んだ、お気に入りの一枚。
「行けっ!ファンネルっ!」
HGキュベレイの平手パーツは4指が一体成型なのですが、指の間をつないでいる成型パーツを切断すると、それぞれ独立して動かせるようになります。そうすると手でかなり表情が出せるようになります。
いじっていて思ったのが、なんかジョジョのスタンドっぽくね…?ということ。具体的にはキラークイーンっぽい…。なので、ジョジョ立ちがなじむ!実になじむぞ!
最後まで閲覧いただき、ありがとうございました。
おまけ
塗装前の仮組み構想状態。
肩アーマーの向きや腰部バインダーの位置が最終版と異なります。
ありがとうございます。励みになります。コメントもいただけると幸いです。
コメント
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キュベレイとシナンジュの親和性の高さがここまで表現されているデザインと、それを実現される技術力の高さに感動しました。
キュベレイのサイドスカートを左右入れ替えで90度反転させてたり、膝の装甲を肩へ移設されてそこにシナンジュの膝装甲を装着されていたり細かなデザインの調整が凄く光っていてとても素晴らしいです!!
コメントありがとうございます。
さすがですね、細部までよくお気づきになる…!
キュベレイの袖つき、素晴らしい発想ですね!
僕にもこんな事を発想できる頭があれば…
まぁなんやかんや言って素晴らしいミキシング作品です
コメントありがとうございます。
この形にたどり着くまでは試行錯誤の繰り返しで、仮組みとバラしを何度も行いながらようやく…という感じでした。
はんごうさんも色々チャレンジしてみてください!
『袖付きキュベレイ』素晴らしいアイデアに、文句無しの完成度。ただただ脱帽ですm(_ _)m
ちなみに『けのさん』の『けの』って毛野ですか?
コメントありがとうございます。
”袖付き+キュベレイ”という概念自体は、過去にもチャレンジされている方がおり、幾つか作例も見つかったのですが、本機は自分なりにオリジナルの要素を付加した新しい切り口の作品に仕上がったかなとは思っています。
ハンドルネームの『けの』は、地名の毛野とは何の関係もなく、氏名のローマ字表記を組み替えたものですw
このキュベレイに一目惚れしてしまいした!元のキュベレイの妖麗さに磨きがかかっているミキシングですね!世の中のキュベレイの作品の中で1番好きかも
コメントありがとうございます。
そこまで言っていただけるとは光栄です!
腰回りのボリューム感が堪りませんね(zaku-kao6)
設定の世界線もかなり妄想が膨らみます!
名前の意味する「永遠・不滅」が機体カラーである白と紫の花ジンチョウゲの花言葉「永遠・不滅」と同じなのも素敵ポイントですね(zaku-kao2)
コメントありがとうございます。
花言葉までには考えが至りませんでした…! 勉強になります。
センスの塊…2機体のミキシングとは思えませんでしたー✨
コメントありがとうございます。
シナンジュとキュベレイは体格や基本的なデザインが異なるので、ミキシングの際の落ち着きどころをどうするか苦慮しましたが、良い形に落ち着いたかなと思っております。
写真を見て一目惚れする勢いのとても素敵な機体ですね。
シナンジュとのミキシングで礼服のようになっており全てが上品かつ気品に溢れてます。
コメントありがとうございます。おっしゃる通りで、両機の持つ優雅さや風格を上手く融合できたかなと自負しております。
約10年ぶりのガンプラ熱復活
妄想設定による新解釈を織り込みながら、ゆっくり作ってます。
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