ケンプファー・オーバーロード・ヴァリアント

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一年戦争後、ネオ・ジオン残党勢力が独自に再設計したケンプファー系モビルスーツ。
本機は高機動による一撃離脱ではなく、戦域制圧と戦闘抑止を目的とした重制圧仕様であり、
黒色を基調とした低視認性外装とマント状複合装甲により、圧倒的な存在感を放つ。

撃墜数を競う兵器ではなく、
戦場そのものを沈黙させることを使命とした異端の機体である。

「それでも、人は生きていく」 インダストリアル7・居住ブロックバナージ・リンクスは、古いデータ端末の画面を静かに見つめていた。一年戦争末期、サイド6。戦果でも英雄でもない、一般市民の証言だけを集めた非公式記録。その最後のページに、短い文章が残されている。「僕は、戦争を止められなかった。でも――それでも、人は生きていくと思った。」記録者の名前は、イニシャルだけで記されていた。A.I. 黒い機体の噂補給デッキでは、最近よく耳にする話題があった。「黒いモビルスーツが出ると、戦闘が長引かないらしい」「派手な撃墜はしない」「でも……誰も逆らえない」英雄の噂ではなかった。勝利を誇る話でもない。それなのに、バナージの胸は、なぜか少しだけ軽くなった。――戦争を終わらせるって、こういうことなのかもしれない。

「それでも、人は生きていく」

 

インダストリアル7・居住ブロック

バナージ・リンクスは、
古いデータ端末の画面を静かに見つめていた。

一年戦争末期、サイド6。
戦果でも英雄でもない、
一般市民の証言だけを集めた非公式記録

その最後のページに、
短い文章が残されている。

「僕は、戦争を止められなかった。
でも――
それでも、人は生きていくと思った。」

記録者の名前は、
イニシャルだけで記されていた。

A.I.

 

黒い機体の噂

補給デッキでは、
最近よく耳にする話題があった。

「黒いモビルスーツが出ると、
戦闘が長引かないらしい」
「派手な撃墜はしない」
「でも……誰も逆らえない」

英雄の噂ではなかった。
勝利を誇る話でもない。

それなのに、
バナージの胸は、
なぜか少しだけ軽くなった。

――戦争を終わらせるって、
こういうことなのかもしれない。

別の宙域暗い宙域で、黒いモビルスーツが静止している。マントのような外装が、ゆっくりと揺れた。アルフレッド・イズルハは、撤退していく敵影を見送り、深く息を吐く。英雄にはならない。勝利も語られない。だが、それでいい。彼の脳裏に浮かぶのは、かつて戦争に憧れていた、幼い自分の声。「戦争って、かっこいいんだろ?」そして、その答え。「違ったな……」アルフレッドは、静かに呟いた。「それでも、人は生きていく」 すれ違う通信同じ頃。小規模な宙域衝突が発生する。ユニコーンが出るほどではない。だが、通信回線に一瞬だけ、見慣れない声が割り込んだ。「撃たなくていい。もう、終わってる」それは命令ではなく、忠告のような声だった。バナージは、なぜかその一言に、強く心を打たれる。

別の宙域

暗い宙域で、
黒いモビルスーツが静止している。

マントのような外装が、
ゆっくりと揺れた。

アルフレッド・イズルハは、
撤退していく敵影を見送り、
深く息を吐く。

英雄にはならない。
勝利も語られない。

だが、それでいい。

彼の脳裏に浮かぶのは、
かつて戦争に憧れていた、
幼い自分の声。

「戦争って、かっこいいんだろ?」

そして、
その答え。

「違ったな……」

アルフレッドは、
静かに呟いた。

「それでも、人は生きていく」

 

