虹色の呪いを乗りこなせ!『進めば2つ』に隠された悲しい構造。
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「進めば二つ」、一見前向きな文学的演出ですが、その奥には「お母さんに認められたい」という、たった一言の5歳の言葉(一次感情)が隠れています。かくれんぼで見つけられるのを待っている子どものようなものです。この作品の核心には、「親の期待(呪い)」という外付けの物語を、自分の本当の感情だと誤認してしまう子供たちの姿があるように感じます。
「私は、お母さんを苦しめる価値の低い存在なんだ」
「私が頑張って、お母さんの機嫌を守り、家族を支えなきゃ」
「お母さんに怒られないように、失敗しないように生きていかなきゃ」
幼少期に「安心して弱音を吐けない」と、インチャは「本当のことを感じたら、否定されて傷つく」と誤学習します。これ以上否定されるのが怖い。見捨てられるのが怖い。自分に価値がなくなるのが怖い。なら、そんな一次感情をキャッチしなければいい。
スレッタが都合の良い反応を返してしまう本当の理由は、ただの臆病さではない。【相手の期待に応える(役割を演じる)ということによってのみでしか、自分の居場所と「ここにいていい理由(生存許可)」を確かめることができなかった】からです。幼いスレッタは、そうしなければ生きていけないという強烈な恐怖の下にいました。
機体はキャリバーン。キャリバーンを通じて「身体と精神の反転、存在の全肯定」、そして「5歳の一次感情(初期設定)への回帰による、呪いの超克」を綴ります。
■ 前編:【虚飾の解体:不条理を乗りこなす「白い虹」】
ここはクワイエット・ゼロ宙域。データストームの中、エリクトの精神体と対峙する。「プログラム通りに振る舞う人間」スレッタと「自由意志を模索する機械」エアリアル、「どちらがより人間らしいのか」「何をもって人間とするのか」。あるいは、その矛盾した状態そのものが、人間の定義なのか?
前回、減法混色について投稿しました。感情にも三原色があります。ただ、3つではなく8つですが、プルチックモデルでは、人間に備わった基本感情を「恐れ・悲しみ・嫌悪・怒り・期待・喜び・受容・驚き」の8つに分類し、それらが混ざり合うことで高次の複合感情が生まれると定義されています。人間の感情も分解することができます。人の心の複雑さを紐解くことができるのです。この生体アラートとも言えるピュアな基本感情のことを、本稿では「一次感情」と呼びます。そして、強インチャ(脳内のワガママな子ども)が、この一次感情を直視したくないがために、脳内でドロドロに発酵・変異させた偽物の感情のことを「二次バグ(二次感情)」と定義します。
自分の非を認めて「ごめんなさい」と言うのは、自分の存在を全否定されるようで【怖い(恐れ)】。
大好きなお母さんから理不尽に怒られて、本当はめちゃくちゃ【悲しい】。
だけど、こんな生々しい一次感情をそのまま受け止めるなんて、子どもの肉体ではあまりにも脆弱すぎて無理、だったら【「一次感情なんてキャッチしなければいい、しない方が安全だ」】と学びます。しかし、存在するものを無いことにはできません。処理されない感情は「世界を呪う毒(二次感情)」へと変異するのです。
■ 後編:【呪いの超克:虹色のデータストームを駆動する意志】
強くなったスレッタ。今までは本来のサラサラとした鉛筆の輪郭(純粋な素体)の上に、未処理のインチャや防衛バグという濁った絵の具を何度も何度も塗り重ね、見た目だけはボテボテと肥大しているくせに、中身の精神性は「浅くて、薄くて、世界が死ぬほど重い」という、最悪の状態でした。
しかし、余計な絵の具(ネガティブ因子)を綺麗にパージし、昇華させた今のスレッタは違います。まるで何層も色を重ねた本物の芸術作品のように、存在の輪郭がくっきりと太くなり、精神の厚みは「深くて、厚くて、圧倒的に軽い」エネルギーを放っている。
世界を呪う毒、それはスレッタだけの話ではありません。現代のタイムラインでも、自身の未熟さと向き合う恐怖から逃れるために、AIが紡ぐ「隙のない正論」というクッションを挟み、過剰にドラマチックな「悲劇のヒーロー」を演じて他者をコントロールしようとする自意識のバグが溢れている。