すれ違う通信

同じ頃。
小規模な宙域衝突が発生する。

ユニコーンが出るほどではない。
だが、通信回線に一瞬だけ、
見慣れない声が割り込んだ。

「撃たなくていい。
もう、終わってる」

それは命令ではなく、
忠告のような声だった。

バナージは、
なぜかその一言に、
強く心を打たれる。

同じ言葉戦闘後。ユニコーンのコックピットで、バナージは深く息を吸う。世界を変える力を持つ機体。だが、それをどう使うかは、自分次第だ。彼は、あの証言の一文を思い出す。「それでも、人は生きていく」同じ時刻。別の宙域で、アルフレッドもまた、同じ言葉を口にしていた。二人は知らない。互いの顔も、名前も。それでも――同じ答えに、たどり着いていた。 白と黒白いユニコーンは、人々の前に立ち、未来を示すために戦う。黒い機体は、人知れず、戦争の続きを断ち切る。立つ場所は違う。やり方も違う。だが、向いている先は同じだった。

同じ言葉

戦闘後。
ユニコーンのコックピットで、
バナージは深く息を吸う。

世界を変える力を持つ機体。
だが、それをどう使うかは、
自分次第だ。

彼は、
あの証言の一文を思い出す。

「それでも、人は生きていく」

同じ時刻。
別の宙域で、
アルフレッドもまた、
同じ言葉を口にしていた。

二人は知らない。
互いの顔も、名前も。

それでも――
同じ答えに、たどり着いていた。

 

白と黒

白いユニコーンは、
人々の前に立ち、
未来を示すために戦う。

黒い機体は、
人知れず、
戦争の続きを断ち切る。

立つ場所は違う。
やり方も違う。

だが、
向いている先は同じだった。

もう一つの声アルフレッドの胸には、ずっと消えない言葉がある。優しくて、少しだけ震えていた声。「戦争はね……何かを守るために始めちゃ、いけないの」「守りたいものがあるなら、戦わない方法を探さなきゃ」それは、かつての隣人であり、パイロットであり、大人だった女性の言葉。――クリスチーナ・マッケンジー。アルフレッドは、小さく笑った。「……ちゃんと、届いてるよ」 エンディングインダストリアル7で、バナージは操縦桿を強く握る。「だから……俺は、生きるために戦う」遠く離れた宙域で、黒い機体のエンジンが静かに落ちる。「ああ……生きるためで、いいんだ」

もう一つの声

アルフレッドの胸には、
ずっと消えない言葉がある。

優しくて、
少しだけ震えていた声。

「戦争はね……
何かを守るために始めちゃ、いけないの」
「守りたいものがあるなら、
戦わない方法を探さなきゃ」

それは、
かつての隣人であり、
パイロットであり、
大人だった女性の言葉。

――クリスチーナ・マッケンジー。

アルフレッドは、
小さく笑った。

「……ちゃんと、届いてるよ」

 

エンディング

インダストリアル7で、
バナージは操縦桿を強く握る。

「だから……
俺は、生きるために戦う」

遠く離れた宙域で、
黒い機体のエンジンが静かに落ちる。

「ああ……
生きるためで、いいんだ」

ケンプファーとシナンジュスタインのミキシングです。

ケンプファーとシナンジュスタインのミキシングです。

塗装前。肩パーツは最終的に外しました。

塗装前。肩パーツは最終的に外しました。

マントはプラ板をドライヤーでグネグネして作成

マントはプラ板をドライヤーでグネグネして作成

オリジナルストーリー付き

コメント

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  1. cinnamon-1 8分前

    オリジナルストーリー、続編も知りたいですね😆 アルの成長と戦争への関わり、表舞台には立たず、黒い機体で陰ながら戦争を終わらせる。そしてバナージとのつながり😆 たまりません😆👍

  2. これからも見たいと思いましたのでフォローさせて下さい!😀

  3. カッコイイ!😄まるで古代遺跡から発掘された過去の未知文明兵器っぽいです!😄モビルスーツでこのセンス!勝手にすみませんダンバインの外伝を思ってしまいました!😀全く明後日の解釈ですみません!😅でもホントにカッコイイですね!😀

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