流れていった涙や後悔の時間に、今更しがみつくほどの未練は持ち合わせず、それでも過去の痛みが全て報われたわけじゃない。プロスペラの痛みはスレッタの失望にこそ芽吹く。この物語はフィクションであり、実在する事件、団体、人物とのいかなる類似も必然の一致なのです。だが、生身の言葉を失った現実の方が、よっぽど無慈悲ではないでしょうか。
人の性格が「そうしないと生きられなかった結果」なら、性格を否定することは、その人が生き延びてきた背景を丸ごと否定することとイコールなのかもしれない。とはいえ、今の自分にはもういらない装備もある。もし性格は固定じゃなくて、選択を積み重ねてきた結果だと仮定すれば、もう不要な装備は少しずつ外していいだろうし、新しく選び直してもいい。
誰かに愛されれば救われる。誰かが分かってくれればこの地獄は終わる。そんなものは、脳が求めた一時的なモルヒネ(錯覚)であり、他人がどれほど私を愛そうと、私自身が「私は愛される資格がない」という自作の地獄のルールを握りしめていては、空白は1ミリも埋まらない。
幸せになることが怖かった。そんなのがあるなら、もう戻れなくなる。それなら不幸せのほうがいい。でも、他人は私を破壊できないし、救ってもくれない。自分次第で、いくらでも不幸になれた。だったら、今日からは自分次第で、いくらでも幸せになってみせる。親から受けた影響に気づき、少しずつ整理していくことで、自分の人生を取り戻していくことができる。
感情の波に身を任せて泣いているだけでは、人は自分の作った物語の泥沼に簡単に飲み込まれ、生きながら死んでいくことになる。だからこそ、私たちは「感情」ではなく「構造(システム)」を知る必要があるのです。
■ 結び:【身体と精神の反転を超えて――これが私だという全肯定】
『水星の魔女』という物語が私たちに突きつけたのは、「身体が機械、精神が人間」と「身体が人間、精神が機械」の対比を超えた、「何をもって人間(自分)とするのか」という容赦のない問いです。
AIの言葉や他者のルールでコーティングされた「美しい悲劇のヒーロー」を演じる自意識のバグを損切りした先にしか、本物の物語は芽吹かない。「言葉にならない」と諦めていた過去の地獄も、他者のルールに縛られていた境界線も、すべてはあなたが「これが私だ」とあるがままを全肯定(自律)するための舞台装置に過ぎません。文学的演出を脱ぎ捨てたキャリバーンが放つ、深くて、厚くて、圧倒的に軽い虹色の知性。このデジラマとナラティブが、あなたの脳内OSの防衛システムをハッキングし、純粋な一次感情へと回帰するトリガーとなれば幸いです。――『水星の魔女編』完結(最後までお読みいただき、ありがとうございました。さらに深い『感情をハッキングする構造内観』のデータは、プロフィールリンクのInstagram、あるいはNote記事にて開示しています)。
虹色の呪いを乗りこなせ。「進めば二つ」という美しい虚飾の奥に隠された、5歳の一次感情(さみしい)への回帰。他人の言葉というクッションをパージし、格好悪い生身の自分を引き受けた者だけが、人生のハンドルを奪い返す。キャリバーンが魅せる、自律のデジラマストーリー。#GUNSTA #水星の魔女 #ガンプラ
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タイトルとサムネでエウレカかな?シールドをリフボードにしてる?すげえ!(zaku-kao2)
と、中身を拝見するとエウレカ本編も真っ青な哲学的(心理学的?)考察で2度びっくり!(gundam-kao2)
しっかりと作品堪能しました!
親離れ、子離れ。こうあって欲しいと親は思い、子は意識することなく期待に沿おうと育つ。
いつか子は自らの意思が強くなり、親から離れようとする。その時期が来たことを認めたくない、もしくは気付かない親は、昔は素直だったのに、と、戸惑い苛立つ。苛立つ親に、子も苛立つ。
そこから先、子が巣立った後も、いつまでも子を思い悩むのか、別の人格であることを認め、許容するのか… 丁度、今のウチの嫁と娘の関係… しんいちさんの投稿に、改めて考えさせられました🙇♂️
好きなものを、好きなだけ。
その「創る力」を絶やさないための、心の調律を。
https://note.com/sodan_rescue
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